とうとう、十万人規模で「反原発」の市民により首相官邸が包囲された。
その現場に居られなかった自分が、とても悲しかった。
そして、参加した十万人の、一人一人の魂の怒りを感じ、声を上げた事による充足感も、感じた。
羨ましくも有り、同じ日本の国籍を有する人間として、誇らしくも有った。
これで終わらせては成らない。
数日後には、大飯原発2号機が再起動する。
それを持って、この動きを終わらせては成らない。
長らく。
日本国民は「沈黙の羊」であった。
騙されても、欺かれても、裏切られても、虐げられても、その事実に気がつかず、気づいたとしても、各自の怒りを社会的に表現する事は、希であった。
「仕方ない」
「どうせ同じ事」
と胸の内で呟きながら。
1970年代半ば以降は。
そして、バブルの絶頂期に「物質的快楽」に酔いしれ、泡が弾けて総てが無に帰してしまった。
企業は守りの経営に専心し、価格競争と価格破壊に明け暮れ、その度に社員にしわ寄せを行って、労働条件は劣悪と成り、所得は減らされ続け、その地位も安定を奪われて、雇用形態は国民の生活基盤をすら揺るがす、開闢以来の由々しき事態に立ち至ってしまった。
多くの若年層にとって、正規職員への雇用の道は閉ざされたも同然となり、アルバイトや派遣社員、季節労働などの非正規労働者を溢れる社会と成ってしまった。
結婚したくても、家族を養う経済的自信が持てない男性が増え、子供を産みたくても、社会環境が育てる可能性を摘み、諦める女性が増えた。
その間に、大企業は肥え太り、戦後最大であった「神武景気」を越える長期の好景気を維持し、それにも関わらず社員の報酬には還元せず、収益は内部留保に貯め込んで来た。
大企業だけが優遇され、大企業を優遇する為に官僚は働き、その官僚の働き易い環境をもたらす為に政治が後ろ盾と成って来た。
かくして、政官財の「トロイカ支配」は確立し、自分達だけは「楽園」とも呼べる仲間社会を気づき上げ、大多数の国民は毎日の生活に追われながら、抗議する、機会も勇気も可能性も無いままに、「トロイカ」を支える為だけに、半ば何の疑いも抱かず、或は疑いを抱いても所詮は無駄な努力と、諦めてひたすら耐える事でのみ、生を営んで来た。
そして、きっかけは確かに2009年8月30日の、民主党への投票からで有った。
期待は弾け、夢は膨らみ、喜びは爆発した。
そして。
急速に、縮んで行った。
無能なる「菅直人」のせいで。
そして更なる無能な「野田佳彦」のせいで。
自民党時代の総理大臣も、無能者が続いた。
しかし、民主党には更に酷い無能しか居なかった。
只一つの可能性である実力者の、足を引っ張り続ける事によって、国民を裏切る政治は、究極にまで高められて、悪政は完成の息のまで高まった。
悪政とは。
「政り事」の本来の氏名と役割とを忘れ去り、為政者の独裁によって国民を虐げ、苦しめる政治の事である。
言わずと知れた、菅直人や野田佳彦がやって来た、そして今なおやっている、そのままの政治の事である。
その政治には、「国民」は欠落している。
前述した、官僚にる、官僚自身と財界の為の政治を執行する為の、原料でしかない。
当然、「国民の声」など、全く届かない。
▶野田首相「大きな音だね」=官邸周辺の反原発デモに(時事/見出し)
>野田佳彦首相は29日夜、首相官邸を出て徒歩で公邸に移動する途中、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に抗議する官邸周辺のデモ隊の掛け声や鳴り物の音を耳にして「大きな音だね」と傍らの警護官に語った。驚いた様子だったが、そのまま立ち止まらず公邸に入った。
>デモはここ数カ月、金曜日ごとに行われており、この日も官邸周辺は「再稼働反対」と叫ぶ参加者と、警戒に当たる大勢の警察官がひしめき合い、騒然とした雰囲気。首相は25日の国会答弁で「シュプレヒコールの声は官邸にも届いている」と発言していた。
【時事通信/6月29日(金)21時27分配信】
国民の、心の底からの叫びは、野田佳彦にとっては『音』であった。
国民の<怒り>や<抗議>や<訴え>は、総て『音』であった。
音。
つまり、騒音。
つまり、雑音。
または、不協和音。
日本と言う、地震大国に「原子力発電所」は、建てるべきでは無い。
地震云々以前に、発電に使用した「使用済み核燃料」の最終処理が、こんにちの人間の知識と技術で不可能である以上、高濃度汚染物をただ増やし続けるだけである原発など、地球上に建設しては成らない。
しかし、既に数多くの原発がこの世に存在してしまっている以上、それを廃止する方向に、切り替えなくては成らない。
