「ダウントン・アビー」を見ていたら、だんだんイギリスにというかイギリスの歴史に興味が出てきた。
数年前、「マリア・ストゥアルダ」というオペラを見たとき、これは16世紀のスコットランド王室の歴史をもとにしたストーリーなのだけど、史実をもっと知ってれば楽しめるのかな、と思ったことがあった。ので、文庫本で「イギリスの歴史が2時間でわかる本」というのを買ってすこし勉強しようとした。のだが、生来あほなので著者がせっかく工夫して書いているのに、さっぱり頭に残っていない。今本棚を探したが、見つからない。いい加減自分の頭の悪さを悟るべきなのに、その能力すらないようだ。
もしかしたら英米の、小学生が勉強する歴史の教科書みたいのがあれば、楽しく読めるのではないかと思った。紀伊國屋の洋書コーナーを訪れるのはずいぶん久し振りだ。歴史コーナーで、日本の新書サイズくらいにまとまった本を見つけたが、値札をみると4千円くらいする・・。そんなものかも知れないが、ちょっと高いかな。
店内を歩いているうちに、オクスフォードのコーナーで写真のようなシリーズを見つけた。日本向けの無料カタログみたいのも置いていある。
一つのテーマについて、専門家が新しい視点を盛り込みながら概観を提供するシリーズだそうだ。1冊が100ページぐらいにまとまっていて、おおきさはだいたい日本の新書ぐらい。1995年にシリーズが始まったというから、どこかでみたことがあるのかも知れないが、目に入らなかったらしい。カタログを見ていると、「フラクタル」「数学の歴史」「無神論」など、わりとアカデミックで興味深い話題がたくさん並んでいる。
まあ、日本の新書と成り立ちは似ているが、いまの新書は玉石混淆で、老舗の岩波も中公も、書店でタイトルをみただけでおなかいっぱいになってしまう・・。
とにかく、ちょっと興味が出て、第二次大戦という本を買ってみた。イギリス史は時代別に何冊か出ているようだが、店頭にはなかったので。
ああ、1冊千円くらいだから、何冊分か買ったら、値段もページ数も最初に書いた本と同じくらいになっちゃうね。