風の谷通信No.10-147
誰のためでもなく、ただ単純に自分のための記録。
福井県知事が高浜原発の再稼働に同意した。福井県が抱える諸問題に対して政府が「国が責任をもって総合的な対策を約束した」からだという。県が抱える諸問題とは何を指すのか?県政全体のことなのか、それとも原発の安全対策の問題なのか?新聞報道からは不明。
きのうだったか、国の環境課(環境省かな?)がフクシマの森林を除染しないと宣告した。住民の生活圏から20メートルくらいは除染するとかの話もあったが、森林全体を除染しないというのは当然の話。それが正しいというのではない。ない、ない。ない。絶対にナイ。話は逆だ。もともと森林全体を除染できるはずがない。事故のショックに驚いて、除染するなんて高言したかも知れないが、人間にはそんな能力はない。絶対にナイ。核のゴミは地上に隈なく拡がってしまったのだ。山も川も田も海も、この地球上に境界なく拡がってしまったのだ。その広い山や森を除染できるか?!バカを言うな。フクシマの海から飯館の山まで隈なく除染できるはずがない。それでも、川内を稼動し、伊方も高浜も再稼動させると言う。気違いめ。
フクシマの水に含まれるセシウム濃度がどんどん高くなっている、という記事がブログに現れた。記録を残してはいないので記事を捜せないが、メルトダウンした燃料を除去できないのだから、水の汚れが止まらない(イヤ、むしろひどくなる)のは理の当然。それをさもなかったかのように、もう起きる恐れがないかのように矮小化しようというのが既得権益集団であり、それがなければオリンピックを呼べなかった訳であり、そうでなければ景気上昇へのキッカケがなかった訳であろう(かな?)。
そのオリンピック目当ての新国立競技場の建築費用見積もりが増えたのに輪をかけて、運営費の見積もりが暴騰した。招待運動中に提示されていた金額に対して、今日提示されているのはその6倍である。3千億→1兆8千億。この人達の神経は正常なのか知らん?はじめは小出しにしておいて、いったん決まったとたんに次から次へと要求を膨らませる。「もう決まったんだから」「動き始めたのに今更止められない」・・・いつもの権力集団のゴマカシ。既得権益の欺瞞。このクニには権力の暴走はあるが、民主主義がないのだ。
学校行事で日の丸斉唱に不起立であった教師に対して「減給」処分の判決。あゝやっぱりなあ。民主主義はないんだ。本人はキリスト教徒だから、と主張している。国歌を決めた時に「強制はしない」という明白な約束があったはずだが、権力はこれを踏みにじっている。卑怯だ。司法までもが政権に追従している。私は個人的には君が代が好きだし、皇室を尊敬しているから君が代斉唱に反対しない。しかしこれは強制されて歌うものではない。第一、政権が立法時の約束を反故にするのは許されない。国歌を歌うとか愛国心とかいうものは強制されるべきものではない。心の底から自発してこそ意味がある。
きようは天皇誕生日。陛下は「今年は様々な面で先の戦争のことを考えて過ごしてきた」と語られた。高齢を押してパラオまでも出かけられた。その陛下の心をアベさんは全く無視している。踏みにじっている。天皇という立場が政治に容喙できないという制約を逆手に摂って気ままに政権運用している。このクニに民主主義はない。無くしたのはアベさん。壊したのはアベさん。そのアベさんを選んだのは国民。その結果、このクニの民主主義は壊れて、反知性主義が横溢している。年末に、自分のためにこんな記録を残すとはなぁ。