特に、地震多発地帯である日本は、地俊での被害に加えて、その後に襲来する可能性の高い「津波」の影響の甚大さを鑑みるに、日本でのガンパツの存在を直ちに廃止する決定をする事こそ、特に福島の事故の後では、世界中に対するわが国の責任である筈である。
▶野田首相、原発事故の責任を取らないと閣議決定(週金/見出し)
>大飯原発3、4号炉の運転再開について、野田佳彦首相は「最終的には総理大臣である私の責任で判断を行いたいと思います」と5月30日の記者会見で述べた。
>この「責任の範囲と内容」について、きっちりと問いただしたのが、福島みずほ参議院議員(社民)だ。
>6月21日に提出した質問主意書で次のように質問している。
>〈「私の責任で再稼働を判断した」原発が事故を起こした場合、「事故を起こした責任を野田首相が負う」と理解してよいか。その場合、東京電力福島原発事故で明らかなように、国家社会に与える被害は莫大になることも想定すべきだが、首相としてどのように責任を取るのかをその賠償方法を含め、具体的に説明されたい〉
>この質問に対し、政府は6月29日、「政治的判断を必要とする国政上の重要な問題であり、内閣の首長である野田内閣総理大臣がこれに関与し責任を持って判断を行うという趣旨で述べた」との答弁を閣議決定したのだ。
>その一方で、事故発生時の賠償については「原子力事業者がその損害を賠償する責めを負う」などと従来の枠組みの説明にとどまっている。
>つまり、「首相の任務として再稼働を決めた」が、「自分のした事の結果、事故が起きてもその被害について責めを負う気はない」ということだ。
>野田首相は5月30日の記者会見で「あのような事故を防止できる対策と体制は整っております」と断言したが、同政府答弁では事故原因は「津波」であるとし、「地震動」による主要機器の破損については認めなかった。国会事故調では「地震動」による主要機器破損の可能性について重大な関心を持っているほか、そもそも大飯原発の防潮堤はまだ完成していないのだ。
>さらに6月8日の記者会見で、野田首相は「豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した電気の存在は欠かせません」としたが、同政府答弁では「コストの試算においては、電源ごとの発電単価ではなく、火力及び原子力の燃料費のみにより計算した単価を用いている」とした。
>燃料費のみの比較で原発が安価だというのでは、野田首相は大ウソつき、との批判を免れないだろう。
【週間金曜日/6月29日(金)16時49分配信】
正体見たり。
「私の責任に置いて判断致します」
このような重大決定を、あの様な無能な男が「責任」と言う言葉を無造作に使って、行う事の非道を糾弾して来たが、やはり思った通りであった。
「再稼働」の決定を「責任を持って」下したのです。
「事故」に対する、個人的公人的責任等、有りません、という訳だ。
▶大飯再稼働反対、官邸前埋め尽くす(JNN/タイトル)
>7月1日に大飯原発3号機が再稼働されるのを前に、官邸前では再稼働の撤回を求める大規模な抗議活動が行われました。
>道路を埋め尽くす大勢の人々。29日午後6時から、官邸前で2時間にわたって大飯原発3号機の再稼働に反対する大規模な抗議活動が行われました。抗議活動は今年3月から毎週末行われていますが、主催者の発表によりますと、今回は過去最高の20万人が参加したということです。
>一方、警備当局は、参加したのは2万人弱としています。参加者が爆発的に増えた背景には、ツイッターなどのソーシャルメディアがあり、口コミ的に参加者が増えたと主催者は分析しています。
【JNNニュース/6月30日(土)6時36分配信】
遂に、日本国民は立ち上がった。
先週も、既に数万人が集い(主催者発表4万2千人)、今週の高まりは既に予想されていたと言っても。
これだけの「一般市民」が、総理大臣への抗議で官邸を包囲するなど、半年前まで考えられなかった。
一年前の時点で、既に国民の示威行動が無い事に、私は憤慨していた。
東北の漁民達は、大量の「汚染魚」をトラックで運び、東電本社や東電会長邸、或は国会や首相官邸前に、ぶちまけるが良かろう、と言い続けた。
酪農家は、何十万リットルと言う規模で、同所に牛乳を浴びせかければ良い。
実力行使しない国民に、苛立たしい想いを抱き続けてきた。
しして、やっと「それ」を目の当たりにする事が出来た。
身の震える如き感情が、涌いでて止む事を知らない。
日本は、変わらなくては成らない。
これまでのままで、良いわけが無い。
願わくば、民主党議員が立ち上がり、野田一派を解任し、除名して欲しい。
その後、直ちに党名改正をして欲しい。
「民主党」にこだわる小沢一郎さん。
「民主党」を憎む、「国民の生活が第一」派の皆さん。
如何ですか?
