今年の春の訪れは昨年以上に駆け足で、各地でソメイヨシノの最速記録を更新しています。関東地方の気象官署では3月14日の東京に続いて、昨日は横浜、そして今日は甲府で開花しています。独自の観測地点では、八王子市役所で3月16日、そして茨城県の日立市では昨日、平和通りとかみね公園で開花宣言です。いずれも観測史上最も早く、平和通りでは平年より12日、かみね公園では14日も早く、昨年に比べてもそれぞれ4日、6日早いそうです。勝田駅近くの会社の敷地でも、例年より10日以上早く、蕾が開いたソメイヨシノの木を見かけました。水戸でも2~3日中に開花宣言が出るのではないでしょうか。
今日は在宅勤務のため、午前中に友部を出発して高尾へ戻ってきました。まずは早朝に、桜が咲き始めた愛宕山に登り日の出を待ちます。

今日の日の出は5時45分。未明まで一時的に冬型の気圧配置となったため、太平洋上の100km先には雲が広がり、水平線からの日の出は見られませんでした。雲の上から大きな太陽が昇ってきました。右側は涸沼です。
朝の打合せを終了後、高尾へ戻りました。あまりにも天気が良いので、少し長めの昼食休憩をとって高尾の桜を巡ることにしました。

まずは自宅近くの興福寺の枝垂れ桜。5分咲きでそろそろ見頃です。

南側から見ると電線が邪魔になりません。しかし、マンションが背景に入ってしまいます。
続いて南浅川へ向かいます。

南浅川や陵南公園のソメイヨシノは咲き始めです。昼前の段階では、蕾が開いていない木が50%程度でした。現在の暖かさが継続すると、今週末には2~3分咲、来週末に満開を迎えてしまいそうです。

一足早く、彼岸桜が満開となっています。一方、河津桜は既に葉桜となっていました。

廿里町の小さな祠の前に咲く一本桜。このソメイヨシノは既に2~3分咲き。例年に比べかなり早いペースです。

高尾駅から500mほど西の金南寺にやってきました。驚きました。今週日曜日はまだ蕾でした。わずか4日で季節が半月ほど進んでしまったかのようです。

3分咲きです。今週末には見頃を迎えそうです。

樹齢100年以上と言われています。枝の上のほうから開花が始まっています。

本堂前には、お釈迦様と縁の深い像の石像。右側は親子象です。

続いて高尾駅南の大光寺にやってきました。江戸彼岸桜と枝垂れ桜が咲き揃いました。

数年前に庭園の入口付近に植樹された枝垂れ桜も開花です。今後大きく成長しそうです。根元で二股に分かれているのが少し気になっています。

まずは本堂前に咲く樹齢200年の江戸彼岸桜。

本堂前から見上げると貫禄の姿です。

本堂の裏側から。どの方角から見ても枝ぶりが良く、均整の取れた姿です。

続いて推定樹齢400年の枝垂桜。高尾界隈では一番最初に咲いて春本番の到来を告げる枝垂れ桜として知られています。ひと昔前は、ちょうど今頃開花が始まっていたことを考えると、今年は10日以上も早い春の訪れです。この方角から見上げるのは午前中がおすすめ。昼頃になると逆光になってしまいます。

本堂から見下ろすと貫禄の姿。400年生きてきた御神木です。

下から見上げます。早くも花びらが舞い始めていました。

境内にはユーモラスなカエルがたくさんいます。

夜のライトアップも始まったようです。今週末は天気悪そうですが、出かけてみましょう。見頃は今週末までかもしれません。

続いて高尾駅南口に寄り道。ロータリーのソメイヨシノも開花しました。

こちらは京王線高架北側のソメイヨシノ。例年、八王子市役所の標準木よりも2~3日前、つまり靖国神社の桜と同時期に開花します。既に5~7分咲きです。南北というか四方をビルと高架橋に遮られているため夜間冷えこまない、日中は風も弱い、そこそこ日当たりも良いなど早く開花する条件が揃っているようです。

最後に高楽寺にやってきました。ピンク色の紅枝垂桜です。こちらも金南寺ほどではありませんが、日曜日からの変化にびっくり。全体がピンク色に染まり、見頃を迎えているではありませんか。

枝の上のほうは7分咲きでしょうか。一番ピンク色が映える頃です。満開の姿は笠をかぶったお姫様に似ている事から別名「桜姫」とも呼ばれています。夕日に照らされる姿はとても見事です。昔は地面に届くほどのボリューム感がありました。

北側からの眺めです。

鮮やかなピンク色です。推定樹齢200年の老木です。

まだ蕾も多くみられるので満開までもう少しです。満開を過ぎると次第に色が薄くなってくるので、これから2~3日が見頃だと思います。

本堂の丸窓に写る枝垂れ桜。

高尾の枝垂れ桜は今週末が一番の見頃となりそうです。しかし天気は下り坂。日曜日に予想されている雨で散ってしまわないこと願っています。