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風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

4-058 物忘れ

2009-05-13 21:07:13 | 健康/生命
風の谷通信 No.4-058

 知人がアルツハイマー痴呆を発症した。病状は
少しずつだが確実にに進展してゆく。奥さんが介護
している。気にかかるが、かと言って手出しもでき
ない。助けて上げたいが生半可な助けは失礼である。

 と思っていると、今度は自分自身のもの忘れが
激しくなってきた・・・・・・。

 前日のラジオで「夜霧のブルース」が流れた。
久しぶりに歌ってみた。しかし・・・「青い夜霧
に小雨が紅い・・・・・」。 なに???? 
夜霧に小雨が??  おかしいぞ?

 正しい歌詞が浮かばない。2番や3番を歌って
1番に還れば思い出すかな、と試しては見たが
さっぱり思い出さない。あ・い・う・え・お・か
・き・く・け・・・と1音ずつたっどてみても
思いだせない。時間だけが過ぎてゆく。気持ちが
あせる。あれ?こんなに思い出せないのか???

 そのうちにふっと判った。「青い夜霧に火影が
紅い」だ。
 この場合「ホカゲ」が「コサメ」に転化した。
母音の配列が全く同じだ。初めに小雨に落ち込ん
でしまってホカゲが出てこない。ヤレヤレ。

 少し以前のことになるが加山雄三の名前が消えて
しまった。別名の弾厚作と作詞家の岩谷時子は
判るのに歌手の加山雄三が消えてしまった。時間
が過ぎてゆく。3分・5分・10分・・・。あの
時は本当にあせった。このまま認知症になるのか
と思った。  怖ろしい思いだ。
 

高速道1000円なり

2009-03-28 21:48:11 | 健康/生命
風の谷通信 No.4-040

 政府による景気向上策の一つとかいって、高速道を
どこまで走っても料金が1000円限度のサービスが
始まった。
 
 きょうはその初めての週末ということで、人出(と
いうか車出とでも言うべきか)が心配されたが大した
ことがなくてよかった。
 
 だけどガソリンの消費が増えるなあ。つい何ヶ月か
前に石油が高くて漁業者などが音を上げていた時に
「石油価格を下げると消費が増えて環境保護に反する」
と言った政府だったか与党だったかの人がいた。今度
は「高速道の利用が増えると環境保護に反する」とは
言わないのかな?
 まあ、道路利用が増える一方で、瀬戸内海のフェリー
はがら空きだそうで、バランスが取れているのか?

 ところで、この地球の内側にあるものを掘り出して
むやみに使うとそれだけ人類の歴史が縮むことになる。
さりとてこれを止めることもできない。

 その点、地球の表面だけに依存している農業・漁業
は究極の「再生可能な生活」に見える。それでも、油
が無いと耕耘や収穫ができない。結局は、人類の存在
そのものが環境汚染の原因である・・・・・。

またしても若死に

2009-02-23 20:00:07 | 健康/生命
風の谷通信 No.4-027

 数ヶ月前に続いてまたしても60歳の死である。
ムラの当番でお通夜の交通整理に出かけていた。

 二人の場合、正確には「逆死」とは言わないが、
どちらも兄よりも先に亡くなってしまったので
ほぼ「逆死」に近い。

 機会あるごとに食養生の話をする。しかし真剣に
耳を貸す人はいない。
若者は「俺達は元気なんだ。そんな話は年寄りの話題
だろう」と言ってそっぽを向く。
子育て中の母親だって「昔ながらの和食なんて古臭い」
とそっぽを向く。
そして子供に朝飯抜きで高蛋白と高脂肪と砂糖と
炭酸飲料と加工品の添加物を与えてその体を汚している。
年寄りには今更食養生を説いても手遅れだよ。

 本当は30代40代の大人と幼児達の食事が大切
なのだが、結局誰もそんな話を聴こうとしない。

 しかし、30年ほど昔に各地で始まった逆死の現象は
この地方にも確実に拡がっている。75歳以上の人たち
が元気なのに、50歳60歳の連中が早死にしてゆく。
原因の第一は食生活なのだが、アメリカ流の栄養学に
洗脳されて道を誤っている。残念ながら救い難い。