党の実体を奪い返し、その上で「穢れ切った」民主党は、捨て去る。
こんな気分の良い事は他にあり得なかろう。
こう考えると。
密かに「溜飲を下げる」事が出来るだろう。
或は。
「民友合併」の解消を行う。
「自由党」と「民主党」とに、再度分離すればいいのでは無かろうか。
さすれば、日本の改革の為に邪魔な「売国分子」は一掃し、政党自体の枠組みはそのまま手に出来る。
とにもかくにも、国民の抗議の声を、魂の叫びを、『音』と表現する出来損ないに、総理の座には居て欲しく無い。
一秒たりとも。
▶<民主党>亀裂は深まるばかり 処分問題が本格化も(毎日/見出し)
>岸本周平氏や江端貴子氏ら法案に賛成した当選1回議員11人は27日、首相官邸に野田首相を訪ね、「重い決断で賛成した。反対者が同じ扱いはおかしい。厳正な処分をお願いしたい」と造反者への厳しい処分を申し入れた。
>渡部恒三元衆院副議長は27日の党常任幹事会で「50人も反対して結束と言えるのか。しっかり対応しないと党がなくなる」と警鐘を鳴らした。
【毎日新聞/6月27日(水)21時45分配信】
厳正処分をと申し入れた議員。
岸本周平(和歌山1)
神山洋介(神奈川17)
江端貴子(東京10)
後藤祐一(神奈川16)
三村和也(比例南関東)
藤田憲彦(東京4)
磯谷香代子(比例東海)
小原舞(比例近畿)
斉木武志(比例東海)
阿知波吉信(岐阜5)
石井登志郎(兵庫7)
@shuheikishimoto 岸本周平
午前11時から、私を含め1回生議員9名で輿石幹事長、樽床幹事長代行に「厳正な処分」をきちんとしていただくように申し入れを行いました。党議に違反しても厳正に処分されないのでは、組織の体をなしません。
@fujitamin 藤田憲彦
本会議での採決が終わりました。総て賛成票を投じました。造反に対しては厳しい処分で臨むべきです。賛成した者だって、嬉々として投じたわけではありません。自分達だけが筋を通したとして組織の筋を違えていることは看過すべきではありません。
首相官邸に赴き、有志の一期生議員11人で反対者に対する厳正な処分を求めるよう要請をして来ました。総理からは一体改革特別委員会の審議の労を労ってもらいつつ、具体的な内容は言及しませんでしたが、気持ちは汲んでくれたと思います。
これらの一回生は、一体全体誰のお陰で議員になれたのかを、すっかり忘れてしまったらしい。
誰に選ばれたのかも、誰の為に働かなければ成らないのかも、忘れてしまったらしい。
誰に対して、何に対して「筋を通す」必要が有るのかは、知らないらしい。
あの総理にして、これらの一回生有り。
類は友を呼ぶ。
人は人でなしを呼ぶ。
その「人でなし」の最たる男。
▶<前原政調会長>「国民をばかに」小沢元代表を批判(毎日/見出し)
>民主党の前原誠司政調会長は29日のTBS番組の収録で、消費増税に反対して離党を検討している小沢一郎元代表について「『反増税・反原発』というだけで選挙に勝てるというのであれば国民をばかにしている」と強く批判した。
>元代表らが衆院で記名採決された一体改革関連3法案すべてに反対したことにも触れて「(注意などの)『措置』ではなく、何らかの処分だと理解している」と語り、党員資格停止以上の処分になるとの認識を示した。
>民主党の菅直人前首相も29日付のブログで、「国民との約束を守らなかった」と政権批判を繰り返す小沢元代表に対し「政権交代後に自ら幹事長を務めた小沢さんが、政権交代後のことを他人事のように批判するのは納得できない」と不快感を示した。
【毎日新聞/6月29日(金)23時59分配信】
