青の時間

夕から夜へと変わる青の時間
夜のとばりは空にだんだんと強い色を落とし
吹き抜ける風は　湿って夏の香り
いつも見ていた空はどきどきするほど新しくて

だんだんと

だんだんと成長していくカマキリ
冷たいほどに肌を焼く日差し降る中で
いつの間にか夏へと変わろうとする　そんな季節の中で

参照：
2006年06月16日
2006年06月05日

同じ色

まわりと同じ色　草の林の中に隠れ
目を離せば消えてしまうほどに
動き出す虫たち　暑くてセミの鳴き始めた今日の日

ひまわり

小さいながらも　花をつけたひまわり
始まる夏に向けて　太陽のように
暑い日差し　梅雨をはね飛ばしたような空の下で

暗い空

雨降るでもなく　晴れるわけでもなく
ただ重苦しい空の色
湿った風がいやなほどに　潮の香りを運ぶ
通り抜ける季節　まだ開けぬ梅雨の香り

花咲く

花咲く時は　また雨の降る時
晴れそうにない空を　必死で明るく照らすように
地に降りた光　花は赤い色を増して

相も変わらず

相変わらずこの場所には　いい空があります
見上げるほどに広く　夕の空には心地よく
変わりゆく街の中で　この景色は変わることなく　

この空の下で

雨が通り過ぎていったこの空の下で
風吹く街に雲が揺れる
消えていった雨のかけらと　過ぎていった今日の日のかけら

雨に負けず赤く

雨に負けず赤く　曇る空を照らす
また降り出した雨は　まだ降り続く気配
雨色に染まる街　花たちが明るさを与えて

紫陽花

湿った日差しが降り注ぐ中で　通りゆく季節の狭間
色を無くしていく紫陽花と　日々強くなる夏の日差し
梅雨の晴れ間　その先にある本当の夏を目指し