あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

望海風斗、読売演劇大賞贈賞式で生熱唱 ほか

2023-02-28 | 観劇
毎年ひそかに楽しみにしている「NHKのど自慢チャンピオン大会」。めっきり演歌が減り、椎名林檎やバウンディを歌う人もいて時代の流れを改めて痛感。でも今回「のど自慢」より楽しかったのが、3年ぶりに開催された「NHK福祉大相撲」の歌合戦コーナー。これ、昔よく見てたんだよな~。
先場所、惜しくも優勝を逃した阿武咲関の歌のうまさには驚いた。リズムに乗りきれない翔猿関にはワロた~。
そして髙安関の歌はすばらしかった。島津亜矢とデュエットした札幌冬季五輪の歌はなつかしかったし、妻(演歌歌手の杜このみ)から教わったという『バス・ストップ』はボクも好きな曲。チャカのバージョンを一時よく聴いたもんだ。(髙安関のは音源見当たらず、、)
***
さて、先日「ドリーム・ガールズ」大阪公演を観た後、主演の望海風斗さんのインスタを見ていたら。
24日の休演日にわざわざ東京へ移動し、読売演劇大賞の贈賞式に出席されているではないですかっ!

たまのお休みもあったもんじゃないね~ 体力勝負のミュージカル女優にしてみたら、これくらいヘッチャラ?
それもただの贈賞式ではない。お歌を披露しているのだ。

(YouTubeでみっけ ↓ )
望海風斗、受賞パフォーマンスで圧巻の美声披露 ミュージカル劇中歌を生熱唱 『第30回 読売演劇大賞』贈賞式

望海風斗さんは優秀女優賞を受賞。(この歌のために出席されたとも言える?)

して、最優秀女優賞を最年少で受賞したのはこの方 ↓

上白石萌音、受賞パフォーマンスで圧巻の美声披露 ミュージカル劇中歌を熱唱 『第30回 読売演劇大賞』贈賞式

上白石姉妹、しばらく快進撃が続きそう。
われわれ朝ドラウォッチャーからしたら、姉の萌音さんは「カムカムエヴリバディ」に出演しのが大きい。あんないい作品はめったとないからね。
その「カムカム」で共演した段田安則さん(最優秀男優賞)のコメントもさいごにアップしておきます。
    ↓
上白石萌音、最優秀女優賞受賞で『カムカム』“義理の父”段田安則が祝福「喜びが倍増しました」 『第30回 読売演劇大賞』贈賞式

ちゃんちゃん。
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ウィチャットで政治的話題はNGなのだ。

2023-02-25 | 中文
いまハマっている果物がある、それは...

きんかん。
「たまたま」という宮崎のブランドだ。

去年は一度買ったっきりでそれほど好きじゃなかったけど。
先週久しぶりに買ってみて「がぶり」とかじってみたら、柔らかくておいち~!
それ以来、見かけるたびに買っている。
この感動?をウィチャットにアップ。

訳)ボクが最近もっとも好きな果物は ”きんかんたまたま”といいます。

訳するまでもないね。ごく簡単な中国語しか書けなくなっちゃったよ。情けねぇ~

で、何が言いたいかというと。
この手の、害のない写真には「赞(いいね)」が多く押されるんだけど。
きのうアップしたこの写真たち↓ には反応が少なかった。いや、なかったと言ってもいい。


訳)どうか一日も早く戦争が終結しますよう、切に願います。
写真4:(第一次大戦、第二次大戦、ウクライナ侵攻の始まった年の数字を足していくと)どれも68に。これって偶然?それにしちゃ奇妙だ。

中国の人たちは四六時中、スマホを触っている人が多い。特に夜の時間帯に写真をアップすると、即刻何人かの「赞(いいね)」がつく。いつもなら。

しかし今回はつかなかった。やはり... 政治的な話題はダメ。中国の人にとっては敏感すぎるのだ。

去年の年末頃だったか。杭州のお友だちと中文でチャットをしていて、ボクがうっかり「习近平はもう辞めたほうがいい」と長すぎる政権を批判することを書いたら。
お友だちはすぐに、
「いまのコメントは削除したほうがいい」
「ウィチャットは敏感な内容を常に監視しています」
と日本語で書いてきたので、焦ったのなんの💦 ああ、ボクはへたしたらスパイ容疑で捕まるんじゃ?(お友だちにも迷惑が)とあの時は冷や汗をかいたもんだ。

それでもあえて昨日はこういう写真をアップした。無反応とはいえ、みんな読んでくれているはずだから。
結局、この戦争の写真に「赞」をくれた数名は…全員 日本在住の中国人だった。
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望海風斗主演「ドリームガールズ」@梅芸

2023-02-24 | 観劇


梅芸はいつぶりじゃろか?
平日の昼下がり、オバタリアン集結!