「語るに落ちた」を地で行くこの二人。
特に前原誠司の狂乱ぶりは、見苦しいまでにアホ臭い。
▶「小沢氏は政治家にあらず」前原氏が痛烈批判(産經/見出し)
>民主党の前原誠司政調会長は26日の記者会見で、消費税増税関連法案などに反対票を投じた小沢一郎元代表について「どれだけ日本のことを考えて行動しているのか。次の選挙のことを考えて行動しているとしか思えない」と痛烈に批判した。
>その上で「本当の政治家は日本の将来を考えて行動する。目先の選挙で物事を決めるのは本当の政治家ではない」と断じた。
【産經新聞/6月26日(火)18時8分配信】
ここまで性根が腐っていて、党政調会長である。
党代表や、主要閣僚を歴任した。
消費増税案に「反対」した57名の議員は、このような「人でなし」と、同じ屋根のしたに居ては成らない。
同じ党に要るだけで、腐って行く。
早々に、袂を分かとう。
『民由合併』を解消しよう。
「分党」ではなく、合併の解消。
57名を中心に「自由党」に戻り、そしてその後、党名変更でも何でもすれば宜しい。
さすれば、その依って立つ思想や政治姿勢の違いが明確になり、国民にとって判断し易くなる。
当然「新党」結成では無いので、政党助成金も受け取る事が出来よう。
堂々と。
類は友を呼び、人は人でなしをよぶ。
まっとうな政治家は、そのような「妖気漂う」悪の巣窟に留まっては成らない。
時は来た。
その現場に居られなかった自分が、とても悲しかった。
そして、参加した十万人の、一人一人の魂の怒りを感じ、声を上げた事による充足感も、感じた。
羨ましくも有り、同じ日本の国籍を有する人間として、誇らしくも有った。
これで終わらせては成らない。
数日後には、大飯原発2号機が再起動する。
それを持って、この動きを終わらせては成らない。
長らく。
日本国民は「沈黙の羊」であった。
騙されても、欺かれても、裏切られても、虐げられても、その事実に気がつかず、気づいたとしても、各自の怒りを社会的に表現する事は、希であった。
「仕方ない」
「どうせ同じ事」
と胸の内で呟きながら。
1970年代半ば以降は。
そして、バブルの絶頂期に「物質的快楽」に酔いしれ、泡が弾けて総てが無に帰してしまった。
企業は守りの経営に専心し、価格競争と価格破壊に明け暮れ、その度に社員にしわ寄せを行って、労働条件は劣悪と成り、所得は減らされ続け、その地位も安定を奪われて、雇用形態は国民の生活基盤をすら揺るがす、開闢以来の由々しき事態に立ち至ってしまった。
多くの若年層にとって、正規職員への雇用の道は閉ざされたも同然となり、アルバイトや派遣社員、季節労働などの非正規労働者を溢れる社会と成ってしまった。
結婚したくても、家族を養う経済的自信が持てない男性が増え、子供を産みたくても、社会環境が育てる可能性を摘み、諦める女性が増えた。
その間に、大企業は肥え太り、戦後最大であった「神武景気」を越える長期の好景気を維持し、それにも関わらず社員の報酬には還元せず、収益は内部留保に貯め込んで来た。
大企業だけが優遇され、大企業を優遇する為に官僚は働き、その官僚の働き易い環境をもたらす為に政治が後ろ盾と成って来た。
かくして、政官財の「トロイカ支配」は確立し、自分達だけは「楽園」とも呼べる仲間社会を気づき上げ、大多数の国民は毎日の生活に追われながら、抗議する、機会も勇気も可能性も無いままに、「トロイカ」を支える為だけに、半ば何の疑いも抱かず、或は疑いを抱いても所詮は無駄な努力と、諦めてひたすら耐える事でのみ、生を営んで来た。
