ポストを開けると一枚の手紙が入っていました。
差出人の名前はありませんが、私宛のようでした。私はその白い封筒をあけてみます。とたん、なんだかなつかしい香りを感じました。
手紙をとりだすと、何かが一枚ほろりと落ちました。
”桜・・・・・・ かな?”
あわいピンク色の桜の花びらが飛び出していました。手紙にはこう書かれています。
””春がもうすぐやってきます””
少しとくちょうのある字。ただ手紙にはそれだけしか書かれていませんでした。
でも私には誰が書いたのかわかったような気がします。
私はすぐに返事を書きました。
””桜の花びらをありがとう。また遊びに行くからね””
便せんにそれだけ書いて封筒に入れ、吹いてきた風に手渡しました。
”大丈夫。きっととどけるから”
風はそう言って、とおくへとおくへ飛んでいきました。
春をつげるふたつめの風。一番に追いつければきっと私の手紙を渡してくれるはずです。
春をつげる風にもらった春の便りと、私の書いた春の便り。春は確実にやってきています。
差出人の名前はありませんが、私宛のようでした。私はその白い封筒をあけてみます。とたん、なんだかなつかしい香りを感じました。
手紙をとりだすと、何かが一枚ほろりと落ちました。
”桜・・・・・・ かな?”
あわいピンク色の桜の花びらが飛び出していました。手紙にはこう書かれています。
””春がもうすぐやってきます””
少しとくちょうのある字。ただ手紙にはそれだけしか書かれていませんでした。
でも私には誰が書いたのかわかったような気がします。
私はすぐに返事を書きました。
””桜の花びらをありがとう。また遊びに行くからね””
便せんにそれだけ書いて封筒に入れ、吹いてきた風に手渡しました。
”大丈夫。きっととどけるから”
風はそう言って、とおくへとおくへ飛んでいきました。
春をつげるふたつめの風。一番に追いつければきっと私の手紙を渡してくれるはずです。
春をつげる風にもらった春の便りと、私の書いた春の便り。春は確実にやってきています。