今はすっかり見かけなくなってしまったが、震災直後には頻繁にACの「CM」が流されて、しつこいと抗議あったという話も聞いた。別に目くじらを立てることもないような気もするが、まあしつこく流されればうんざりもする。僕は今でもBSやケーブルテレビでしつこく流れる、「通販型の自動車保険」は苦手だ(「ソニー損保」をのぞく。あのユルさはいい)。
話がそれたが、ACのCMでも「こだまでしょうか」は比較的評判は悪くなかったのではないかと思う。金子みすゞの詩もよかったし、子供時代を思い出させるような映像、夢の中のようなピアノ(あれは耳につくな)も。
それで、やっと本題に入るのだが、前々からこのCMの風景はどうも自分に身近なところのものらしい、ということは気がついていた。最初のシーンは池袋の清掃工場と首都高5号線だし。ロングバージョンだけだが、踏切を電車が通過する風景があって、これは東武東上線らしい、というところまでは見たときにわかった。でも、どこの踏切なのかはすぐにはわからなかった。
7月の初め頃、一度沿線を探訪してみた。自転車で行ったが、今の住まいからは結構離れているので、暇なときでないと行けないのだ。そのときは自分の生まれた街付近を探したのだが、見つけることができなかった。
ウェブで調べれば出てくるのだろうが、それでは夢がない。何とか自分の目で探し当てようと、再度探訪を試みた。今度は前回とは反対の方向に進んでいくと・・。
ようやく見つけた。ポイントは背後に見えるビルですね(ちょっとわかりにくいけど、ひらがなではくせんと書いてある)。
踏切の全景はこんな感じだ。
僕が生まれたのはここから数駅先だけど、街の風景はだいたいこんな感じ。祖父を見送った病院もここから近い。CMに反応したのは、どこかで自分の原風景をキャッチしたからなのかもしれない。