設計事務所の裏窓

夫は建築士。設計事務所をやってます。
裏から眺めた感想、日々の独り言。
不定期便で頑張ります~!

価値観の変化

2011年05月30日 20時53分26秒 | 独り言
3.11の地震以降、価値観がガラリと変わった。
という話をよく聞く。
形あるものは、壊れる。
天災の前に人は無力等々・・・・
で、今回は人災の原発問題も勃発。
価値観変わるのも普通かもしれない。

知りあいの中にはいないけど、実際に
3月に爆発ボーーンとなった瞬間
海外移住を決めた一家もいる。
凄い決断でもあり、現実的に考えると
凄い経済力だと唸るばかり・・・・

子供の学校は?環境は?
仕事は?家は?言葉は?
自分が経済的に万が一の万が一OKでも
即効で決断出来るのかなあと正直自信ない。
これが家族持ちじゃなく、独りなら違うかもしれないが・・・

でも今回の地震で、自分の中で価値観が変わったとすれば
やっぱり「選択肢を増やすのは、経済力だ」
という情けないけど現実的な感想。
移動にしたって何にしたって、動けばそれなりにかかるのだ。
人は、食べるし、寝るし、教育受けるし・・・・
道端に勝手に花を咲かせられる雑草じゃない。
人が生きていくというのは、厄介なのだ。

選択肢がないというのは、辛い。
悩むところも与えられない。
なぜ若い時に5年先、10年先を見据えた
生き方をしなかったのかなあと地震以来
ずーーーっと考えている。

もっと自分に経済力があれば・・・・とそればかりだ。

子供を守る事の一つに 親の経済力は絶対なのだ。
選択肢がないというのは、守れないに等しい。

形あるものは壊れる。
でも知識や経験や、自分の頭の中のものは
壊れない。壊れようがない。
だからこそ この地震を無駄にしないで
自分の今頭を駆け巡っている焦りを無駄にはしたくない。

ともかく経済力。
外に不平不満をぶつけ続けても、悲しいけど
1分後、5分後に現実が変わる訳ではない。
今、自分が出来る事。それは経済力。
自分が選択肢増やして動きやすくしないと
動く事すら出来ないのが現実だ。

情けなく悲しいけど、自分の価値観は
なんとも夢なく味気なくなったかも・・・・

大学受験に関わるとしたら・・・

2011年05月30日 20時40分23秒 | 独り言
長男は、今年高校2年になる。
一応大学進学が希望らしいので、今年の夏が
ともかく決め手である。
と、毎度はっぱをかけている。
もう遅い状態の学力だけど
大学受験だけは、絶対に妥協してはいけない。
と、個人的には思っている。
なぜなら、大学は学びに行く場所であるから。
それに、これはあまり考えたくない卑しい考えだが
この日本、どう矛盾だと感じても学閥やら学歴主義。
これはしっかりと根付いている。
この傾向は、なくなるといいながらも消えないだろう。

難関大学に行ったから偉い訳でもなく、3流大学と
言われているところに行ったから人生終わりでもない。
ただ、人生最初のスタートは違う。
それを跳ね返すような人は、どの大学、どの場所に
いようが大丈夫なのだ。
一番厄介なのは、面倒だから、今やっている勉強が嫌だから
なんとなく入れる場所に行けばいいや的な考え。
こんな理由で妥協して大学へ入ってしまうのだけは
絶対に親としては、阻止したい。

大学受験は、中学受験とは大違い。
ともかく親の出番はない。
というか、あったらおかしい。
自分で考えて行動して苦しんで、やっと合格というのを
手にするのが大学受験だと思っている。

でも、これも毎回長男に言ってしまうが、
受験って案外一番楽でもある。
なんていっても、やればやっただけ見返りは来る。
確かに能力の限界はあるけれど、自分がやったものは
裏切らない。
しかし受験時代を終わって社会に出れば、努力していれば
何もかも報われるというのは本当に少ない。
やってもやってもマイナスなんて事もある。

それに大学全入時代と言われても、そのスタートにさえ
立てない立場の人達だっていっぱいいる。
模試や予備校にすら通うという選択肢もない世界もある。
若干17とか18で「働く」という進路しか選べない。
そういう現実だってあるのだ。
勉強出来るという選択肢。嫌だと思える選択肢。
なんて贅沢と 長男には言っているが・・・
どこまでわかっているのか・・・

自分もそうだったけど、自分がいる世界が全てと
思い込みがちだった。
世界はもっともっと大きくて、広くて
そして案外残酷だった。。

過去に戻れる人はいないけど、経験は伝えられる。
親が大学受験に関われるとしたら、そんな経験を
伝える事だけかもしれない。。