ウリパパの日記

自由気ままに・・・

今年の9月も異常高温でした 2024.10.4

2024-10-04 20:19:22 | 自然

残暑がおさまらない中、10月に入りました。今日も、南風が入った関東東部を中心に真夏日となり、水戸で31.2℃、東京で30.4℃を観測しています。10月1日に気象庁から9月の顕著な高温について報道発表がありました。資料を引用しておきます。9月の月平均気温は全国的に高く、日本全体の月平均気温偏差は+2.52℃と、統計を開始した1898年以降で昨年(2023年) に次ぐ2位の高温でした。

 

 

地域別にまとめた資料です。東日本、西日本と沖縄・奄美では月平均気温偏差がそれぞれ+3.2℃、+3.4℃、+1.1℃で、いずれも統計開始の1946年以降の9月歴代1位の高温になりました(沖縄・奄美では2017年同値)。平年との気温偏差を見ると東日本の9月中旬の異常高温が目立ちます。

八王子の9月の月平均値は、最高気温30.8℃、最低気温22.0℃、平均気温 25.8℃と例年の8月並みの気温でした。同じく記録的高温となった昨年の平均値は最高気温30.9℃ 、最低気温21.7℃、平均気温 25.9℃で、今年より若干高くなっています。全国的には9月として観測史上1位の高温を観測した観測点が多かった一方で、関東地方では、昨年より0.1~0.2℃低く昨年に次いで2位の高温記録となった地点が多かったようです。

 

この夏は、特に日中の高温が顕著で、最高気温が35℃を越える猛暑日地点の積算を調べた結果が紹介されていました。9月の算は1,452で、比較可能な2010年以降で9月として最も多くなりました。今年の9月は過去ダントツで猛暑日が多くなっています。

参考までに八王子の猛暑日日数を昨年と比較してみました。一昔前は、夏季期間中の猛暑日数は5~6日、多い年でも10日程度と記憶していますが、今年は9月だけで4日を観測しています。

   2024年:16日(7月)、12日 (8月)、 4日(9月)、32日(合計)

   2023年:15日(7月)、 7日 (8月)、1日 (9月)、23日(合計)

 

気象庁発表記事に9月の異常高温の要因が記載されています。要約すると、①日本付近を含む東アジアでジェット気流がこの時期として前例のないほど北に蛇行した、②太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強かった、③西日本上空には対流圏上空までのびる背の高い暖かい高気圧に覆われやすかった、④日本近海の海面水温が顕著に高かった(海洋熱波)、⑤長期的な地球温暖化に加え北半球中緯度の対流圏の気温が顕著に高かった。以上5点になります。

 

9月の異常高温の要因は急には解消できそうになく、10月前半も高温が続きそうな見通しです

 

1か月予報でも高温傾向継続です

 

今日の日本付近の海面水温の平年差を気象庁のHPで調べてみました。9月の高温の一因となった日本近海、特に日本海から北緯40度付近の北太平洋では平年比で4度近く高い高温域が帯状に続いています。日本海の高温は、先日台風14号から変わった温帯低気圧が能登半島に記録的豪雨をもたらした一因になっていて、この状態で12月に寒波が入ってくると、日本海側の局所的な異常降雪をもらたすことも予想されます。北太平洋の高温はここ数年継続していて、海洋熱波により北日本や北海道の異常高温を度々引き起こしています。

亜熱帯ジェット気流の北側への蛇行、異常な海水温の分布、エルニーニョ現象/ラニーニャ現象の発生など、日本や世界の気候に大きな影響を及ぼしているこれらの現象は地球温暖化がかかわっていると考えられますが、そのメカニズムは完全に説明しきれていないようです。

 

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