うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

ばんりゅー

2020年04月19日 | まち歩き
都市郊外に住む良さのひとつは、もとめれば人のいない空間がすぐそばに広がっていることだ。草花や小鳥たち、あるいは鬱蒼とした木々ですら、都市部を歩いていても出会うことは可能だ。しかし周囲に人のいない空間は存在しない。

とはいえ、ここはアリゾナやシベリアではないから、人の手がまったく入っていない、未開の原野というのはない。それに、厳密に言えば自分たちが行けるところには、周囲数百メートルの範囲に人がぜんぜんいないということもない。道を歩けば車は来るし、何キロかおきにコンビニか事業所か住宅がある。農地で働いている人もいる。

都市近郊というのは、その程度の空間密度で広がっている。車で移動すると違和感がないが、歩くと退屈だ。だから散歩する人はそうはいない。

駅の周辺や街の中心部は、大都市と同じように人がたくさん集まっている。小さな公園もある。人が散歩したり、憩うのはそういう地区だ。
たぶん人間は、ある程度群れで生活することが本能として備わっているのだろう。砂漠のオアシスは生活環境としてそこしか選べないが、日本のように自然条件が全国的に温和でも、人口が集中するのは大都市とその周辺だ。

実は、大草原の小さな家(そういうドラマもあるけど、ここでは野中の一軒家みたいな意味)というのは昔ちょっと憧れたことがある。周りに家なくて、夜などは自分の家だけぽつりと明かりがついているみたいな。

山の中でも、海辺でももちろんいいが(映画「ジュリア」ではリリアンとダッシュがそんな家に住んでいた)、いずれにしてもこの国でそんな家に住んでいる人は、少ないだろうな。。


自然とのかかわり。前宅は23区内としては自然が豊かなほうで、すぐそばに畑、森があり、ムクドリが家に巣をかけ、メジロのこどもが間違って家の中に入って来たり、近くの道を狸が歩いていたり、家の裏手でネコが子供を産んだり、ハクビシンが天井裏に入って蚤を残していったり、いろいろした。
鳥と狸はいいが、猫は微妙で、ハクビシンには参った。まったく。。

現宅はいちおう市街地なので、逆にそういう自然に触れる機会は少ない。猫はなぜか駐車場のあたりにいついているらしいけど。

そのかわり、求めて住宅地の外に出れば、自然はたくさんある。
ただし、こういった森も他人の土地(それは前宅付近でも同じ)だし、ハイキングコースではないから、中を勝手に歩いたりはできない。
農家の人たちにとって、ここは仕事場だから、通るだけならまだしも、座り込んでくつろぐことはできない。
なにしろ今は緊急事態で外出抑制、それなのに江ノ島、鎌倉で渋滞が起きたりして、それがネットで批判を浴びたりしている。

SNSを見ていたら、奥多摩なら空いているだろうと車で行ったら渋滞で、という書き込みがあった。いわゆる観光地はどうしたって人が集まってしまう。もう、すぱっとあきらめてもらうしかない。。

それじゃあ、こういう郊外の農地はいいのかというと、まず人はいません。
だから(密になる)危険はない。
ただ、新緑はきれいだけど、なにか面白いかというとそういうことはない。一般的には。
それと、みんな家にいるのに、というなんというか、後ろめたい感じがしないでもない。そのへんはなかなか難しい。。
ちなみに今回は墓参の帰り道(ちょっと寄り道ですが)です。これまで周りの風景なんて、ほとんど気にしてなかったんですけどね。。
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