[台北29日ロイター]
- 台灣國防部(國防省)は29日、中國軍の戦闘機8機と哨戒機2機の計10機が台灣の防空識別圏に進入したと発表した。一部は太平洋側まで飛行。台灣側は空軍機を緊急発進(スクランブル)させて対応した。
台灣國防部の発表のわずか30分弱前には、台灣と外交関係を続けている太平洋のパラオのウィップス大統領が訪問先の台灣で、記者団に、
『中國のパラオに対する圧力には屈しない!』
と表明していた。ウィップス氏の訪台には米国の駐パラオ大使が異例の同行をしている。
米国は台灣とは外交関係がない。
中國の外務省は29日にこれに先だって、米国の駐パラオ大使も訪台したことを批判し、米国政府は台灣との公式接触をやめるべきだと表明していた。
台國はここ何か月も、進入する中國機へのスクランブルを繰り返しており、直近では26日にも台灣側がスクランブル発進を実施している。
( ロイター記事から抜粋 )