うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

再会する季節

2022年09月25日 | 記憶の断片
 世紀が改まってすぐのころ、ある企業の面接を受けた。
2名の担当者が出てきて話をしたが、やがてその二人が、会わせたい人がいる、といって部屋を出て行った。

やがて扉が開いて入ってきたのは、2年ほど前に退職して別れた昔の上司だった。。履歴書を見て僕の名前を見つけ、呼んでくれたらしい。

あのときは驚いたが、今思うと2年しか間が空いてなかったんだな。。とはいえ広い世の中、たとえ数か月でも会えない人には会えないのだが。

 春からこの人と仕事することになった。
いちおうお世話になった人なので、こちらはタバコ吸わないのだがちょっと付き合えと言われると、最初のうちは一緒に外に出たりした。

そしたら、隣のビルからやはりタバコ吸いに出てきた人がいて、この人が数年前まで一緒に働いていた同僚だった(上司とは違う会社)。
すごく偶然なのでお互いびっくりした。その人も転職していて、行った先が隣のビルにある会社だったのだ。もちろん元の会社とはぜんぜん違う場所だ。
その後も時々外で出会っては、挨拶したりした。

 入社して数週間したころ、廊下かエレベータのところにいたら、声をかけられた。振り向いたら、新人の頃お世話になった、業務部長の方だった。
僕の退職後に当時の同僚から、なにかの業務事故の責任を取って、退任されたと聞いていた。その頃既にベテランの方だったが、その後も頑張って求職活動されて、この会社に契約社員として働くことになったのだという。
この再会には驚いた。最後にお別れしてから6年ほど経過していた。

この方はその後、役員にまで昇進されて、退任後もしばらくお仕事を続けていた。再びしばらく、お付き合いさせていただいた。

 新人オリエンテーションか何かで、同時期に入った様々なポジションの人が集り、自己紹介とかした時だったと思う(定かではない)。終わってわさわさしているときに、声をかけられた。
僕よりは少し若手の女性だが、どこで会ったか思い出せない。
すると、「ほらあの、少し変わった掃除のおばさんがいて・・」、という話をする・。

!!

むかし、よくしゃべる掃除のおばさんがいて、なぜか社員によく話しかけてきて、おはぎとか作ってみんなに配ってくれたりしていたのだ。あのときの。。そのおばさんが声をかけてきた中に、僕もその子もいたのだが、職場での部署はお互い違うところだ。共通項はおはぎもらったりしたこと。。

この方も契約社員として採用されたそうで、しばらくの間廊下で出会って挨拶したりしていた。

 冒頭の上司とは、その後も時折一緒にお昼を食べていた。
時には少し離れたところにある、ひじょうに大きな会社の入居するビルで食事することがあった。

ある日、そのビルに向かうべく歩いていると、向こうからどこかで見た男が近づいてくる。どちらからともなく、おお~!となる。これまた前の会社の同僚だ。「おれ今、XX(くだんのひじょうに大きな会社)にいるんだ」、という。
たしかに、その会社に向かって歩いていたのだが、出会った場所はその途中のふつうの道である。なんたる偶然。。

 油絵の教室に行っていた。
先生も、生徒たちもだいたい同じくらいの年配の人が多くて、よく終わった後おひる一緒にしたりしていた。

ある朝、会社のビルのホールでエレベータを待っていた。
女性が来て、ああ、おはようございまぁす、みたいな挨拶をした。ほかにも数人人がいて、一緒にエレベータに乗る。

・・・・?

その子がさきに降りたか、自分が先だったか忘れたが、一人になってから気が付いた。仕事関係の知り合いじゃないや。油絵教室の子だ!!

 大昔、友達と沖縄に行ったら、その友達の友達と偶然出会って、ダブルデートみたいなこと、したことある。それは自分の(知人という)話じゃないけど、この会社に入ってしばらくは、昔の知人と突然再会するという経験が本当に多かった。

 人生ってそういうものなのかしら、と、その頃は思ったりもしたが、その後、誰かに偶然に遭うなんて経験はあまりない。
 今思うと不思議な気がする。
コメント (2)
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