村上春樹 新潮社2017
本当は本文からの引用をまとめて、じっくり書こうと思っていた。が、既に川上未映子さんとの対談集も読み始めており、第一印象がだんだん薄まってきそうなので、とりあえずさらっと。
過去の村上作品を読んでいる人には既読感が強いかもしれない。ここは1Q84、この辺の感じはねじまき鳥、まりえはなんとなくふかえりっぽいな、とか。「世界の終わりと・」は出てくるかな、と読み進んでいくと、期待通り?出てきたり。
ねじまき鳥、1Q84などをフードプロセッサにかけて、丁寧にこしたような感じ。過去のこれらに比べると格段に読みやすい。あまりすらすらと読めるので、それはどうなのかな、と疑心暗鬼になってはいる。この後、繰り返し読んでみるとどう印象が変わっていくだろうか。
読者としては主人公と自分を重ね合わせてみるもので、別に自分が主人公のような絵のプロだったり、豊かな才能に恵まれているわけではないが、絵を描くときの感覚-書こうと思っても描けないとか、書いてみてどこかで絵の完成に気づく、など、絵描きの感覚がリアルに伝わってくるな、と。小説を書くときも、基本的に作品を仕上げるという意味では同じ感覚があるかな。。
みみずく、ちょうど「騎士団長」の脱稿後のインタビューなので、作品のことにかなり触れられていて興味深いですよ。文体を磨いていく話なんかも出てきます。
「世界の終わりと・・」上巻の終わりごろまで読み進みました。物語の季節設定は秋-冬あたりなのですが、なぜかこの梅雨空のもとで読むのが合う気がするんですよね。。
そうそうそう、そんな感じ私もしました。
みみずく、まだ読んでません。借りよっかな~。
「世界の終わりと・・」読みたい気分、です、わたしも。。。
みみずく・・は先日僕も読み終わりました。けっこう「騎士団長殺し」のことが出てきていますよね。まあ、先に読んでもネタバレみたいにはならないかな。
上下巻4千円近くなので高いですよね。。はくじょうすると・、実は先日図書カードを頂いたので、それで買いました(^^;。
ねじまき鳥って、かなり荒っぽいところがある小説で、いろんな断片が危ういバランスで一つになっているという印象なのですが、「騎士団長」はそれがとてもきれいにならされている感じがします。
それと、一番感じるのは、作者と主人公の年齢の開きですよね。みみずくでも触れていましたけど、ねじまき鳥は作者と岡田亨さんがより年齢的に近いので、あれだけ細かいところが生き生きとしているのだと思う。近作はその辺がね。
僕も文庫が出たら、読み返すためにまた買うかもしれません。。本、本当に置くところないんだよね。。
なんとなく、今は「世界の終わりと・・」を読みたい気分です。季節的に。。
まだ購入もしていないし読んでもいないのです、、珍しく、。
なのに川上さんとの対談集、みみずくは、、は買って読みました。
まず、ハードカバーの本が分厚く重くて二冊あること、主婦には書籍が高価に感じること、、後なんだろ、、読破するワクワク感が何だかねじまき鳥の時ほど無くなって来ている自分がいます。
文庫になってから読もうかしら?
書評、、もっとお聞きしたいです!
お願いします。7555