 かく言うこの身も心臓に弱みを抱えているので安心し
てはおれない。過労を避けることに留意している。

糖尿病には歩けあるけ

2009-02-11 19:24:35 | 健康/生命
風邪の谷通信 No.4-019

 久しぶりに訪ねた友人の歩き方がおかしい。
尋ねると糖尿病の症状が重くなったという。

 気の毒なことだ。知性豊かな人で貴重な友人の
一人である。元気でいてほしい人だ。糖尿病や
肥満は「絆創膏1枚で治る」のに、「絆創膏1枚」
が我慢できなくて、どうしても病に惹かれて
しまうらしい。

 運動と食事に注意するしかない。歩けあるけ。
本人も歩くのが一番だ、と実感しているという。

 食事については断食だがこれは難しい。次いで
玄米食や粟飯。いずれも匙一杯のすりゴマをかける。
喉が渇きやすいので番茶かハブ茶かビワ茶がお奨め。
とにかく日本伝来の粗食が一番よろしい。ビワ温灸
もある。
 もっとも、そんな件はこんなところで生半可な話
をするよりは食療法の教科書にお任せするとして、
とにかく歩けあるけ。
 ムラの周りに里山があって、クルマも多くない
静かな地区だから安心して散歩できる。

 とにかく歩けあるけ。江戸の時代小説を読むと
八丁堀同心や町人があるいて歩いて歩きまわって
暮らしている。あの時代には糖尿病なんてなかった
だろうと思う。

大腸の内視鏡検査

2008-09-23 22:03:04 | 健康/生命
風の谷通信 No.3-127

 7月の町ぐるみ検診で大腸に潜血反応が見られ、要精密検査の判定を得た。
きのう、市民病院で検査した結果、幸いにも無事故であった。

 大腸の内視鏡検査は今回が初めてではないが、今回は負担が相当に
大きかった。検査の初めからモニターを観ていたが、最初のS字結腸を通過
する時や、上行結腸から横行結腸へ、横行結腸から下行結腸へ、それぞれの
曲がり角で負担がかかる。

 自分の腹の中を器具が通過してゆくので、腹が膨らみ、刺激が全身に及ぶ。
検査用の液体かガスが入るのか膨満感が強くて苦しい。看護師の空いた掌を
胸腺のチャクラに置いてもらって少しは気分が直った。

 ドクターの解説を聴き、また質問もしながら内部像を観察する。大腸の
内壁は実にきれいなものだ。壁の色は鮮やかな粘膜色で血管が
縦横に走っている。小腸と違って絨毛がないので表面が滑らかに
うねっている。レンズが大腸の先端=小腸との接合部位に達した。盲腸部
の先に虫垂を切除・縫合した跡が見える。47年前の記憶。時々憩室が
あって少し色が変わる。壁に黒い点が見えたが、あれは何かのタネが残って
いるのでしょう、ということ。そう言えば前日にナスビとピーマンを食べた。
下剤で流されずに残ったのか。映画「ミクロの決死圏」を観るような楽しい
旅だった。

 判定は無事故。潜血反応は内部に入り込んだ痔のせいであろうという判定。
  
 ヤレヤレ、良かった!

 そのあとが苦しかった。ガスがいっぱいに溜まっていて身体を起こすと痛み
が強くて歩くのが苦しい。院内の長椅子で寝そべって時間を過ごす。大きな
ガスの塊が数回出ていって、腸の膨満感が消えると共に不快感が消えた。
 この検査後の苦しみに匹敵するのが事前の準備だ。朝から2リットルの下剤
を作り、9時から2時間かけて分割飲用し、その間に何回か排便して腸内を
空(カラ)にしてゆく。最後のほうには、口から肛門まで直通で流れてゆく
ほどの感覚を得る。それができて初めて内視鏡が入る。

 この二つの苦しみ(大したことではないが)を通過して、無事故の判定
を得たのだから心から「有難う!」と叫ぶ。  感謝・合掌・南無阿弥陀仏