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風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

10-134日本でもやるか

2015-11-23 20:17:38 | 世相あれこれ

風の谷通信No.10-134

フランスでは観光地の人出が減っているそうですが、警戒網は厳しいです。ジャーナリストの田中龍作さんがパリから生々しい映像を何枚も送ってきています。ブログを覗いてみて下さい。田中さんはフリージャーナリストで、私も少しばかり応援しているのですが、かつてはシリアまで取材に入り込んでいたような人です。山本さんのような悲劇に遭わないように切に願っています。

そのパリからメールが届きました。「無事到着」とのこと、一安心です。ちょうど、オランド大統領がイギリス首相と握手した日で、次いで各国首脳と順次対談する予定もできています。これからますます血なまぐさいハナシになってゆくのではないでしょうか。大体、ヨーロッパのキリスト教的原則を主張するのが間違いのもと。

 

と恐れていたら、このクニでもどうやら爆発事件です。靖国神社のトイレで爆発物を仕掛けた奴がいるそうで、警備陣の物々しい出動情景です。こんなことはやればやっただけ損ですがナ。小さな反体制派が出来ることはタカが知れてます。国会前のデモの印象を損ねるだけですよ。それに対して、体制側が準備できるものは膨大・強靭な対策です。あがけばあがくほど体制側の圧力は強くなるだけです。といっても、私も無力な≪ガキ≫の言葉とて、他人様を説得するだけのなんの力もありません。

元来、倭民族はそんなに闘争的ではないですよ。先の大戦時の軍国主義はつまりは一時の狂気です。現在の政権が世界の列強入りを目指しているのも単なる強がりでして、実際には・・・・・ということ。所詮はかなわぬ夢です。大人しく海に囲まれた島国に安んじているのが最高です。


10-133テロの嵐の中で

2015-11-22 14:24:52 | 世相あれこれ

風の谷通信No.10-133

日曜日にメールが入りました。「来週末に東京へゆきます。急に決まりましたので連絡が遅くてすみません」。

アッと驚くなんとかで!13日の金曜日にテロがあったばかり。メール発信はその翌日の14日(時差の関係でこちらの着時間は日曜日)。まさにそんな時にパリから日本へ飛ぶと決めるか!

テロ犯への捜索・襲撃はその後も続き、マリ国(アフリカ)での新しいテロも起きた。パリの街頭はまるで戦時体制。その中でエールフランスで飛ぶというのは他人から見れば実にコワイこと。

無事に任務を終えて今朝関空から飛び立ったけど、正直なところパリへ到着しましたという連絡が入るまでは落ち着かない。13日の事件以来、毎日ブログにかじりついてニュースを追いかけています。


10-131セレブ男たちの交遊の姿

2015-11-13 15:53:16 | 世相あれこれ

風の谷通信No.10-131

暗くて辛い日が続くと書くのがイヤになる。きょうは純粋に自己のための記録。

セレブな男たちの交遊録に見る庶民とは異質な世界。伊集院静のコラム 『男たちの流儀』 週刊現代2015.11.21 より採録

伊集院静氏といえばなんとなく無頼の感じがする人である。庶民とは異質の、高踏派的かつ暴力的な記述が魅力である。文章に現れる人名も庶民的とは言えなく高級である。今回は立川談志との交友の想い出を書いている。ある席で女の大人に聞いてみた。「いい男」とは誰か、と。回答は①立川談志②たけし、で健さんは別格、、、、だと。回答した女性たちもセレブな階層の人達だろうと推測できる。静氏曰く、談志には艶気(ツヤ)がある、と。

その談志の楽屋を訪ねる話。同行する色川武大氏がグズを引っ張り出して祝儀袋に入れている、と静氏が描いている。『グズ』とは×万円を輪ゴムで束にしたものだという。これがきょうの記録の中心話題。

万札を輪ゴムで束にしてポケットに入れている!なんて!イヤそれが鞄であっても、ウエストポーチであってもいいや。とにかく万札を輪ゴムで括って持ち歩くなんて!