そして、きっかけは確かに2009年8月30日の、民主党への投票からで有った。
期待は弾け、夢は膨らみ、喜びは爆発した。
そして。
急速に、縮んで行った。
無能なる「菅直人」のせいで。
そして更なる無能な「野田佳彦」のせいで。
自民党時代の総理大臣も、無能者が続いた。
しかし、民主党には更に酷い無能しか居なかった。
只一つの可能性である実力者の、足を引っ張り続ける事によって、国民を裏切る政治は、究極にまで高められて、悪政は完成の息のまで高まった。
悪政とは。
「政り事」の本来の氏名と役割とを忘れ去り、為政者の独裁によって国民を虐げ、苦しめる政治の事である。
言わずと知れた、菅直人や野田佳彦がやって来た、そして今なおやっている、そのままの政治の事である。
その政治には、「国民」は欠落している。
前述した、官僚にる、官僚自身と財界の為の政治を執行する為の、原料でしかない。
当然、「国民の声」など、全く届かない。
▶野田首相「大きな音だね」=官邸周辺の反原発デモに(時事/見出し)
>野田佳彦首相は29日夜、首相官邸を出て徒歩で公邸に移動する途中、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に抗議する官邸周辺のデモ隊の掛け声や鳴り物の音を耳にして「大きな音だね」と傍らの警護官に語った。驚いた様子だったが、そのまま立ち止まらず公邸に入った。
>デモはここ数カ月、金曜日ごとに行われており、この日も官邸周辺は「再稼働反対」と叫ぶ参加者と、警戒に当たる大勢の警察官がひしめき合い、騒然とした雰囲気。首相は25日の国会答弁で「シュプレヒコールの声は官邸にも届いている」と発言していた。
【時事通信/6月29日(金)21時27分配信】
国民の、心の底からの叫びは、野田佳彦にとっては『音』であった。
国民の<怒り>や<抗議>や<訴え>は、総て『音』であった。
音。
つまり、騒音。
つまり、雑音。
または、不協和音。
日本と言う、地震大国に「原子力発電所」は、建てるべきでは無い。
地震云々以前に、発電に使用した「使用済み核燃料」の最終処理が、こんにちの人間の知識と技術で不可能である以上、高濃度汚染物をただ増やし続けるだけである原発など、地球上に建設しては成らない。
しかし、既に数多くの原発がこの世に存在してしまっている以上、それを廃止する方向に、切り替えなくては成らない。
特に、地震多発地帯である日本は、地俊での被害に加えて、その後に襲来する可能性の高い「津波」の影響の甚大さを鑑みるに、日本でのガンパツの存在を直ちに廃止する決定をする事こそ、特に福島の事故の後では、世界中に対するわが国の責任である筈である。
▶野田首相、原発事故の責任を取らないと閣議決定(週金/見出し)
>大飯原発3、4号炉の運転再開について、野田佳彦首相は「最終的には総理大臣である私の責任で判断を行いたいと思います」と5月30日の記者会見で述べた。
>この「責任の範囲と内容」について、きっちりと問いただしたのが、福島みずほ参議院議員(社民)だ。
>6月21日に提出した質問主意書で次のように質問している。
>〈「私の責任で再稼働を判断した」原発が事故を起こした場合、「事故を起こした責任を野田首相が負う」と理解してよいか。その場合、東京電力福島原発事故で明らかなように、国家社会に与える被害は莫大になることも想定すべきだが、首相としてどのように責任を取るのかをその賠償方法を含め、具体的に説明されたい〉
