月がぽつん

月だけが空にぽつんと浮かんでおりました
太陽はその姿を消して　あたりを夜が包み込みます
角のとれたやわらかな風は　炭と秋刀魚の香りを待っているようで

三日月

なんだか鼻と口と目を書き入れたくなってきた
そんな夜空に浮かぶ三日月
胡弓の音色響く夜は　ゆっくりと更けていきます

キラキラと輝く空

海に照らされて太陽がキラキラと輝く
台風が飛ばした雲のない空と　残していった強い風の中
打ち付ける波が音を立てて砕ける
その波しぶきは時折　虹を作りながら

撮影：三重県志摩市大王埼灯台

ちょっと待て逃げるんじゃない

あぁもうカメラが気に入らないのか　すたすたと歩いてくツユムシ
いいからちょっとくらい撮らせておくれよ
だけど飛んで逃げないだけマシかな　ってちょっとブレちゃってる

なんだこれ

虫なんだろうけど　とてもとても小さくてシャチホコのように尻尾を上げている
そのままトコトコと歩いて行くんだ　写真はちょっとブレちゃったけど
初めてだな　こんな不思議な生物に会ったのは

撮影：三重県紀北町　画像はトリミングで切り出してます

夾竹桃

夾竹桃の花が咲いていた　こんなに綺麗なのに毒があるらしい
試しにかじってみたくなるけれど　そんな勇気が湧いてこない
何事も体験　だけど命にかかわるならやめておくかな

夜の始まる時間

雲のない空はだんだんとその色を変えていきます
空の上から夜の帳（とばり）が下りてくるように
音もなく今日が終わっていきます　また明日お会いしましょう

夜しか無い！

なんでだろう　ずっと朝から動いているのに撮ったのは夜の写真
昼間にタヌキのようなものを見かけたけれど　コソコソと逃げられてしまった
結局何も撮らずに今日の夜　同じような写真が2枚も並んじゃった

光の線

夜になると時々こんな写真が撮れてしまう
人の目では見ることの出来ない　残像のかけら
電子の目に焼き付けられた光が　筋となって街を照らしている

収束

雲が沈みゆく太陽に向って収束していく
きっと集められた雲たちは　また次の曇り空を作るためにストックされるんだろう
巡り巡る雲の行方　それは誰も知らない