CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

胸骨圧迫の方法をきちんと学ぼう・・・と思った

2014-06-20 07:53:20 | 華麗なる加齢 あるいは 身体
今日は、旅の二日目を綴る予定だったが、
昨日、川崎幸病院の心臓病センターのドクター
伊藤先生のお話を聞く機会があったので
そちらを綴っておくことにした。

さて、私の大切な知人は、急性心筋梗塞で倒れた。
15年前かな・・・
昼休み食事を終えて、いつものようにソファーで横になっていた。
胸が締め付けられ、身体を動かすことも、
声を出すこともできない状態だった。
そばに灰皿があったので、近くのシンクで洗い物をしていた人にそれを投げた。
かろうじて・・・投げた。

その後、半分以上壊死した心臓を抱えながら、
(かかりつけ医曰く、90歳の心臓らしい)
その後、ついに、3か所にステントが入り、
それでも、海外で仕事を続けている。
平らな道を歩くこともつらいことがある。
朝の薬の量と言ったら、目を見張るばかり・・・
それでも、自分の時間を命ある限り、生きるんだ!
と、主治医にあきれられながら、海外で仕事を続けている。

そんなこともあって・・・
心筋梗塞は、身近な問題・・・でもある。

そんなことがない人にも、実は身近な問題・・・なのである。

人口10万人に対し80人の方が突然死されている(年間)。
私の住む町田市では、年間340人ということになる。
ドクターがが医療に従事している川崎市では、
年間1800人くらいの方が突然死されているらしい。

その死因のトップは、心筋梗塞。
大動脈乖離やくも膜下出血などの内因的疾患での突然死が全体の75%になる。
(そのほかは、事故や自殺など)

さて、これだけの割合なのだから、町を歩いていて、家族がそばにいて、
いわゆる・・・心疾患で意識を失う人ともしかしたら出会うこともあるだろう。
そのときに・・・医療現場まで命をつなぐために
周りにいる人間ができること・・・
しなければいけないこと・・・
それが、胸骨圧迫(心臓マッサージ)だ。

心臓マッサージ・・・という表現だと、
胸をさすること、胸のあたりをマッサージすることと勘違いされることもあるので
今は、『胸骨圧迫』という名称になった。

脇の下を結んだ線の少し下、胸の中心のあたりを思いっきり押す。
練習はテニスボールと中島みゆきさんの『地上の星』
1分間に100回。5C沈めるわけだから、かなりの重労働だ。
『地上の星』のテンポが良い指標になるらしい。

この重労働を救急車が到着するまでの時間
全国平均7~8分続けることが、とても重要なのだ。
一人では、とてもできない。

意識を喪失して
正常な呼吸でなかったら・・・
大声で助けを呼び、胸骨圧迫を続けながら、
救急車を要請し、AEDの準備をすること。

救急救命のABC。つまり・・・
A⇒Airway(気道確保)
B⇒Breathing(人工呼吸)
C⇒Circuiation(循環)
と言われているが・・・
この順番・・・今は、入れ替わっている。

倒れている人がいたら・・・するべきこと。
①周りの安全を確認
②肩をたたきながら、呼びかける。
・・・意識がなくて、正常な呼吸でなかったら
③大声で助けを呼ぶ
④すぐ胸骨圧迫を始める。119通報。AEDの準備。
・・・A→B→Cではなくて、C→A→B。
その中でもC(循環)つまり、胸骨圧迫を確実に行うこと。
それは、脳をまもるため・・・
つまり、日常生活ができる状態に戻っていただくためにとても大切な行為なんです。

救急救命(医療)の最終目標は、日常生活ができること。
植物状態は、とても残念な結果・・・なわけです。
一命を取り留める・・・とれは、とりもなおさず、リハビリその他を経て、
日常生活への復帰です。
そのためのとても大切なことは、脳に血液を送り続けることなんですね。

救急車が来て、救急隊の方に患者を引き渡すまでの間、
どうぞ・・・胸骨圧迫をしつづけてください・・・
そのことが、とても重要なんです。

救急隊が搬送に要する時間・・・病院までの平均時間は25分
そのうち、半分近い時間が胸骨圧迫ができなくなるんです。
患者をストレッチャーに乗せるとき・・・
エレベーターにストレッチャーを入れるとき・・・
救急車にストレッチャーをのせるとき・・・
みんなストレッチャーから離れなければいけなくなる時間があるんです。
胸骨圧迫が不可能になる時間が合計10分以上生じるのです・・・

だからこそ、バイスタンダー (bystander) の存在が重要だ。
手を出して、悪い結果になったらどうしよう・・・
そんなこと言ってる場合じゃないんですね・・・
命がかかってるんですから・・・
善きサマリア人の法・・・アメリカやカナダではもう施行されている。
日本もこの意識が高まること・・・立法化が求められている。

これでも・・・聞いたお話のほんの一部だ。

実は、能登町で食事をしながらおしゃべりをした地元の方がこんなことを言っていた。
「病院に行くのも大変なんです。この辺りでは心筋梗塞や脳梗塞になったらおしまいです。
病院まで2時間ですからね・・・先週、私の父も倒れて・・・どうにか間に合ったのですけど
本当に、奇跡的に助かった感じですね・・・・」

胸骨圧迫のための機械も開発され、実用化されている。
国の予算で、救急救命センターまで遠い地方には、
この機械を配置すること・・・くらいできないのかしら・・・と思う。

というわけで・・・流して書いてしまったので、
誤字脱字はお許しいただき・・・
とにかく、胸骨圧迫を是非学びたいものだと思った・・・
そして、多くの方に、知ってほしいと思った。
だれしもが、バイスタンダー (bystander) となりうることを・・・

おっと。。。もうこんな時間だ。
山積みの課題を一つ一つこなしていくとしましょうか(^_^)v




最新の画像もっと見る

コメントを投稿