米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関は11日、冥王星で5個目の衛星を発見したと発表した。直径はわずか10~24キロ程度とみられ、数十億年前に冥王星と他の天体が衝突した時の残骸と考えられる。
ハッブル宇宙望遠鏡を使って見つけた。暫定的に「P5」と名付けられた。
研究チームは、地球の月より小さい冥王星にたくさんの衛星があることに驚いているという。
冥王星では、1978年に米国の天文学者が地上の望遠鏡を使い初の衛星「カロン」を発見。2006年以降、ハッブル望遠鏡の観測でさらに3個が見つかっていた。
冥王星は太陽系の惑星の一つに数えられていたが、国際天文学連合が06年に惑星から除外し、新たな分類として設けた準惑星に位置付けた。