ブルームーン

雲を照らす月を眺めていると　その柔らかさに吸い込まれそうになる
いつも見ていた景色も　しんと静まり返る
覆い隠されては月明かり　いつの間にか月は隠れ雨音が辺りを包み込んで

ヤマトシジミ

カメラを向けても　じっとそこを動かない
だからだんだん近づけて　パチリと一枚
羽休め中だったんだろうか　素直な蝶って大好きだ

鹿が二頭

鹿が二頭　もしゃもしゃしながらこっちを見ていた
ただよく見れば　右の鹿の体がおかしい
足が多いような気がする　まさかもう一頭いたのか！

船行き過ぎる橋の袂

船がゆく橋の袂　二本の波をその後ろに引き連れて
雨と晴れと曇りを繰り返す　霞んだ光の先
時々覗く空の青さ　気がつけばまた雨音

こんな生活

ちょっとだけこんな生活してみたいな
今まで無駄に忙しかったんだ
夏はもっと楽しむべきものなんだ　仕事に追われるなんてまっぴらだ

秋桜

とうとうコスモスまで咲きはじめた　夏の命は短い
残暑はまだまだ残るも　すこしずつカラリとして
季節が変わることを喜ぶべきか　夏を名残惜しむべきか

あさがお

やっと花をつけた　遅蒔きのアサガオ
まだ涼しい朝の風は　少しだけ秋の香り
涙に濡れた夏は　そろそろ終わりを告げるようだ

かなぶん

いつもはセミが迎えてくれるんだけど　今日はカナブン
なんだかいろんな虫がいるな　しかしいつもどこからやってくるんだろうか
そしてまたいつの間にかいなくなる　不思議だ

月

見上げれば　ぼやけた夜空に月ひとつ
蒸し暑さを忘れて　涼やかな風が吹く夜
見上げなければわからない　いつもそこにあるはずなのに

あまりにも

あまりにも空が綺麗だったから　カメラを向ける
朝の光に誘われて　暑さがじわりじわりと攻めて来る
変わりゆく風の匂い　だけど夏はまだ終わらない