コスズメ

ぱたぱたと翼を持った鳥のように
すらりとした体は　夜の中光を求め
知るほどに新しい世界は　まだ入り口でもなく

撮影：コスズメ
科：スズメガ科　ホウジャク亜科

はまゆう

白く細い花を咲かせ　夏の日差しに揺れる
突き刺すような光に　焼ける肌
見上げる空はどこまでも青く　ゆっくりと今日の日を進め

えくすとらすてーじ

絶賛販売虫

あの場所

あの場所は　当たり前のようにそこにあって
でも　少しだけ違うような気がして
無くしたもの　記憶の中にあるあの日の世界を懐かしみながら

広がっていく

広がっていく夕の景色は　湿った風を残して
ただ吹き抜ける柔らかな風は　消えゆく光に溶け出して
空を包み込む夕　夜がゆっくりとやってくるようで

そらをゆく

空を行く大きな船
夏空の上を　ゆったりと　力強く
降り注ぐおおらかな日差し　湿った風が時折流れ

夏の音

やっと本格的に聞こえ始めた夏の音
強い日差しの中に　染み渡るセミの声
流れ出す汗に　見上げる空は青くて

アゲハ蝶

ぱたぱたと蜜を集める黒い影
ゆらゆらち大きく花を飛びまわり
時折聞こえる晴れ間　少しだけ涼しい夏の香りの中で

明るい

窓からのぞく明るい光
いつからかそこにいた蛾は　じっと動かず
ただ光を眺め　ただ夜を待つように

大輪

大輪の花咲く夜の港
震える空気は　肌を焼くように
いつの日からか続く祭り　ここで見るのは２度目の夏で

参照：2005年7月23日