久遠の絃

-くおんのいと-
since 2003/9/1
キレイな写真なんていらない。もっと本当の姿が見たい

ついった

いろいろ

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何もない? いいえ今日の空です

2012年07月31日 22時07分33秒 | 久遠
見上げた空には雲ひとつなく 青い色が薄く塗りこまれていた
ただ近づく嵐が 奇妙な風を運ぶようで
夕方になって曇り始め いつしか雨の音がチラホラと聞こえて
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見つけたぜ!

2012年07月30日 22時40分20秒 | 久遠
今年もピンク色のバッタを見つけたぜ
たぶん茶色の木の葉や枯れ草とか そんな明るい色の所にいたんだろうな
生きることは戦いであり そっと身を隠すことも必然である
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さて、最近の動向でも・・・

2012年07月30日 22時31分30秒 | 雑記
久しぶりに旨いものを食って、いい酒が飲めたので最近の動向を報告します。

7月23日10時19分に父が旅立って行きました。
腎臓と前立腺がんを患い、手のつけようがない状態で入院してから一ヶ月半ほど入院しておりました。
進行が遅いと言われる前立腺がんですが、一番たちの悪いものだったらしく進行が早く、
それも全身に転移したようでしばらく痛みとの戦いでした。

ただ入院してからは痛み止めで痛みはなくなったようですが、食べるものが満足に食べられずに苦労をしておりました。
お医者様からは”いつでも駆けつけることが出来るように”と言われていた次第です。
点滴をやめることも叶わず、腎臓と前立腺の関係で体の水分を排出することが出来ず日々むくんでいく足と手、顔を眺めておりました。

旅立つ3日前までは意識も言葉もほどほどにしっかりしていて、ぼくの帰り際には「安全運転でな」と声をかけてくれました。
まだそこにいるはずなのに、帰り道のトンネルでなぜだか涙と声が漏れてしまいました。

22日の日曜日の朝に母から連絡があり、病院に駆けつけました。
心電図を付けられ、酸素マスクをした父の姿がそこにありました。
ただ大きく息を吸いながら、ときどき喉にたんを絡ませて眠るような姿でありました。
ときどき話しかけると、あーとかうーとかそんな言葉が帰ってくるようでした。

深夜を過ぎると眠ったように肩で息をしていた呼吸が、少し落ち着いたような気がします。
そのうち血圧が下がり始め、朝を迎えます。
入院した頃から覚悟はしていたとはいえ、それを目の前にするとどうしようもない不安が涙となってこぼれます。
病気と痛みを押してここまで生きながらえた体に”がんばれ”と声をかけることも出来ず、見守ることしか出来ません。

朝10時を過ぎたころ、がばっと目を見開いた後静かに旅立って行きました。

今まで祖父も祖母も旅立って行きましたが、どちらも看取ることができませんでした。
父親の旅立ちに立ち会えたのが、息子として誇りに思います。


仕事が終わった後病院に顔を出す日々。
夏を前に忙しくなっていく仕事と、見舞いの日々。だんだんと悪くなっていく容態。
時が許せば発狂したくなったようなこともあったような気がします。


心臓が止まった後”ありがとう”と”おやすみなさい”をつげて、いろいろな人の力を借りて家に帰った次第です。


ここで報告するのも、友人関係に報告するのも、色々ためらいました。
ためらって報告できずにいる友人関係も多々ありますが、事が事でしたのでご容赦ください。

また、出来ましたらこの記事に関するコメントはお控えください。
ここにコメントを残すくらいなら、今いる大切な人を大事にしてあげてください。
体に違和感があるのに病院に行きたがらない人がおりましたら、ひっぱたいてでも連れってあげてください。
医者が笑うほど健康であればそれが何よりです。
”寝たら治る”なんて考えちゃいけません。寝ても治らなかったら確実に病気と考えてください。
本人の体調は本人にしかわかりません。痛みを代わってあげられるわけでもありません。
医者に笑ってもらえる健康こそが全てなんだと思います。


最後に今年の一月に家族で出かける機会がありました。
思わず家の前で家族写真を撮りました。
家族みんなで、夫婦で、父親だけの写真で。父親にはないしょでしたが、余命の宣告なんてものも頂いておりました。
薄々気づいていたのかもしれませんが、せっかくなので撮っておきました。
ただ、それが本当になるなんてその時は少しも思いませんでした。

カメラを構えるものとして光栄なことではありますが、
来た人が口々につぶやく”いい写真だ”という言葉になんともいえない違和感と不安感。心地よさと罪悪感。申し訳なさと誇らしさ。
いろいろな感情が混ざってどうしていいのかわからなくなりました。

何が良いのか悪いのか、それで本当に良かったのか悪かったのか、それは今になってもわかりません。
ただ、葬式や後の手続きなどに追われる母を見ていると、旅立った父を差し置いてでもフォローしていかないといけないような気がします。


肩を落とす暇もなかった日常と、ふと思い出す父の背中。
まだ超えていくには早かったはずなんだけどな。
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玄関のセミ

2012年07月29日 23時23分50秒 | 久遠
これはいけない ここで侵入を許せばずっと明かりの周りを飛び回る
せっかく捕まえて外に返したのに なぜだ何で戻ってくる!
明かりが好きなのはわかるけど そこで鳴いたりしたら承知しないよ
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燈籠祭

2012年07月28日 23時50分42秒 | 久遠
またこの日がやってきて 夜空を花火が彩る
弾けて飛ぶ光は ほんの一瞬
まばたきをする間に 変わりゆく景色
カメラのレンズ越しに いつもの様に楽しむ


撮影:三重県紀北町 燈籠祭
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暑い!

2012年07月27日 22時03分55秒 | 久遠
ふとロウソク箱を開けたら 白くてグニャリとしたもの
箱のなかでロウソクが溶けて 力尽きてやんの
なんとか立てたら使えた 昼下がり墓参りのヒトコマ
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無題は終わり

2012年07月26日 20時58分27秒 | 久遠
今日で一通りのイベントが終わった
悲しむ暇もなくバタバタとした日々もこれで終わる
明日からはいつもの生活 だけど少しだけ違う日常
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無題

2012年07月25日 22時16分53秒 | 久遠
いろいろなことがあって いろいろなことが過ぎていく
一つのいろいろが終わり 煙草の煙の先に月が見えた
カメラを持たない服は そこにあった月さえも隠してしまう
本当はそこにあるはずなのに 目には映らない心の中の写真
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無題

2012年07月24日 22時54分31秒 | 久遠
人は写真に始まり写真に終わる
写真が語る昔話はいつだって花が咲く
この家はこの写真から始まったんだ
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無題

2012年07月23日 17時37分10秒 | 久遠
まだ涙は枯れていないらしい 帰り道の父親の車
トンネルの中なら誰にもばれない 声も一緒に漏れ出した
空はやっと夏空に戻っていた
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