子供の頃、学校が休みなどで家にいるとき、親はラジオをつけながら家事をしていた。いつもTBS(東京放送。関東地方のキー局のひとつ)を聞いていたが、そのコーナーのひとつに、「秋山ちえ子の談話室」があった。
テーマ音楽と、それに続くナレーション「この時間は、毎日の暮らしの中からいろいろな話題を拾って、秋山ちえ子さんがお話になります・・」ともに、昭和30年前後、というムードのもので、他のコーナーとはだいぶ雰囲気が異なっていた。ウィキペディアを見ると、昭和32年からの長寿番組であったらしい。秋山さんは当時60代ぐらいだっただろうか、なんとなく祖母の話を聞いているような気分になったものだ。
もっとも、お話の内容はほとんど覚えていない(子供には少し難しい話が多かったかな)。ただ、お母様の介護をしている、と話されていたことは覚えている。秋山さんのお母様なのだから、かなりの年配者ということになるが、まだお元気なのだな、と感心した記憶がある。
秋山さんは先日、99歳で亡くなられた。ご冥福をお祈りします。