>この質問に対し、政府は6月29日、「政治的判断を必要とする国政上の重要な問題であり、内閣の首長である野田内閣総理大臣がこれに関与し責任を持って判断を行うという趣旨で述べた」との答弁を閣議決定したのだ。
>その一方で、事故発生時の賠償については「原子力事業者がその損害を賠償する責めを負う」などと従来の枠組みの説明にとどまっている。
>つまり、「首相の任務として再稼働を決めた」が、「自分のした事の結果、事故が起きてもその被害について責めを負う気はない」ということだ。
>野田首相は5月30日の記者会見で「あのような事故を防止できる対策と体制は整っております」と断言したが、同政府答弁では事故原因は「津波」であるとし、「地震動」による主要機器の破損については認めなかった。国会事故調では「地震動」による主要機器破損の可能性について重大な関心を持っているほか、そもそも大飯原発の防潮堤はまだ完成していないのだ。
>さらに6月8日の記者会見で、野田首相は「豊かで人間らしい暮らしを送るために、安価で安定した電気の存在は欠かせません」としたが、同政府答弁では「コストの試算においては、電源ごとの発電単価ではなく、火力及び原子力の燃料費のみにより計算した単価を用いている」とした。
>燃料費のみの比較で原発が安価だというのでは、野田首相は大ウソつき、との批判を免れないだろう。
【週間金曜日/6月29日(金)16時49分配信】
正体見たり。
「私の責任に置いて判断致します」
このような重大決定を、あの様な無能な男が「責任」と言う言葉を無造作に使って、行う事の非道を糾弾して来たが、やはり思った通りであった。
「再稼働」の決定を「責任を持って」下したのです。
「事故」に対する、個人的公人的責任等、有りません、という訳だ。
▶大飯再稼働反対、官邸前埋め尽くす(JNN/タイトル)
>7月1日に大飯原発3号機が再稼働されるのを前に、官邸前では再稼働の撤回を求める大規模な抗議活動が行われました。
>道路を埋め尽くす大勢の人々。29日午後6時から、官邸前で2時間にわたって大飯原発3号機の再稼働に反対する大規模な抗議活動が行われました。抗議活動は今年3月から毎週末行われていますが、主催者の発表によりますと、今回は過去最高の20万人が参加したということです。
>一方、警備当局は、参加したのは2万人弱としています。参加者が爆発的に増えた背景には、ツイッターなどのソーシャルメディアがあり、口コミ的に参加者が増えたと主催者は分析しています。
【JNNニュース/6月30日(土)6時36分配信】
遂に、日本国民は立ち上がった。
先週も、既に数万人が集い(主催者発表4万2千人)、今週の高まりは既に予想されていたと言っても。
これだけの「一般市民」が、総理大臣への抗議で官邸を包囲するなど、半年前まで考えられなかった。
一年前の時点で、既に国民の示威行動が無い事に、私は憤慨していた。
東北の漁民達は、大量の「汚染魚」をトラックで運び、東電本社や東電会長邸、或は国会や首相官邸前に、ぶちまけるが良かろう、と言い続けた。
酪農家は、何十万リットルと言う規模で、同所に牛乳を浴びせかければ良い。
実力行使しない国民に、苛立たしい想いを抱き続けてきた。
しして、やっと「それ」を目の当たりにする事が出来た。
身の震える如き感情が、涌いでて止む事を知らない。
日本は、変わらなくては成らない。
これまでのままで、良いわけが無い。
願わくば、民主党議員が立ち上がり、野田一派を解任し、除名して欲しい。
その後、直ちに党名改正をして欲しい。
「民主党」にこだわる小沢一郎さん。
「民主党」を憎む、「国民の生活が第一」派の皆さん。
如何ですか?
