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風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

8-062食の安全は

2013-04-04 19:58:25 | 健康/生命

風の谷通信No.8-062

中国で鳥インフルエンザ感染が拡がっている。3日現在で死者が3人ではあるが、その後に何人もの重傷患者が続いているので、治まるまでに何人の死者がでるか判らない。

そのクニから、たくさんの食料を輸入しているこのクニの安全性はどうなるのか。汚染食品が出ても、それを輸入したニホンのでっち上げだと非難するようなクニで病原菌ははびこっている。

ウイルスの遺伝子に、ヒトからヒトへ伝染しやすいタイプの変異が起きているのではないかとの疑いもある。こうなると、感染が拡大する恐れがある。

その折も折、厚生省がBSE全頭検査を廃止する方針で、これを自治体に要請することになった。まずは検査対象となるウシの年齢を48ヶ月超に変更し、続いて全頭検査をやめるように要請する、という。「安全性を高めるために行なっている検査をやめてください」と要請するなんて。いささか奇異な言葉である。自治体のほうはためらっている。それも日本的姿勢で、「単独でやめるのはコワイ・・・風評がコワイ。だから、やめるならば全国一斉にしてほしい」という希望。他の自治体と同じタイミングにしてほしい、というのは国に責任を取ってほしいということになる。そして、国は安全性検査をやめる方へと「要請」するのだ。安全性をより軽視するほうへとタミを導くのだ。

やめるタイミングはともかくとして、食品安全調査委員会専門調査会が「今後国内でBSEが発生する可能性はほとんどない」と判断した。だから政府の姿勢によっては検査体制の更なる緩和も検討しなければならないそうである。

国の方針と言い、危険性がないだろうという判断と言い、誰の判断なのか。実はアベさんがオバマから受けた恫喝の一つではないのか?牛肉輸入に対するニホンの姿勢についてアメリカは強い不満を持ってきた。ニホンへの輸出を拡大するにはこの検査を緩和することが必要。アメリカから恫喝されたから選択の余地はないのだろう。

ニホンの「安全に対する感受性」を抹殺したいのがアメリカ食肉業界の意向。遺伝子操作作物の輸出についても同じこと。一方、中国の汚染物質はかの国の思想的な粗雑さが原因。

いずれの場合も問題はそんな国から自分の食べものを輸入するこの国の心の貧しさ。

 

 


8-060眼科受診

2013-04-02 17:34:11 | 健康/生命

風の谷通信8-060

きょうの雨を期待してきのうのうちに定植したキャベツ。今朝はまだ雨が降ってはいなかった。隣町の眼科受診のために出かけるついでに畑に入って潅水。

風の谷の列車で出かける。車内はほとんどが通学の女子高校生徒。彼女らと同じ電車に乗りついて同じ駅で降りて、独りで知らぬ病院を目指して歩く。

診察。まずは基本的な視力検査に続いて散瞳剤を点眼。10分間ごとに3回点眼して、瞳孔が開いたところで眼底検査。(眼科はまぶしいんですよネエ、とはDr.の言葉)。続いて網膜の立体映像撮影。(現代技術はすごいなぁ、と感心する。)

眼の状態は根本的に加齢現象。加齢と共に、まずは水晶体が濁る。次いで、網膜中心部の上に新しい膜が出来てこれが引っ張られて(なぜ?説明を聞いたけど判らん)網膜の内層が浮き上がる。但し、まだ網膜剥離という状態ではない。これを治すには手術が必要。手術するならば水晶体と網膜の両方を一時(いちどき)に処置する。と言っても、必ず視力が回復するとは言い切れない。(オヤオヤ、それは困った。)

(同じく黄班変性で受診している同じムラの先輩は眼球に注射を受けている。聴くだに気持ち悪い処置である。)

手術は平気ですか? イイエイエ、実に臆病者でして・・・。 そうでしょう。まぁこの症状は急激に進むわけではないです。ある日から急に見えなくなるなんてことはありません。今のところ特に視力が酷いということはないので経過を観察しましょう。あなたは強度近視ですが、強度近視では網膜が弱いこおが多いです。 あぁそうですか。いずれにしても手術なしで済めばそのほうが有難いです。90歳まで生きてもあと15年ですから、できたら手術はしないで済むほうがねぇ。・・・・なんて会話を交わして次回検査の予約を設定して終わった。

さて、終わっての帰り途。散瞳剤の効果で周りの景色がよく見えない。雨の日でよかった。陽射しがあると眩しくてしかたがないのだ。風の谷の駅を降りて、ほぼ回復した視力でクルマを運転して帰った。

帰り途に畑を観察すると、雨のお陰で追加潅水は不要と判断した。

 

 

 

 


8-057野生ならば死

2013-03-26 19:42:16 | 健康/生命

風の谷通信No.8-057

きょうは選挙無効という画期的なニュースがあるが、今日付けの新たなニュースが追加されるだろうからその件はあと回しにして生命(いのち)の話題を。

市内の公園の小さな丘の道を歩きながら考えた。横木を組んで作られた階段を登る歩行運動は結構重作業である。トコトコと歩いて登るとわずか二十段ほども上がらないうちに臀部筋や大腿二頭筋が疲れて膝が上がらなくなる。休み休みしながら登って行って、初めはなるだけ平らな通路を選ぶ。片道終わって、そこを引き返して一往復。次は高い丘への道を選んで少し厳しい道を登る。こうして、ようやく二往復できるようになった。締めて一時間。

