60歳からの視覚能力

文字を読んで眼が疲れない、記憶力、平衡感覚の維持のために

視幅を広げる

2006-05-18 23:19:56 | 視角能力

 斜線の入った二組の長方形は実は平行なのですが、平行には見えません。
 二つの長方形を見比べるときに、視線を無意識のうちに動かしてしまうので、平行に見えなくなってしまうのです。
 視線を動かさなければ平行に見えるのですが、普通に見るときは気がつかないうちに目を動かしています。
 視線を動かさないようにするには、一点を注視する方法のほかに、二点を同時に見る、二点同時視というほうほうもあります。
 
 左の図の場合は横にある文字を同時にみつめるものです。
 abcという字が左右にあるので、たとえばbという字を同時に見ようとします。
 左側にある文字をハッキリ見ようとすると右側の文字がぼやけてハッキリは見えなかったりするでしょう。
 片方の文字が見えているとき、もう片方の文字は周辺視野で文字があるのはわかるのですが、形を確認することができないという状態です。
 両側の文字が見えたとしても、二つの長方形が平行に見えなければ、視線が動いてしまっているので、同時視はできていません。

 眼の力を抜いて、やわらかくゆっくりと両側の文字を見れば、片側だけで見たときよりややぼやけてはいるのですが、文字を読むことができます。
 このとき二枚の板は平行になっているように見えます。
 つまり、二点同時視ができているかどうかは二枚の板が平行に見えているかどうかでチェックすることができるのです。
 最初のうちはうまくいかないかもしれませんが、何回も繰り返し努力すればだんだんできるようになります。
 
 右側の図はたての二点同時視の例です。
 左の場合と同様、上下の二つの文字を同時に見ることができれば二つの長方形は平行に見えてきます。
 二点同時視ができると、視幅が広がるので同時に読み取れる文字数が増えてきます。
 理解力が増加するだけではなく、文字を早く読み通れるようになるので、文字を凝
をせずに済むのため眼の疲労をふせぐことができます。


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