ちょっとぉやめてよぉ

ちょっとぉやめてよぉ　撮るんだったら他の子にしてよね
ほらまだ後ろにも　いっぱいいるじゃない？
なんでワタシなのよぉ　き　綺麗に撮ってよね…

何かご用？

ワタシ休んでるんだけど　何かご用？
夕方以降は寒くってさ　ここで朝になるまで待ってるの
あぁ冬は嫌だね冬は　今のうちに美味しいものいっぱい食べなきゃね

夕暮れ

この景色さえも当たり前になってしまったな
いつもはもっと新鮮で　あの頃は輝いて見えた
あの頃に戻りたいとは言わないけれど　やっぱり少し飽きた

蜂かな？

自動販売機で羽を休めるこれは　蜂かな？
攻撃色が無いというのか　何となく優しそうな姿に見えるんだけど
だからといって　触りに行ったりはしないんだけどね

YDT03

ふと小耳に挟んだ入港のニュース　思わず足が向いた
カメラを構えた足元は半歩下がればそこは海
夕暮れにぷかりと浮いて　風と波にゆらりゆらりと揺れていました

撮影：三重県紀北町　YDT03（水中処分母船）

月

爪の先のような月が残っていた
もうすぐ山の向こうへ沈んでいくだろう
この季節は　夜になるのが早いんだね

クモ一匹

金のなる木を歩きまわるクモ一匹
ぴょこぴょこと　なにか探してるのかな
暑さと寒さが入り混じる　秋は深まるばかり

雄鹿

大きな大きな角を持ち　光る目でこちらを睨みつける
向こうも無駄な戦いは好まないだろうけど　あまり近づきたくないね
もし間違って向かってきたら　あの角で……
くわばらくわばら

早起き

ふと目が覚めてしまい　ぼんやりと今日の予定を考える
もう一度寝るのもいいけれど　少し散歩でもしてみよう
曇って湿った空には　送電用の大きな鉄塔がそびえていました

秋の夜

秋の夜はつるべ落とし　気がつけば空は暗い
夕方の帰り道が暗いのは　少しさみしいものだね
明るい光がほしいのだけれどね