住宅街の中の狭い階段
谷川俊太郎さんの絵本『これはのみのぴこ』を読みました。
「これはのみのぴこ」
「これはのみのピコのすんでいるネコの・・・」
「これはのみのピコのすんでいるネコの・・・のしっぽをふんずけたあきらくん」
という感じで、一枚ごとに連鎖で言葉が積み重なっていく絵本です。ページをめくるごとに新しいエピソードが追加されていきます。
面白いのは、読んでいくうちにその言葉を全部覚えていること!
一つ一つのエピソードは必ずしも自然にはつながっていません。自然につながっていないのに著者が無理やりつながっているようにして言葉が並べられていき、新しい言葉を描写した絵が横に載っています。ページをめくるごとに、それまでのエピソードを全部頭で思い出すことができるのです。
人間のおもわぬ記憶力を体験させられる絵本です。最近は頭の訓練とか記憶とかがブームですが、この絵本が出たのは1979年ですから、方法論自体は昔からあったんですね。興味のある方はぜひこの絵本も手に取ってみてください。
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