その最後の戻り道に、この経路で一番厳しい階段を登りながら考えた。

今、この身は登りに耐えかねて一休みしている。歯がほとんど無くなってしまった。目が衰えてきたので予防的に眼科で治療を受けることになっている。体力も衰えてこの登り坂で一休みしているが、今まわりの丘の斜面にも足許の谷筋にもヒトがいない。十七時を過ぎて殆どのヒトが引き上げてしまったのだ。ここで倒れたら助けを呼ぶ方法もない。イヤ、これが野生だったらどうだろう。きのう歯科医院で話したように生きる力を失った野生は死ぬしかない。谷間で仲間はずれになって動けないでいると、肉食動物が攻めてきてあっさりと餌食にされてしまう。肉食動物に襲われなくても、歯を無くして餌が食えなければ死を待つしかない。それが野生の率直な姿であり、ヒトの宿命であったはずだ。

元来ヒトという小型哺乳動物は肉食獣にとって格好の餌食だったはずである。体力が劣るし、肉質は旨いし、毛皮もすくないから食べやすい。

ところがヒトはその事態を克服した。個人的に考えるにまずは三つの理由がある。一つはヒトが火を使えたこと。次に道具を使えたこと。もう一つは(多分)集団生活/社会生活を覚えたこと。これらの力が総合されてヒトは野生動物の襲撃から身を守ってきたのであろう・・・。

歯の衰えについては、ヒトは固い餌を粉砕する道具を持ったので、極端に言えば歯が無くても生き延びるようになれた。

面白いなぁぁぁ・・・・。健康保持のための歩行運動をしながら、斜面の静寂の中でこんなことを想像する。なんの役にも立たないのに、何の関わりもないのに、こんなことが頭に浮かんでくる。そして、きょうも一日無事に過ごすことができました。お守り有難うございます。南無阿弥陀仏・南無不動明王・南無観世音菩薩。

肉食動物の餌食になる運命を克服して、世界の王者になってしまったヒトは、いささか傲慢になってしまった。この地球から受ける恵みを忘れて、地球を征服した気分でいる。それはいささか危険なことだな。旧約聖書的な世界観が間違いのもとだな。高天原的なあいまいな世界観が好ましいな。なるほど日本人の世界観は優れたものだとう思う。

 

 

 

 


8-055加齢現象

2013-03-24 20:25:59 | 健康/生命

風の谷通信No.8-055

歳をとって、このムラの男性で上から6番目の老人になってしまった。

4学年上の男性が元気を無くした。2010年の夏の暑さで倒れて以来、昼間に田んぼへ出なくなった。更に2011年と2012年の酷暑で顔色が衰えた。もはや、庭先の屋敷畑で作業するだけになってしまった。声に張りがなくなった。この間の正月の会合でめっきり衰えていたので、嫁さんに訊ねると、暑さで元気をなくした上に、眼科で黄班変性症と診断され、視力がなくなるぞと言われてから元気がなくなってしまった、とのこと。

ところが他人様のことを気にしているどころではなくなった。わが身自身が黄班変性症と診断されて、かの先輩と同じく治療のために隣接市の市民病院を受診するように指示を受けた。目は家系の遺伝であり、小学生の頃から悪かったので覚悟してはいたが、今ここで4年先輩とほぼ同じ時期に治療を受けなければならいとは・・・。

目だけではない。歯がほとんど義歯ばかりになってしまった。脚が弱って、毎日の歩行運動が辛くなってきた。公園に設置された階段を歩き始めて10日になるが、登りが辛い。下関の街は平地なのでとことん歩いたが、この山道には閉口する。

加齢現象と言えばショックは弱いが要するに老化現象だということ。まだまだ若い・・・と口にする元気は確実に失せてきた。いたずらに老人ぶる気は無いがそれでも確実に体力が落ちたことを自覚する。


8-028咽頭炎気管支炎

2013-02-12 18:00:18 | 健康/生命

風の谷通信No.8-028

今年もまた・・・・ヤラレタ!。

後鼻漏に始まる咽頭炎、続いて気管支炎・・・で風邪らしくもないカゼ症状で、動いたり寝込んだりを繰り返して、ぐずぐずと日が過ぎた。そのうちにはムラ山の手入れのための出役だの食べものの仕込みだの台所での料理だの・・・生きて行くためにしなければならないことが引きもきらない。体調不良とは言え、熱がないのでなんとか動ける。生きてゆくためには起き上がって自分で行動するしかないのだ。

とにかく生き延びた。ようやくにして畑作業もこなした、きのうはニンジンのタネを播いた。きょうは水やりを終えた。それにしても「風邪」とはよく言ったものだ。熱もないのに、この身体で畑に立って吹き荒ぶ風に当たっていると、身体が震えてくる。熱を持たない身体が熱を帯びてくるかのような圧迫を受ける。

畑で汗をかいて濡れた身体を風呂で温めて、熱く仕立てたお粥をススって、早々に寝床に入る。早すぎて真夜中には目覚めてしまう。布団の中でじっと身を潜めて時の過ぎるのを待つ。お粥だけの生活が何日続いたのかな?忘れた。数えなおす気にもならない。

そんな生活を数日間続けて、きょうはほぼ日常に復帰した。その間に、郵便受けに請求書が溜まり、メールボックスには何十件もの受診記録が溜まった。あすは起き上がって精算するぞ!