joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ぐっとこらえて

2005年01月07日 | reflexion
現代の人が最初に羨望を感じるのは、子どものころに他の子がおもちゃをもっていることかもしれない。それぐらい、わたしのこどものころは、おもちゃをもっていることは重要で、おもちゃを沢山もっている子供はみんなのヒーローでした。

わたしたちが大人になってから感じる羨望、いい収入、いいポスト、いい旦那さんをもつ他人への羨望も、その根はこどものころの「おもちゃ体験」も大きく作用しているのかもしれない。

大人よりもこどものほうがダイレクトにモノ・物質への欲望を表現します。大人になるとわたし(たち)はふだんはそれを隠すけど、心の中には羨望の悔しさの感情がうずまき、わたしたちをすり減らしていきます。

養育で重要なことのひとつは、子どもにおもちゃに対してどういう関係をとらせるのか、かもしれませんね。

モノへの欲望を隠さない子どもに、おもちゃを買い与えすぎず、同時に「それでもお母さん・お父さんはお前のことが好きだよ」というメッセージを絶えず発することが大切なのかも。そのとき子どもは、無意識のうちに、モノに依存せずにじぶんのこころを満たすことができることを学ぶのかもしれません。

お金持ちだから子どもにたくさんモノを与えて、貧しいからおもちゃを買ってあげていないとは言えないような気がします。ある本には、低所得の家ほど、新しい電化製品をすぐに購入すると書いてあったけど、ありうる話だと思います。

豊かか貧しいかにかかわらず、お金・モノへの欠乏感をもっていると、つぎつぎに何かを買ってしまうし、また子どもが何も持たないことに耐えられず、無理をしてもおもちゃを買ってしまう低所得の家もあるかもしれません。

おもちゃは楽しいし、こどもがおもちゃの喜びを知ることはいいことだと思う。でも同時に、おもちゃに依存させないことを教えることが大切なのかな。


涼風



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