おかんのネタ帳

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壬生狂言

2016-02-05 10:52:30 | 日々のつれづれ
毎日、良い天気ですね~~
飛べないスーパーマンのダンナは、1年で一番忙しい節分を終え、
遅がけの冬休みに入っております・・が、別にお出かけの予定はなく。
私の方は、仕事がありますんで・・・休みが合いませんねん。

で、こちらへも、先日、思いついて一人で行きました。



壬生寺です。

節分の豆まきなどの行事は、各寺・神社でやってはりますが、
壬生寺では、厄除け鬼払い壬生狂言「節分」の上演があるんです。

壬生狂言は、「壬生大念佛狂言」という重要無形民俗文化財。
700年前、円覚上人がおこなった「大念佛会」で、
たくさん集まった信者を前に(数十万人が集まったらしい)
拡声器もない時代なんで、群衆にわかりやすく仏の教えを説くために、
身振り手振りの無言劇、パントマイムを考えついたんですね。

そう、壬生狂言は、無言劇なんです。
江戸時代、庶民文化が発展し、宗教的なものから、
徐々に能や物語が組み入れられるなどして変遷し、
現在は、30曲ほど。

でも、スタイルは変わらず、無言劇。
鉦、太鼓、笛のお囃子に合わせて、面を付けて登場。
娯楽性のある演目の中に、勧善懲悪や因果応報などを表すなど、
宗教色のあるものになっています。

春の大念佛会と秋に特別公開と、狂言の上演があるんですが、
だいぶん前に、その時も思いつきで、一人で行きましたね。

節分祭は、「節分」という演目だけが、1日8回上演されます。
13時~20時まで、入れ替え制で、無料。



上演中は写真撮影禁止なので、終わってから境内をパチリ。
約40分の上演、とにかく外なので、後半は寒かったですね~

袴姿のお囃子さん、大きな鉦を叩くところから始まり、
太鼓、そして、笛は二人が交代で吹くのですが、
一人は小学生ぐらいの男の子。袴姿がかわいいけど、
ちゃんと、りっぱな演奏を聴かせてくれます。

舞台では、面を被った後家が登場し、
柊とイワシの頭を飾り、節分の用意。
そこへ厄払いの男がやってきて、厄払いのまじないをする。
その男が帰っていくと、鬼がやってきます。
驚いて逃げ込む後家。
鬼は、イワシを食べ、腰につけた魔法の「打ちでの小槌」で、
着物などを出して変装、再び、後家をたずねます。
小槌で着物を出して後家の気をひき、お酒を出して酒宴。
鬼は酔いつぶれてしますのですが、後家は欲を出して、
小槌を奪い、鬼の着物まではいでしまいます。
鬼が目を覚まし、身ぐるみはがれたことを怒って、
後家につかみかかろうとしますが、
後家は、鬼の嫌いな豆を蒔いて追い払う・・というお話。

鬼を見たときの後家の驚きようとか、
鬼のひょうきんな歩き方、逃げ方とか、面白いですね。



これはパンフにある写真。

人間はマメになること(勤勉に精進すること)で、
鬼のような不幸を追い払い、福徳を得ることができる、
という教訓的な筋書きになっているようです。



終わった頃には、すっかり夕景。
でも、まだまだ、たくさんの人が参詣してました。
2日から4日まである大法要。
素焼きの「炮烙(ほうらく)」に家族の名前を書いて納めるのが、
壬生寺の習わしらしいのですが、時間なくてそのまま帰ってきました。
納められた「炮烙」は、壬生狂言の「炮烙割」で割られるんですね。

また、ゆっくり来ようっと!



この日だけ、という御朱印をふくめ、
御朱印をいただいてきました~

阿弥陀寺から、壬生寺までは、地下鉄四条で阪急に乗り換え1駅。
大宮駅から歩いて5分ほど、かな。周辺は細い道に露天がいっぱい出て、
とってもにぎやかでした~