風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

6-146放射性物質の所有権?

2011-11-24 17:56:59 | 世相あれこれ

風の谷通信No.6-146

朝日新聞の「プロメテウスの罠」はいろいろなことを教えてくれる。(余談だがTPP報道とはえらく姿勢が違うぞ。)

新しく始まったシリーズ「無主物の責任」の第一報にこんなことが報じられている。名門ゴルフコースが放射能汚染を受けた。東電にその除去を求めた。東電の主張は「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。だから除染の責任は無い。・・・・・仮に持ち主を考えるとしても、その放射性物質はゴルフ場の土に符合(こんな言葉を使うのか?)しているので、東電が所有している訳ではない。」

更に驚くべきことには裁判所がゴルフ場の訴えを退けた!!!!!!!!

なんとも理解できないし、暗い重い気持ちになる。タミは救われない。

だから、東北地方の除染は東電の責任ではなくて、国民の税金で国がやるのか。東電という加害者にとってはまことに好都合な話だ。

仮にオウムが造ったサリンをどこかへ運ぼうとしてトラックに載せていたら、強風が吹いて飛散し、周辺の人を殺した・・・・とする。飛散したサリンはオウムの所有物ではないから責任は無いぞ、と言えるのか?????? 

法律ではそうなるのかな?この『無主物シリーズ』の続きがどうなるか興味深い。