夢から慈しみの世界へ

神と自然と人間の共生
神一元・善一元・光明一元の生活
人間の生命の実相は『仏』であり、『如来』であり『神の子』である

今の一瞬を、神と、ともに生きているのです。・・・ユング((Carl Gustav Jung)の夢

2018年03月02日 21時23分44秒 | 健康・病気・精神分析・心理学・先祖供養・霊的実在・心霊の諸相
あかりがともる家


ふーと風船の如く、

こころが飛んでゆく、

根なし草の如く、

留まることもなく飛んでゆく、

あのときのひとこまのおもい、

家々に灯りがともる夕べ、

たたずむあの時のおもい、

あこがれがときめき、

こころがときめく、

あかりがゆれる、

こころがゆれる、

こころがおののく、

こころがふるえる。

うつる灯りの影、

あかりがともる家に、

ゆこう、ゆこう、ゆこう、

あの、灯りのいえに、

あの、ときめく家へ。



ユングの夢


どこか見知らぬ場所で、夜のことだった。

私は強風に抗してゆっくりと苦しい前進をつづけたていた。

深いもやが、あたり一面にたちこめていた。

私は手で今にも消えそうな『小さなあかり』のまわりをかこんでいた。

すべては私がこの『小さなあかり』を保てるか否かにかかっていた。

不意に私は、何かが背後からやって来るのを感じた。

振り返ってみると、とてつもなく大きい黒い影が私を追っかけていた。

しかし同時に私はこわいにもかかわらず、

あらゆる危険を冒しても『この光り』だけは夜じゅう、

風の中で守らなければならぬことを知っていたのである。



ユングは目が覚めたときに、

夢のなかの『大きい黒い影』が自分自身の影であることがわかったのです。

この『小さなあかり』が私の意識であり、

『このひかり』は私のもっている唯一の宝物であり、最も偉大なものである。



ユングの基本姿勢は、

現在意識と潜在意識のどちら側にも

平等に見つめていこうとしていたのです。

ユングは自分の意識のあかりを、

それがいかに『小さく弱いあかり』でもあっても

その小さなあかりを大切にしていこうと言う決意のあらわれである。



熊本の震災で被害をうけた、安勝寺の鐘楼が復興しました。