例によって…直前に(余りもん)チケット購入。
望海風斗さんの新聞連載エッセイを読み、
見てみたい衝動を抑えきれず、行ってきやした~

いかんせん3階席なので(背後には誰もいない)覗き込む感じ。
下に比べたら音響は良くないだろうな~ 
でもいいんだ。”あのテーマ曲”さえナマで聴ければ。

この日のエフィ役(Wキャスト)は福原みほ。
キャストのなかでは、彼女がいちばんブラックミュージックに近い人だろう。
そう、この物語は黒人たちの話なのに、みんな見た目が白い?から 少々違和感も。。。

福原さんの歌は申し分ないけど、もう一人のエフィ役・村川絵梨の歌も聴いてみたかったな。かつては朝ドラ「風のハルカ」のヒロインで、おととしの大河ドラマ「青天を衝け」にも出ていた彼女。まさか歌える人だとは知らなかったよ。
(ちなみに、このエフィ役はソロでがっつり歌うシーンが多く、陰の主役とも言える)

とにかくディーナ役の望海風斗さんがステキ。もう、手の指の先まで美しいったら。
歌はもちろんカンペキ。なのに彼女のソロ曲がないのはなんで~? と多くの人がレビューに書いてて残念がってました。
(映画版ではディーナ役=ビヨンセがソロで歌う曲があるらしい。もしやブロードウェイ版に忠実にしたとか?)

男性陣はまったくのノーマーク。
男性のミュージカル☆スターって人材豊富なんだろか? 女優さんに比べると層が薄い気がしますな(知らんだけかも)。

ポスター撮影はレスリー・キーさんだった(^-^)


こんなドリームズ3人組グッズも。オモチロイね。

この日以降、映画『ドリームガールズ』のサントラをSpotifyで聴いて余韻を楽しんでいる。映画版もまた見てみたいな。

ただ…この日の舞台は、昨秋に観た宝塚歌劇「蒼穹の昴」には及ばなかった。思い入れが違うのもあるが。あの作品は脚本がとてもよかった。
*梅芸での上演は3月5日まで。当日券もあるみたいです*

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亜希の『家 ごはんと野球』に涙する(ToT)

2023-02-23 | book
大きめの本屋さんで、年明けに老婆がリクエストしていた「別冊 天然生活」を探していたら。
すぐ下のラックにある『家』というデカい文字が目に入ってきた。

清原の元妻、亜希さんの本だ。
過去のインスタにアップされた写真をまとめたものらしい。

写真にはさほど興味はないが。「義母」「逮捕」「離婚」など、当時の心情を吐露したコラムは読まずにはいられなかった。(この本屋さん、雑誌はことごとくラッピングして読めなくしてあるのに。さいわい、この家庭本?コーナーの本はラッピングされておらず立ち読み可能だった)

印象に残ったはなし…
◆元夫と別れた時のこと。亜希さんいわく、「離婚しようかな?」なんて思っているうちはまだまだ甘い。別れると決めたら、もう止まらなかった。何もかも一気に進めていったという。
◆清原が逮捕された時、子どもたちの前では努めて明るくふるまった。仕事も頑張った。今振り返っても、その頃撮影された自分が一番イケてる。

◆何より「義母」のコラムには泣けた。
結婚前に訪れた岸和田の清原家で義母(故人)に初めて会った時のことを回想している。
・清原のかあちゃんはカラダを含め、何もかもがデカい人で驚いたという。(この母が天理市出身で最初は清原を天理高校に入れようと思っていたらしい)
・あまり片付いていない実家(笑)。でも義母のつくる料理は見た目はともかく、とてもおいしかった。
・義母の訃報は弁護士を通じて知った。最晩年、亜希は岸和田まで会いに行ったようで、義母の背中をさすりながら心を通わせたようなことが書いてある。
・義母が臥せっていた部屋の壁には、幼い孫たちの写真や絵がたくさん貼ってあった。おばあちゃん、嬉しかっただろうな~孫たちが野球をやってくれて。

