CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

『どっこいしょ』は大事なんです(^^)

2019-02-05 10:30:06 | 華麗なる加齢 あるいは 身体
先日、洗濯機から洗濯物を取り出している時、たまたま息子がそばにいた。
洗濯物を取り出すたびに「どっこいしょ」とつい声になる私に言った。
「人間って年取るとみんな何かする時、『どっこいしょ』って言うようになるの?」
私は、答えた。
「人類は、そういう風にインプットされているんだなぁ。そのうち、わかる。」
すると息子は笑っていた。

その話を娘にした。
すると、こう言うではないか。
「私はよいしょって言うけど、どっこいしょは言わない。」
私は、娘に言った。
「あら、よいしょって言うんだ。予備軍だねぇ〜。
よいしょが進化するとどっこいしょになるんだよ。
ある日ある時、どっこいしょって言った瞬間に、
あぁ、昔、hahaが言ってたなぁって思い出すんだ、きっと。」
すると娘は笑いながら、言った。
「それって『進化』じゃなくて『退化』でしょ」

ふと、別れた夫の大学の卒論を思い出した。
テーマは『言語論』だったと思う。
私が、清書をした。
今は、PCで書くようだが、当時はまだ直筆だった。
まぁ、筆跡が違うことなど、本質とは関係ないから、構わないらしい。
お陰で私の筆跡は東大の図書室に保管されているらしい(笑)

その卒論では『イッセイノセ』について書かれていた。
他者との共同作業におけるこの『イッセイノセ』はとても重要。

いわゆる掛け声ってやつだ。

私は洗濯機から洗濯物を取り出す時、一人で作業しているわけで、
そういう意味では、掛け声などいらないはずだ。
しかし、最近、洗濯物を取り出す時に限らず、『どっこいしょ』という自分がいる。
これは、脳に何か影響するはずだ。
意味なく発してはいないはずだ。
そう思った。
するとやはり、この掛け声『ギックリ腰になりにくい』という効果もあるらしい。

歳を重ねて身体能力が落ちてくる。

やっぱり、身体能力の『退化』を感じて『進化(適応)』しているのだ。
もちろん、脳も退化している。
つまり、声を出すことで、脳を刺激しているわけだ。

歳を重ねながらも、こうして『進化』するんだなぁ・・・と思った。

娘よ、これは『退化』ではない。
加齢に対する新たな能力な訳で『進化』である。。。と私は言いたい。

ちなみに『どっこいしょ』と『よいしょ』は大差ないらしく
『どっこいしょ』は『よいしょ』の進化系ではないらしい(笑)
共に身体の変化に対する重要な『進化』なわけだ。

掛け声も恥ずかしがる理由なんてどこにも無い。
『イッセイノセ』も『どっこいしょ』も
言葉と脳の関係がとても深いことを教えてくれる。

華麗な加齢・・・
歳を重ねることは、恥ずかしいことではない、素敵なことだ。
と、思える社会でありたいものだ。。。と思った私なのでした。