設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

設計事務所とライオンと

2005年02月02日 09時58分00秒 | 独り言
最近は 我が家の商売を聞いても
「サラリーマンじゃないんだ!!」と驚く人達は
少なくなった。それだけ皆 一つの居場所にいられない
世の中になってきたという事だろうか・・・・
でも「隣の芝生は青く見える」そんな現象からなのか。
「設計事務所を経営していて いいね。」
こんな大きな誤解の言葉も受けてしまう・・・・・
くっだらぬ事だが我が家の商売を考えるとき
ふと頭に毎度浮かぶのは大草原をさまよっている
ライオン一家・・・・・

百獣の王 ライオンといえば なーんか聞こえはいいが
その内情は大変らしい。。。
何しろチーターや豹のような俊敏性もなく獲物を得られる
確率はもんのすごい少ない確率だそうな・・・・
お施主さんを獲物にしては大変失礼だが我が家も
なんか似ている・・・・
設計事務所を経営していると聞けば聞こえはいいが
話はコロコロ来たところで獲得出来る仕事までいくのが
大変難しい・・・・・

ただライオンとちょっと違うところもある。
なんでもライオンは豹などに比べ腐った肉でも
何でも食べてしまうらしい。
それに比べ豹などは新鮮な肉しか受け付けない。
故に俊敏な行動を身につけ 瞬間的に新鮮な獲物を
得られるのか・・・まあ、世の中うまくいっている。
我が家では ここのところは 何でもOKのライオン
にはなれないらしい・・・・
世間一般的には例え「美味しい客!」であっても
いい意味での「全て顧客満足度OK」を絶対やらない。
だから「美味しい客」であっても自ら逃がす事も
しょっちゅうである・・・・・

「そんな事は適当に聞き流して 変でもおかしくても
 顧客の言う通りの物を設計すればいい」
こんなハイエナちっくな方々からは言われる事も
あるらしいが・・・・そこだけはライオン特有の
意地とプライドと変な強さが邪魔して出来ないらしい。

ある時はライオン。ある時はチーターや豹。
そのどちらも結局は 自分が獲物を狩れなくなった
時が生命の終わりの時である。
そこには年金や貯金の保障もない。
ここのところも ちょっと似ていて怖くなる・・・

だが今書いていて決定的にライオンと違うところを
発見した!!
そう ライオンというのは♀が子育てをして尚且つ
狩もする。我が家の♀は・・・・・
う~~~ん 唸るばかりで言い訳が出ない・・・・

臨機応変さと純粋さと

2005年02月01日 10時02分14秒 | 独り言
「子供」という生き物と 付き合って11年目。
ホトホト「子供」の臨機応変のなさに呆れる。
それはアンタのDNAを色濃く受け継いでいる
自分の子供だけだと言われれば返す言葉無しだが。

例えば テーブル付近にある本を近くにいる子供に
持ってきて欲しいと頼む。
こっちは御丁寧に
「テーブルの辺りに」の「辺りに」をくっつけている。
それなのに子供の目は「テーブル」しか見ていない。
テーブルになければ下だろうか。 
どっか付近にないだろうか。
そういう目を持たない。ひたすら「ないよ ないよ」と。
揚げ句には「ないじゃん」騒いでいる・・・・

まあ、こんな事はものぐさ母の言い訳で 今に
「文句を言う前に自分が動け」に変わるかもしれないが・・

臨機応変のなさで極め付けにガクーと疲れる事は
自分たちで温度調節を知らないという事。
大体 爬虫類じゃないのだから ちょっと脳みその
ある人間なら 暑かったら今自分が着ている衣服を
一枚脱ぐとか寒かったら逆に着るという行為に
出るはずだ。それが子供には通じない・・・・

真夏の暑い日に
「暑い暑い~~」騒ぎ立てながら帰宅して
なぜか二人の息子とも頭には学校にかぶっていく
黄帽をのせている。
黄帽から はみ出た毛が汗でタラリタラリと・・・
見ているこっちまで暑くなる!それでも取らない!
毎度「帰ってきたら帽子とれば!!」の一言を
言ってしまうのだが 一回言わないでどうするか
様子を見たことがある。ナント息子どもは
黄帽から汗を垂らしながら 並んで宿題を
始めていた・・・・・う~~ん どうなっているのか・・

逆に真冬に校庭で「寒い寒い」を連発しながら
息子と友達が集団で縮こまっているのを見た
事がある。見れば朝礼台に自分達が脱ぎ捨てた
上着の山。きっと遊んで暑くなって上着を
朝礼台の上に脱ぎ捨てた模様。
だったら寒くなってきたら再度着ればいいのにと
思うのだが 子供達にはそっちまで頭が回らないのか
はたまた 究極のオバカなのか・・・・

こういう未熟さが子供の取柄でそこがたまらなく
可愛いと思える心優しき母ならばいいのだが
何しろ母性欠如の自分は ガクーッとなったり
苛々したりとしてしまう。

だが必要以上に臨機応変さを身に付けていく大人にも
ホトホト嫌気がさす。
大人になっていくという事は こういう未熟で
あるがゆえの純粋で素直な行動がなくなっていく
事なのであろうと すっかり臨機応変さを
ずる賢く身に付けているオバサンは感じる・・・・