ウリパパの日記

自由気ままに・・・

西蓮寺の大イチョウ 2018.11.30

2018-12-01 22:14:23 | 自然
奥久慈から国道118号、常磐道、北関東自動車道、東関東自動車道を南下し、茨城空港北ICから県道144号、国道355号を利用して行方へ向かいます。14時過ぎに目的の西蓮寺に到着しました。

西蓮寺は霞ヶ浦を見下ろす高台にある天台宗の寺院です。延暦元年(782年)に創設と伝えられる古刹で、数多くの文化財を保有しています。高台からは天気が良いと富士山が見えるそうです。


駐車場の横に国指定重要文化財の仁王門(山門)があります。教育委員会のHPによると、この仁王門は、天文12年(1543))に建立されたもので、当初は楼門として造られましたが、寛政年間(1789~1801)に山門に造り替えられ,さらに仁王門に改められました。三間一戸楼門の一階だけが残されたもので、組物は楼門腰組型の三手先で、中備は蟇股と簑束となっています。


向かって左側の仁王像。


右側の仁王像。いずれも見ごたえあります。


仁王門をくぐると正面に大きなイチョウの古木が姿を現します。


重層の鐘楼の先から見上げます。


大イチョウの説明です。


こちらが最初に紹介した1号株。幹周り6m、高さ25mあります。明治16年(1883年)の火災で幹が焼けて細くなってしまったそうです。西蓮寺開山最仙上人の御杖銀杏と伝えられ、根元に子安観音が祀られています。


2号株です。幹周り8m、高さ27mと、1号株より若干大きめです。大正6年(1917年)の台風で幹が途中から折れてしまったそうです。根元に稲荷社が祀られています。

樹齢は二株とも1000年以上といわれ、粗大な気根を垂下し、俗に「チチ」と称するものが数多くついていてイチョウの老樹の特徴を充分にそなえ樹勢ますます旺盛のようです。二株共に雄株なので実がつきません。


2号株幹元の稲荷社です。


1号株の横には国指定重要文化財の相輪橖が建っています。行方市のHPから引用します。
   

相輪橖は弘安の役の戦勝を記念して弘安10年(1287年)に西蓮寺中興の慶弁阿闍梨(あじゃり)が建てたものと伝えられています。高さは9.16mで、木の心柱に銅板鍛造の筒を10個かぶせてつないでおり、また、つなぎ目には幅7.6cmの帯輪を巻いており、全体では錫杖形(しゃくじょうがた)をしています。橖は西に面し基壇、橖身(とうしん)、頭部の3つに分けられ、基壇は、石造りで三段に積まれています。また、橖身は円柱になっており、それを包む銅板には寄進者名等を刻んでいます。


頭部は五輪塔形で、宝珠に火焔を付けており、それを取り巻く太い大輪及び大輪に懸かる12個の小輪からなります。また大輪には卍が飾られています。

相輪橖は天台宗の象徴とされ、比叡山延暦寺と日光輪王寺のものとならび貴重なものです(以上引用終わり)。


こちらは中堂。県指定重要文化財である本尊薬師如来が祀られています。


一番奥の客殿(法華堂)へ向かいます。明治43年建立。一般の法要はここで行われます。


客殿の内部です。


最後に西蓮寺に隣接した「なめがたの夢舞台」を紹介します。大音量で音楽が流されていましたが、お客さんは一人もいません。バーベキュー場のようですが・・・


婚活の舞台でもあるみたいです。中には神社もありました。でも、古刹の雰囲気にはなじみませんね。

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晩秋の奥久慈 2018.11.30

2018-12-01 14:52:58 | 自然
昨日、早朝の北山公園で朝日に輝く紅葉を見てから奥久慈へ向かいました。当初は八溝山に登り、雪化粧した冬山を見ようかと考えていました。しかし奥久慈に近づくにつれて東北地方は寒気の影響で天気が不安定となり厚い雲に覆われている様子であることが分かり八溝山は断念。せっかく大子町まで来たので、前回(11月2日)に立ち寄らなかった月待の滝を訪れてみました。第2駐車場に車を停め、もみじ苑へと向かいます。その入り口の紅葉が真っ赤に色付いていました。


落ち葉を踏みしめてもみじ苑へ向かいます。


もみじ苑の先に、月待の滝が見えてきました。「裏見の滝」または「くぐり滝」と呼ばれ、滝の裏にまわることができます。


裏側から見た様子。この季節は水量が少ないため迫力は今一つ。


高さ17メートル、幅12メートル、三筋に流れ落ちる滝ですが、普段は二筋の夫婦滝となっています。水量が増えると子滝が現れて親子滝になります。水量の多い時期に訪れて、裏側から見てみたいものです。


第2駐車場へ戻ります。橙や赤に色づいたモミジの黄葉が鮮やかでした。


続いて袋田の滝へ向かいます。周囲の山々の紅葉は終盤を迎え、初冬の景色となっていました。


新観瀑台から見た袋田の滝。11月下旬になると太陽高度が低くなり、午前中は日影に入ってしまいます。少雨のため水量も極端に少なくなっています。


滝の上部をズーム。周囲には僅かに紅葉が残っています。

階段を登って生瀬の滝、そして月居山へ向かうつもりでしたが、紅葉が終わりしかも日影に入ってしまうため予定を変更。新月居トンネルの先から月居山を散策することにします。


再びトンネルを戻ります。袋田の滝では夜にライトアップのイベントが開催されています。袋田の滝トンネル内でもこのようなイルミネーションを見ることができるようです。帰りに見られてラッキーでした。


新月居トンネルの先に車を停めて月居観音堂を目指します。針葉樹が多くうす暗い山道を15分ほど登ると梵鐘が見えてきました。

梵鐘から階段を上り観音堂に到着。更に前月居山へと登ります。


枝の間から北関東の山々を遠望できます。こちらは那須岳方面。茶臼岳や三本槍岳の山頂は雲の中です。


高原山は山頂まで見渡すことができました。


前月居山の山頂では団体さんが昼食休憩中なので、直前で引き返します。正面に見えるのは男体山でしょう。


月居峠の大イチョウです。樹高30m、幹の周囲 5.6m、推定樹齢200~299年の古木です。

月居山の山頂は見晴らしがよくないので、ここから車に戻ることにしました。


奥久慈を後にして、国道118号を常陸大宮方面へ戻ります。国道沿いは晩秋の紅葉が見頃でした。


周囲の山々も黄金色に染まっていました。

途中、道の駅で昼食休憩。その後、常磐道の那珂インターから南下して行方市の西蓮寺へ向かいました。
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