CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

心痛む、有刺鉄線・・・

2014-03-23 06:17:30 | 日記
駅までの道程に新築のお家が
約10棟かな・・・建った一角がある。
ワンブロック、つまり道路に挟まれた一角で
一本の道路は、小学校の校庭に面している。
もう一本の道路は、大きな庭のある昔からの民家
つまり地の人のお家に面している。

小さな育ち盛りのお子さんがいる家族が多く
休みの日などは、隣近所で遊んでいたりして
とても微笑ましい光景がみられる。

私は、駅に行く時には、学校の校庭に面した道を歩く。
帰り道は、古い民家のある道を歩く。
なんとなく、いつもそうしている。

とある夕暮れ・・・
いつものように駅からの道を歩いていると・・・
古い民家のご主人が、柵(フェンス)に有刺鉄線を巻きつけていた。
何重にも、これでもか!と巻きつけているその姿は、怖かった。

有刺鉄線を最近目にすることが少なくなってきた。
だから・・・その、存在そのものも、異様だし
ましてや、住宅街の、静かな、のどかな
子どもの遊び声に聞こえる道に・・・この有刺鉄線・・・

そのお宅の前の子どもたちが、
法面(のりめん)を上ってこないようにということなのだろうが・・・
有刺鉄線を巻いているその姿には、愛情を感じられない。

子どもたちの安全を思うなら・・・
あの張り巡らし方は・・・しない。
どう考えても危険だ。

法面の上のフェンスだけではなく、
法面の下まで、有刺鉄線を張り巡らしている。
これでは、そこを歩くお年寄りがよろけて手をついただけで、怪我をする。

それぐらい・・・凄い状態だ。

たぶん・・・そのお宅の前の家族は、心が寒くなったことだろう・・・

私も子どもの頃、よくお隣の工場の塀の上を歩いたものだ。
近所のおじさんに、「邦子!危ないぞ!」と言われながらも
「平気!平気!」とどこ吹く風で、歩いていた。
落ちて怪我をしても、塀の持ち主である工場に
親は文句なんて言わない、私が怒られて・・・
逆に工場にすみませんねぇと謝ったりする。
そんな時代だった・・・
それが、当たり前の時代だった。

その・・・恐ろしい有刺鉄線について、
家人が町会長に話し、町会長は有刺鉄線を張ったお家の方と話し
小学校であのフェンスは壊れやすいから昇らないようにと話してもらい
なんとか、有刺鉄線を少しでも撤去してもらえたら・・・
と思ったが・・・変わらなかった。

有刺鉄線を見ると、心が痛む。

最近は、学校の校庭の側の道を歩いて帰る・・・

そんなこの頃です。。。