清原のかあちゃんに会ったことはないが。彼がPLに入った頃、野球部の厳しい寮生活に耐えかねて、こっそり公衆電話から泣いて母に電話していた... と人から聞いたことがあるので、妙に身近に感じてしまう。

そしてもう一つ驚いたのは、亜希さんは清原の個人事務所の社長(代表?)を引き受けている、という事実。
きっと、見ていられなかったんだろうな…。息子たちにとってはかけがえのない父親、また尊敬する野球人でもあるしね。
図書館では買ってもらえなそうなタレント本。ご興味があればぜひ。
(> 立ち読みをすすめてるわけちゃうよ~ ^_^; ちなみに「天然生活」は結局買いませんでちた)
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小池真理子の名作『月夜の森の梟(ふくろう)』 

2023-02-20 | book


2020年1月に死去した、夫で作家の藤田宜永さんをしのんで書かれたエッセイ。新聞連載当時から多くの反響があり、千通近いメッセージが寄せられたという。

このエッセイが朝日に連載されている時に何度か読んだはずなのに(2020.6月~)。あの頃は個人的に落ち着かなくて、じっくりとは読めず。そのうちにどうでもよくなってしまった。
今回、老婆のリクエストで借りたこの単行本。
「今さらこのエッセイかよ。あなた、リアルタイムで読んでたやんか」と心の中でつぶやきつつ。
3日後くらいに「これ、良かった」と返却されてきたので、おやすみ前の読書タイムに読み始めると… いい、すごくいい(これは夜向きかも)。一篇、一篇、その研ぎ澄まされた感性と美しい文体の虜になってしまった。いいやん、小池真理子。

そういえば... 1年前、2022年の年賀状。あるお友だちの近況報告のなかに、
「新聞で『月夜の森の梟』を読んでから小池真理子が図書館の予約リストに加わった」と書いてあったのを思い出した。
遅ればせながら、ボクもいま猛烈に小池真理子の他の作品が読んでみたい。
ぽんちーさん、今度おススメを教えてたもれ〜(^人^)

”猛烈”ついでに言うと。
このエッセイを読んでいる最中、小池・藤田ご夫妻のことが猛烈に羨ましく、憧れてしまった。まるで森に住む野生動物の番(つが)いのように仲のいいお二人が...。

たとえば、こんなところ ↓
(抜粋)
私は生まれつき、他者に向かって感情を爆発させることができない性分だった
そんな私が、心をよぎったことをなんでも話し、怒りも哀しみも不安も苛立ちも、何もかもを共有することができたのが夫だった。彼のほうでも同様で、私たちは人に話せないほどくだらないことから、小説の話、思想的哲学的なことまで、飽きずしゃべり、笑い合っていた

ううむ、いいなぁ〜 理想的ではないか。

最後にYouTubeにアップされているご夫妻のインタビュー動画を( ↓ )。

小池真理子 藤田宜永 直木賞受賞インタビュー 「夫婦そろって直木賞」

エッセイの終盤、小池さんは「先日、むしょうに夫の声が聴きたくなった」と、この動画を見たエピソードを書いている。もちろん、藤田さんが亡くなられた直後はとても見られなかったものだ。
小池さん、やっぱ綺麗だな。藤田さん、そうそう、ちょっとやさぐれた感じの(昔のフォーク歌手?みたいな)人だったな。
ふと、エッセイの前半のほうにあったエピソードを思い出した。2人が出会い、共に住む部屋を探すために都内の不動産屋に行った時のはなし。途中、藤田さんがトイレに立つと、それを待っていたかのように不動産屋の男が怖い顔をして小池さんに向き直い、こう言った。「まだ間に合います。あの人はやめたほうがいい」。
傑作だ。それほど、当時の2人は経歴や見た目(から受ける印象)に格差があったということか。小池さん的には、その後の”波乱に富んだ人生”を予言された瞬間だったという。
ここまで書いて、いつものことながらボクはどうこの記事を終えようか困っている。しかし小池真理子のこのエッセイは〆が絶妙に上手い。ちっとは見習いたいものだ。
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