先日トヨタ・カムリがモデルチェンジした事で、ウォールストリート・ジャーナルがこんな記事を寄せている。新型カムリの日本での価格は304万円から380万円もする。正確な値段は覚えていないが、20年ぐらい前の4気筒2㍑の標準的なモデルだと、200万ぐらいで買えたんじゃないかと思う。
アメリカでは今でもそのぐらいの価格帯のモデルのようだ。日本で高いのは、円高と日本での販売量の少なさだ、と記事は伝えている。
もともとカムリはトヨタの世界戦略車で、最初は日本の5ナンバーサイズだったが、次第に海外の事情を重視して大型化していった。今のモデルは日本で使うにはちょっとサイズが大きすぎる。向こうで知人に乗せてもらった時は、5人乗ってもゆったり乗れるし静かでいい車だな、と思った。でも全幅が1.8m以上もあると、日本の狭い道では色々と難儀するような気がする。それとも最近の道路事情は20年前とは様変わりしたのかな?さいきんはほとんど運転しないからわからないけど。
日本で車が今よりずっと売れていた頃、小ぶりのサイズで6気筒エンジンなどを積んだいわゆる上級小型車が、各社から発売されてよく売れていた。でもちょっと気の利いた自動車雑誌などはこういう車は国際的には通用しないにせ高級車で、こういう車が売れるというのは日本の自動車市場の後進性の表れだ、みたいなことを書いていた。僕なんかもその感化を受けて、ああいうのはださいんだ、と単純に思っていた。時代が下って今は、国内向けには軽自動車やワゴンが中心、、海外マーケットのために設計された大型車を、一応日本にも売っている、みたいになってきた。これは我々にとって、幸せな事だったのだろうか?