うさぎくん

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民主主義とは

2021年04月26日 | 社会・経済

今週は1日おきに出社と在宅または祭日という日々になる。30日は例年(というか一昨年より前)なら休みを取って何連休、とかニュースで報道しているところだろうが、連休でdue dateがタイトな部下の子も多いので、休まずに出る。
連休のことは何も考えていない。部屋の掃除もしないといけないし、開封していない荷物もある。そんなにすぐは治らないだろうけど、体調も整えないとな。

先日久しぶりに前職の同僚とラインを交わした。上海出身の方だが、向こうに行くと空港で検査の上直接ホテルに隔離されて、3週間過ごさないといけないのだという。前は2週間だったが、1週間伸びたそうだ。遊びに行くのではなく、色々しなければならない手続きがあるのにできない。本当に困ったと。

あれほど行き来のあったアジア近隣の国々の人たちを見かけなくなって久しい。春先などは前のオフィスの周りを歩いていると、賑やかな一段に囲まれてちょっと緊張感すら感じたのが夢のようだ。ワクチンがいきわたり、渡航制限も解除になれば、またあの賑わいが戻ってくるのだろうか。

コロナ後の世界が以前と同じにはならない、という見通しはしばしば聞かれる。社会習慣や技術的な進歩の加速などもあるが、地政学的な状況の変化もこのところ目まぐるしい。

と、いう訳で話は中国のことだが、アメリカ前政権との痴話げんかみたいな状態は終わったものの、依然として世間に剣呑な姿勢で臨む状況は変わっていないようだ。

一つ思うことがある。前ここにも書いたが、アンカレッジでの外相級対談で、アメリカにはアメリカの、中国には中国の民主主義がある、と中国側が発言していた。日経新聞の記者がこの中国流民主主義を、つまりそれは一党独裁の管理社会のこと、と評していた。

確かにそういういい方もあるが、世界を見渡してみると、EU諸国をはじめとした民主主義体制が整っている国と言うのはそう多くはない。北朝鮮も韓国も、ともに民主主義を標榜しているが、たぶんその内容はずいぶんと違うように思える。ミャンマーは今困った事態になっているが、タイも立憲君主制をとりつつも繰り返し軍事クーデターが起こっている。台湾の民主主義がいまのようになったのはそう古いことではない。シンガポールは資本主義圏としてはアジアのみならずグローバルに強い存在感を示すが、ウィキによると明るい北朝鮮、と言われるように言論の自由が制限されている。

今世紀さいしょの10数年間、アメリカは中東や北アフリカ等に自分たち流の「民主主義」を持ち込もうとして、散々コンフリクトを起こしてきた。たしかに圧政や民族同士の対立で虐殺などを起こす政府は問題だが、政治や経済の体制が一律の進化過程を経て(自分たち西欧諸国のように)収斂していく、という考え方もまた、正しくはないのだろう。

中国に話を戻すと、顔認識やデジタル通貨の取引記録による管理、個人信用の管理等各種のIT技術を駆使した個人情報管理を見ていると、昔のSF映画に出てくる典型的な管理社会を現実のものとしようとしているのではないかと思えてくる。SFにはぜんぜん詳しくないが、未来が高度に管理化された社会になるという設定は、昔のSF小説にはしばしば取り上げられたテーマだったような気がする。
よくはわからないけど、それがいつの間にか変化して、僕が最近読んだ芦奈野さんとか、つくみずさんの未来社会は無政府、あるいはムラ社会のような世界観になっている。
高度管理社会SFは悲劇的、社会批判的だが、ムラ社会SFは個人的、平和、でも衰退していくディストピアという感じか。

うん、また話がそれたが、日本は高度(中くらいかな)管理社会に飽いて、ディストピア方向に今、癒しを求め始めている感じ。中国は国情的にまだそういうふうにはできない。が、もしかしたら向こうから見て、ゆるい日本がうらやましく思えるようになれば、あの国も緩くなってくれるかもしれない。。

自分でもまとまりが悪いと思うけど、あまり校正せずにとりあえず出します。そのうちまた蒸し返して、整理するかもしれません。。


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