こんな大金をコトもなげに(平然と)受け渡しする男たちとはどんな階層の人たちなんだろう。どんな考えで、どんなカネを稼いで、どんな場所に出入りして、どんなカネ遣いをしている人達なんだろう。年金暮らしの年寄りにとっては夢の世界で、とてもじゃないが想像もつかないよ。実際に世の中にはこんなセレブな人達が居るんだなア。

そう言えば『今週の遺言』を連載している大橋巨泉さんだって、繰り返し掲載するがん治療物語に出るドクター達の面々が、われわれ庶民の付き合ってもらえる人達じゃないよなア。やはり、彼もセレブ派の一人だよ。まあぶちまけた話、私の息子も多分セレブの入口にいる一人だろうけど、娘はシングルマザーでいわば最下層で苦しんでいて、だから私は両方を眺めて暮らしている。


10-130国民をバカにする現政権

2015-11-12 19:43:44 | 世相あれこれ

風の谷通信No.10-130

まったくなんと表現してよいのやら。暗くて重苦しくて、情けなくて、腹立たしくて、これが我々のクニですかね?

辺野古に他国の軍隊のための基地を造るのに、このクニの国民同士でケンカしている。それも反対する住民を権力が押しのけようとしている。あろうことか、沖縄の県警に東京都の警視庁の応援隊を送っている。警察を動かせるのは権力側だから、沖縄の住民を「やっつける」ために送り込んでいることは間違いない。

内閣改造したのに、新しい閣僚を並べた国会を開催する気がない。閣僚が政府と担当官庁の方針を説明する機会もないままに国政が進んでいる。首相は国民を放り出しておいて国際会議という外国旅行ばかりやっている。

フクシマの汚染地域から逃れた人達が心の底から願うこと、それはごくごく単純なこと。それはもとの生活を取り戻したいということ。たったそれだけのこと。それを無視したままで体制側の日常が過ぎてい行く。東電はあれだけの事故を起こしておいて企業活動になんらの支障もナシ。むしろ、事故後処理=瓦礫処理・防波堤建設・防水処理・排水溝設置・いくらでもあるだろうが=の作業のカネに群がる「利権の山」みたいに繁栄している。見るからに好景気だ。ただし、被曝しながら作業している労務者たちはたまらんだろうなあ。帰郷できない人に対して「帰らないのはお前らの勝手だ」とでも言うかの如く、支援制度を打ち切ろうとする。元の生活を回復してくれさえすれば何も言わないという元住民たちの切なる願いはどのように満たされるのか?抜け落ちた核燃料がどこにあるのやら判らないので、汚染水はいくらでもできるのに、放射能が海を汚してはいない/汚染水は港の中に閉じ込められている、というなんともしらじらしいセリフを発している。フクシマの各地には「除染されて集められた放射能汚染物」が黒々と積み上げられて、それらが雨で傷み、敗れ、中身をはみ出しているものまでもあるのに、その中へ住民を「帰還」させて、平常の生活に復させるとで言うのかね。もんじゅが破たんしているのは明白なのに、核燃料の処理方法もないままに次の原発再稼動を求めている。伊方原発が事故を起こしたら住民が逃げおおせないことは明白なのに、「国が全面的に責任を負う」という空しい約束で以て一件落着とばかりにおざなりの避難訓練を「実行」している。

かくかくしかじか・・・。え・・・・・っと。こんなものかな?ちょっと待て、権力体制よ。これでよいのかね?まったく以て国民をバカにしているよ。

対する民主党の不甲斐なさよ。今日のブログには党内の不穏な動きが載っている。どうなってんだよ?本当に重く暗い日々が過ぎて行く。ボヤイてばかりいても仕様がないんだが、このままでは、国破れて山河なし、になるぞ。

 

 

 

 

 


10-129、一陣の風・BPOから政府へ

2015-11-07 20:02:41 | 世相あれこれ

風の谷通信No.10-129

重苦しい世相の中に吹いた一陣の風。

NHKの報道に対する政府の干渉をメデイア側が批判しました。よく知られた「クローズアップ現代」の報道に関して総務相が厳重注意したり、政権党がNHK幹部を呼びつけたことなどについて、放送倫理・番組向上機構の放送倫理検証委員会が厳しく批判しました。

細かい紆余曲折は別として、高市総務相が、例のバカ顔で(というのは私の個人的な評価尺度だけど)「放送法を所管する立場から必要な対応を行った」と談話を発した。もっとすることがあるだろうが!世の中に満ち溢れているバカ放送を放置しているのは誰だ?「報道特集」担当のディレクターと、関連したらしい警察幹部の2人、合わせて3人の自殺を「単なる自殺」で収めてしまったのは誰だ?辺野古で起きている権力乱用を放送するメディアが全く無いという異常事態を放置しているのは誰だ?

高市さんの現れるところニヤケ雰囲気が支配するけど、事態は深刻なんですよ。そんな中で放送倫理検証委員会の政権批判は痛快でありました。右派・左派に関係なく、このクニが民主主義の国であることを信じたいです。