党の実体を奪い返し、その上で「穢れ切った」民主党は、捨て去る。
こんな気分の良い事は他にあり得なかろう。
こう考えると。
密かに「溜飲を下げる」事が出来るだろう。
或は。
「民友合併」の解消を行う。
「自由党」と「民主党」とに、再度分離すればいいのでは無かろうか。
さすれば、日本の改革の為に邪魔な「売国分子」は一掃し、政党自体の枠組みはそのまま手に出来る。
とにもかくにも、国民の抗議の声を、魂の叫びを、『音』と表現する出来損ないに、総理の座には居て欲しく無い。
一秒たりとも。
▶<民主党>亀裂は深まるばかり 処分問題が本格化も(毎日/見出し)
>岸本周平氏や江端貴子氏ら法案に賛成した当選1回議員11人は27日、首相官邸に野田首相を訪ね、「重い決断で賛成した。反対者が同じ扱いはおかしい。厳正な処分をお願いしたい」と造反者への厳しい処分を申し入れた。
>渡部恒三元衆院副議長は27日の党常任幹事会で「50人も反対して結束と言えるのか。しっかり対応しないと党がなくなる」と警鐘を鳴らした。
【毎日新聞/6月27日(水)21時45分配信】
厳正処分をと申し入れた議員。
岸本周平(和歌山1)
神山洋介(神奈川17)
江端貴子(東京10)
後藤祐一(神奈川16)
三村和也(比例南関東)
藤田憲彦(東京4)
磯谷香代子(比例東海)
小原舞(比例近畿)
斉木武志(比例東海)
阿知波吉信(岐阜5)
石井登志郎(兵庫7)
@shuheikishimoto 岸本周平
午前11時から、私を含め1回生議員9名で輿石幹事長、樽床幹事長代行に「厳正な処分」をきちんとしていただくように申し入れを行いました。党議に違反しても厳正に処分されないのでは、組織の体をなしません。
@fujitamin 藤田憲彦
本会議での採決が終わりました。総て賛成票を投じました。造反に対しては厳しい処分で臨むべきです。賛成した者だって、嬉々として投じたわけではありません。自分達だけが筋を通したとして組織の筋を違えていることは看過すべきではありません。
首相官邸に赴き、有志の一期生議員11人で反対者に対する厳正な処分を求めるよう要請をして来ました。総理からは一体改革特別委員会の審議の労を労ってもらいつつ、具体的な内容は言及しませんでしたが、気持ちは汲んでくれたと思います。
これらの一回生は、一体全体誰のお陰で議員になれたのかを、すっかり忘れてしまったらしい。
誰に選ばれたのかも、誰の為に働かなければ成らないのかも、忘れてしまったらしい。
誰に対して、何に対して「筋を通す」必要が有るのかは、知らないらしい。
あの総理にして、これらの一回生有り。
類は友を呼ぶ。
人は人でなしを呼ぶ。
その「人でなし」の最たる男。
▶<前原政調会長>「国民をばかに」小沢元代表を批判(毎日/見出し)
>民主党の前原誠司政調会長は29日のTBS番組の収録で、消費増税に反対して離党を検討している小沢一郎元代表について「『反増税・反原発』というだけで選挙に勝てるというのであれば国民をばかにしている」と強く批判した。
>元代表らが衆院で記名採決された一体改革関連3法案すべてに反対したことにも触れて「(注意などの)『措置』ではなく、何らかの処分だと理解している」と語り、党員資格停止以上の処分になるとの認識を示した。
>民主党の菅直人前首相も29日付のブログで、「国民との約束を守らなかった」と政権批判を繰り返す小沢元代表に対し「政権交代後に自ら幹事長を務めた小沢さんが、政権交代後のことを他人事のように批判するのは納得できない」と不快感を示した。
【毎日新聞/6月29日(金)23時59分配信】
「語るに落ちた」を地で行くこの二人。
特に前原誠司の狂乱ぶりは、見苦しいまでにアホ臭い。
▶「小沢氏は政治家にあらず」前原氏が痛烈批判(産經/見出し)
>民主党の前原誠司政調会長は26日の記者会見で、消費税増税関連法案などに反対票を投じた小沢一郎元代表について「どれだけ日本のことを考えて行動しているのか。次の選挙のことを考えて行動しているとしか思えない」と痛烈に批判した。
>その上で「本当の政治家は日本の将来を考えて行動する。目先の選挙で物事を決めるのは本当の政治家ではない」と断じた。
【産經新聞/6月26日(火)18時8分配信】
ここまで性根が腐っていて、党政調会長である。
党代表や、主要閣僚を歴任した。
消費増税案に「反対」した57名の議員は、このような「人でなし」と、同じ屋根のしたに居ては成らない。
同じ党に要るだけで、腐って行く。
早々に、袂を分かとう。
『民由合併』を解消しよう。
「分党」ではなく、合併の解消。
57名を中心に「自由党」に戻り、そしてその後、党名変更でも何でもすれば宜しい。
さすれば、その依って立つ思想や政治姿勢の違いが明確になり、国民にとって判断し易くなる。
当然「新党」結成では無いので、政党助成金も受け取る事が出来よう。
堂々と。
類は友を呼び、人は人でなしをよぶ。
まっとうな政治家は、そのような「妖気漂う」悪の巣窟に留まっては成らない。
時は来た。