風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

6-118増税?

2011-09-20 18:02:29 | 世相あれこれ

風の谷通信No.6-118

先日の神戸新聞一面に「国民年金を600円引き下げる」という趣旨の見出しがあった。独自取材なのか共同通信の配信なのか知らない。この記事は朝日新聞には載らなかった。

同じ日、朝日新聞に「所得税増税」の記事が載った。復興増税かと思う。この記事は逆に神戸新聞には載らなかった。

いずれにしても国民の「手元に入るカネは減って支払うべきカネが増える」ことである。せめて同時に「議員歳費値下げ」とか「議員定数削減」とか「高級官僚給与・退職金減額」とか載ってくれると少しは納得できるのだが、そんなものは載らなかった。(もし記憶が正しかったとすれば)原子力発電の安全確保に何の働きもしなかった(はずの)通産省関連高級官僚3人の退職金が合計で2億円になると言う。本当かいな? これから後に、彼らの行政が「不作為のせいで」原発危機を招いたと判っても、彼らが遡って罪を問われることはない。担当者が退職してしまえばそれで終り。ツケはすべて国民の肩に残る。それも生命の危険と言う重いツケである。

l悔しいなあ。こんなヤツ等にムシリ取られるなんて・・・・・。ある人たちは「今の若者は公共心というものがない」と言い、「クニのために貢献するという意識を持たない」と言う。

その通りだけど、逆に言えばこのクニは「クニタミを救う」という思想を持たない。飛鳥のキミ達はクニタミを「オオミタカラ」と呼んで尊重した。西洋の唯物史観が主張するような「農奴」だの「搾取の対象」だのとしか見做さなかった訳では決してない。そこにはカミの下においてキミとタミの連帯があった。でなければ勅撰(かな?)の「万葉集」にあれほど多くの名もなきタミの手による歌が載せられた筈が無い。実際、明治以後のこの「国」では国民は搾取の対象でしかない。昭和以後では「兵士と税金の源」でしかない。平成に入ると国民はその場限りで使い捨てられる労働力に貶められた。おまけにカネ儲け目的の放射能を振りまかれて助けてももらえない。

だから週刊現代も週刊ポストも、政権が変わる度に新しい政権の批判記事ばかりを書いている。これらの週刊誌が共産党や幸福実現党のシンパだとう言う訳では決してない。そんな立場に関わりなく、ただただ抑圧される国民の立場から、政治家とは呼べない彼らを追求しているのだろう。

そのうちに領土は盗まれ、食料が無くなり、更には水もなくなるやも知れない。これが単なるボヤキに終わればよいのだが。


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