joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

求めていること

2004年12月10日 | 日記
今日のニュースでは、クリスマスのライトアップが全国で始まっていることが伝えられていました。とりわけ、LED(発光ダイオード)を使った青いライトがどこでももてはやされているそうです(と言っても、原理はよくわからないけど)。

たとえキリスト教の信者ではなくても、クリスマスというのは無条件にワクワクしますね。たとえ日本にキリスト教の伝統はなくても、12月の暮れという、何か地上全体が一つの終わりに近づいているようなイヴェント感のある時期と、「憧れの」西洋文明のもっとも大切な日が重なったことが、ここまで日本でクリスマスが定着した要因なのかもしれませんね。

一年半ドイツに住んでいたとき、仲良くしてくれたドイツ人の友達には、「日本のクリスマスなんて、こっちとちがってただの商業主義にのせられているだけなんだよ」とぼくは言っていました。なんだか日本のことを紹介するときは、よく自虐的になっていました。

でも、それは間違いなのでしょう。クリスマスの雰囲気は、日本でも、多くの人に憩いを与えてくれている。たとえプレゼントを与える人がいなくても、クリスマスに近づいていく日々は、なんだかワクワクさせてくれる。

たしかにクリスマスの雰囲気は企業の広告で大部分が演出されている。でも、それは、企業にみんなが踊らされているというより、みんなが求めている年末の世界全体のイヴェント性、なにかこの世界全体がワクワクしたもので包まれて欲しいという欲求を、企業が上手く汲み取ってくれた結果だと思います。少なくとも、そう思いたいものが、クリスマスにはある。


クリスマスに無条件にワクワクしてしまうのは、きっと、国や文化の違いを越えて、無条件にうれしくなるような雰囲気をクリスマスがもっているからで、また、国や文化の違いを越えて、誰もがそういう日を求めているからかもしれない。誰もが、この世界が天国であることを感じたいからかもしれない。


涼風

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