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上の図は漢字と仮名を混在させてみたもので、単語や文章として意味を持つものではありません。
一番上の行は漢字と仮名を交互に並べているもので、この行を見たとき、視線を動かさないで認識できる文字数はどれくらいでしょうか。
ふつうは漢字なら3、4文字(ひらがなが間に入るので合計5~7文字)ですが、ひらがななら4~6文字(漢字が間に入るので7より10文字)ぐらいでしょう。
ひらがなだけなら一行すべて読み取れる人もいるかもしれません。
2行目は漢字ばかりですが、目を動かさずに動じに読み取れる数は4,5文字程度でかな交じりの場合に比べかなり落ちます。
漢字の場合は目の中心部分で見れば読み取れても、少し中心から離れるとぼやけて見えるため読み取りにくくなります。
かなの場合は同じくらい中心から離れてぼやけて見えても、読み取ることが出来ます。
つまりカナはボケに強く。漢字はボケに弱いのです。
3行目はカナばかりなので、視線を動かさなくても全部読み取れそうな感じなのですが、実際目を動かさないで一つ一つ読もうとするとぼやけて分からない文字があることが分かります。
全体的に見たときはすべてがひらがなで、両端の文字が同時に見えるので全部認識できているように感じるのですが、一つ一つの文字を読もうとすると、はっきり見えていなかった文字があることが分かります。
ひらがなばかり並ぶと、似たような曲線が並ぶことになり、一つ一つの文字に注意を余分に払うことになるので、視野が狭まってしまうためです。
両端の文字が一番遠いのに同時に見ることが出来るのは、隣接する文字が一つとなるのでそのぶん紛れが少ないためです。
このことは、一番下の行のように隣に漢字がある場合で見るとさらにハッキリします。
両端のひらがなは注意を特に両端に向けなくても目の中に入ってきて読み取れます。
ところが漢字の場合は下から2行目のように、両端にあっても同時に認識しにくいのはやはり漢字は線が複雑でぼやけて見えたら読みにくいからです。
このようにしてみると、漢字かな混じり文は漢字とひらがなが区切りをつくるのでお互いの文字を認識視しやすることが分かります。
ひらがなも漢字も連続しすぎると読みにくくなり、とくに漢字の連続は詠みにくいのがわかります。
一般的には漢字が文字全体の35%程度が読みやすいとされていますが、上の図の例でも大体そういえることが実感できると思います。
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