攻撃するとき

自分のこれまでの経験を振り返ると、私が私らしくあろうとするとき、最も人は私を攻撃してきたように思います。

また、自分が今まで他人を攻撃したり、他人の悪口を言ったりしたのは、その人が最もその人らしくあり、その人の個性を発揮しようとしていたときだと思います。

出る杭は打たれる。出る杭は打ちたくなる。

その人がその人の個性を発揮しようとするとき、それはその人が他者との違いを明確にするときです。その時その人は、他者とは明確に異なる存在となります。

それを見て他人はその人に恐怖を感じます。その人が個性を発揮することで、その人から放射されるパワーを感じ、その人と異なるものすべてが否定されるように感じるからです。

その人が個性を発揮するとき、その人はその人にとっての善・美・真に向かいます。そのとき他者は、その人にとっての善・美・真以外の、例えば自分の善・美・真が否定されるように感じ、なんとかその人を排除しようとします。

私たちは自分が自分の個性を発揮するとき、最も他人から攻撃される。その攻撃を、他人の恐怖の表現であり、本当は自分も認めてほしいのだという他者の叫びととらえられるかどうか、助けを求める叫びととらえられるかどうかが、その人が成功するかどうかの分かれ目のように感じます。


涼風