風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

11-031原発関連記事

2016-03-17 18:11:52 | 世相あれこれ

風の谷通信No.11-031

原発反対には右派も左派もない。このままではこのクニが潰れるぞ。

最近の記事から塩崎厚生大臣の小児の甲状腺ガンに関連する発言:放射線による健康被害は環境省の所管であり、厚生労働省の所管ではないので、自分はコメントする立場にない。***あゝそんなもんですかねえ、大臣でさえも責任逃れをするのかな。一方では『甲状腺ガンは原発事故とは無関係』と言いながら、他方では環境省の責任だと言う。病気になった子供茶達は救われないわナ。現実に甲状腺ガンが起きているのに厚生省は知らん顔で済むのですかナ。

SPEEDIは不適当だと原子力規制委員会が:SPEEDIの予測結果に基づいて避難方向を決めるのは弊害があるという。SPEEDIの予測結果は信頼性がないのでこれを避難方向の判断に使うと却って混乱を招く・・・とのこと。ナンジャラホイ!?高いカネを費やして開発・設置したこの装置が役立たずですと自ら宣言しています。それでいて、これの活用を求める全国知事会に対しては、地方自治体が自治体の責任で使う分にはこれを妨げない、と言う。(どうぞご勝手にしなはれ、ということ)重ねてナンジャラホイ!こんな無責任なことを言いながら5年前にはこのデータを米軍に直接リアルタイムで提供していたんですぞ。あの地域住民には一切知らせずに、お陰で多くの住民が飯館村の方へと逃れて、つまりは放射線の流れる方向へと避難させておきながら。全く以て国民のイノチなんて眼中にないんだ。この矛盾・無責任・税金のムダ使い。これが官僚支配の実態なのか。

伊方原発3号機は今夏再稼動へ:規制委員会の新基準に適合した3号機はその設備工事計画の認可を受ける見通しで、この夏に再稼動する可能性が高まった。あの半島の付け根にあって、もし事故を起こしたら半島の先端まで住民全部の逃げ場がないという立地です。これが電力マフィアあるいは原発ムラの姿勢です。川内原発の免震重要棟の建設計画をチャラにしても稼動許可は取り消さないという頑固さ。いかにも原発と沖縄米軍基地はなにがなんでも強行するというアベ政権の面目躍如。

続いてはその川内原発の記事:朝日新聞が14日付けで報じた川内原発のモニタリング能力が不足であるという記事について規制委員会が「きわめて不適切である」と苦情を呈した。朝日新聞の記事は(内容に誤りさえなければ)読者としては至極もっともな記事であると思うが、お役人様にはお冠である。曰く「測定能力がどれだけあるかどうかではなく、われわれが避難の判断をするに必要充分な能力かどうかだ」。これはもう八つ当たりの開き直りというしかない。だってSPEDEIを抱えていながら信頼できないから使うなと宣告しておきながら、今度は「わしらがやるんだからお前ら文句を言うな」とムクレル。もうバカバカしいね。

最後にダメ押しの記事:昨年秋にJIKAがエチオピアで企画した日本紹介展での「原発事故に関する展示」が日本大使館の反対により中止された。「原発事故を強調することは適切でない」とのこと。大使館からは「反原発のように政府方針に反するものであれば共催は困難」とメールを送ってきた。政府が風評被害の払拭に取りくんでいるときに、(この展示企画は)適切でないということ。アベ政権は、フクシマの事故を矮小化しようと躍起になり、メルトダウンを隠蔽し、汚染水は湾内に留まっているとゴマカシ、線量低下地区への帰還促進を計り、東電に対しては絶対的な支援を継続し、その一方で住民や避難民の救済を手抜きしている。除染で集めた放射性ゴミは行く先もなく積み上げて置いたままである。その状況下で、この展示企画は癪に障ったのであろう。ところが、この3月の時点になって議会で問題になると外務副大臣が「展示できる方向で協議すべきだった」と釈明している。いけしゃあしゃあと。今ならばいくら反省しても問題ないわナ。あとのマツリだから、展示は終ったのだから、今さら文句を言っても始まらんし。殊勝な顔をして反省の弁を述べて置けばことは済むんだから。もう一度改めて展示をやると言ったらどう言うのだろう???

だけどなんできょうと言う日にこんな報道が重なるんだろう。テレビのバラエティー番組を覗くと清原釈放にカメラが群がっているのに。あーぁ、暇だねえ。東京なんてもう放射線で汚れているのに逃げようともしないで清原に群がっているなんて、平和ですねえ。そのうちにこのクニが潰れますぜ。国破れて山河無し、なんてネ。

 

 

 

 


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