18年にもなりますか

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辞める理由

2006-02-02 01:01:21 | 
 なんだかんだと言っても、人間のやることだからたまにはうまく行かないこともある。でも、それが続くとやっぱりストレスになるからやっかいだ。

 考えれば考えるほど難しいのが、”人間らしく生きること”というテーマ。結局結論は一つではないし、暫定的な答えをもって日々暮らしているのだが、なぜそんな話をするかといえば、またまた退職の話があがってきたからである。

 会社という組織は時代とともにいろいろな問題を抱えながら成長したりあるいは分散したりする。多くの人たちが集まり、仕事をする場としての会社という見方もあるし、あるいは社会の公器という考えもある。また会社のオーナーたる株主は、会社の企業としての価値があがって、投資家(株主)にリターンが帰ってくることを期待している。

 そんな会社のなかにはいろいろな人間模様がある。働く人、一人一人がそれぞれ違う事情をもっているのと同じく、仕事に対する価値観だって異なる。そういう価値観がちがう人たちが集まって一つの仕事をするのだから、いろいろあって当たり前とおもわないとやってられない。

 さて、今回の”退職希望者”は、10年間専業主婦をやって、離婚、それから生きてゆくために働き場所を探して今の会社に来た。それで今回このままでは・・・と一念発起して改めて”学校”に行き直して資格を取って、ある仕事をするのだという。

 でその彼女に、「それは、やりたかった仕事なの?」と尋ねたが、答えはNO。少々今の会社にも不満、あるいは、この社内での与えられた仕事をどれだけ全うしても、何も変らないと思ったのか、いずれにせよ、場所を変えたいという事と。なんとなく漠然とした不安が頭をよぎるのだろう。本人としてはしっかり考えた事らしいのだが、話をきいてもやっぱり何となくしっくり納得できないでいる。

 原則は、その人それぞれの人生をどうこうする立場では無いが、でも、きっとそういうきっかけでは、続かないだろうなぁと心配してしまう。よほどの事がないかぎり、ある場所にいて、そこでの仕事に対するスタンスは、別の場所でも同じようにでるものだ。会社を辞める時にいつも訊くのが”やりたいことをやるためにやめるの?”という事。もしそなら、喜んで見送る。例えそれが嘘だったとしても。でも、やりたいことの為じゃないんだったら、この会社を辞める意味は殆ど無い。学校だったら夜間だって行ける。彼女には子供が居ないから急いで帰らなきゃならない理由はない。

 そんな事もあり、まだ全く納得できていないのだが、仕方がないのでもう少しはなしをしてから見送るつもりだ。

 今の会社で何もできなくて、他のステージに行って何が出来るの?と素直に、本当に素直に自分自身の胸に手を当てて考えてみてほしい。いったい何に不満で、何がいやで、やめるのかを。

 最近の人たちは、特に、決まったことに対して抵抗することなく受け入れる様子を見せる。しかし実際は、不満に思っている。そしてある日突然やめる。なんとなく幼稚なロジックに見える。

 退職を考えている人がいたら、もう一度問うてみればいい。環境や上司や部下や周辺の出来事や決まったことを”言い訳に”して自分は悪くないという考えに陥っていないだろうかと。


コメント (1)
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