3月末日、ボスちゃんの高校時代の学年同窓会があった。
ただの同窓会ちゃうよ。なんと、カンレキ(還暦)同窓会だ。昨秋にも中学ので書いてたか、、
会場は大阪駅すぐのホテルグランヴィア大阪。会費も結構するのでボクはお供できず...。
「梅田なんて近い」と甘く見ていたボスちゃん。ところが休日の昼間は、電車が途中の乗換駅で連絡してなくて、通過列車を見送ったりとかなり待たされ、あやうく遅刻しそうに。(こうして目測を誤るのも一つの老化現象か💦しかも梅田駅でトイレに寄るしね~ やっぱりボクがいないとあかんね)
パーチー開演時刻の2,3分まえに会場につくと、席はほぼ埋まっていた。「もっと早くこないと💦」と馴染みの幹事さんに言われて、おろおろしていると。同じように着いたばかりの(3年で同じクラスの)やまちゃんにバッタリ。
「やまちゃん!」。東京から来た、いわゆる”バリキャリ”の彼女は同窓会初参加だ。やっと来れたんや~ やまちゃん。「席ないな~」と言いつつ、どうにか2人で残った空席をみつけ、落ち着いた。
ほどなくして会がスタート。司会進行はかつての野球部キャプテン白木君、そして乾杯の発声はエース田宮君・・・と両スターの揃い踏み。
というのも、うちの代はちょっと特別?(えっへん)。高3の夏、あの強豪PL学園や近大附属を破り、大阪代表として甲子園大会に出場したのだ。あの夏は甲子園フィーバーで受験勉強どころではなくなったのも事実(^^ゞ。
そしてある時から、学年同窓会での乾杯の発声はエースの田宮君がするようになった。今回も変わらぬ堂々と、かつ落ち着いた話しぶり。特筆すべきは、この日さまざまな事情で会に来られなかった仲間を思いやるコメントをされたことだ。
そして最後に「これからも元気でいましょう。ちなみにうちの母親は今年100歳になります」と言うと、「わあ」「すごーい!」などの歓声が上がった。田宮君のお母さんか・・・エースの母は当時テレビの取材も受けていたので、薄っすらとその面影を覚えている。息子とよう似ていたような...(てか、息子が母に似てるんちゃうん?)。
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去年の暮れ、同窓会の案内状が届いた頃、ボスは風邪で臥せっていた。案内状は手帳に挟んだまま、しばらく出欠の返事を出せずにいた。
コロナ以降、人と会う機会がぐっと減った。それ以前に中国へ引っ越したりしているうちに、連絡が取れなくなったり、疎遠になった人も結構いる。
またこうして日々、老婆の相手ばかりで(←言い訳)オシャレとは無縁。
なにより”時は残酷”。50代後半は坂を転げおちるように劣化(老化)の一途をたどり、見た目も体調も自信ナシ。とても華々しいパーチーなど気が進まなかった。
「どうしたものか。しかしこれを逃したら一生会えないかもな」
などと思っている時、幹事のT君から別件で連絡があった。同窓会、体調も不安やし迷っていると言ったら、「散歩のつもりで来たら?」と言われ、少しだけ気が楽になった。(あとでラインを見返すと「気分転換ぐらいのつもりで」と書いてあった。なぜかボスの頭の中で散歩に変換されてる?)
結果、行ってよかった。楽しかった。みんな思ってた以上に「変わってない」。誰かと会うたび、「変わってへんな~」と言い合った。(きっとお互い確実に老けてはいる💦)
色んな情景やエピソードが、10日以上経った今も思い出される。
☆同窓会初参加のやまちゃんを囲む、テニス部男子たちとか。(やまちゃん、軟庭=軟式テニス部でした)
☆受付でばったり、ハイテンションでハグしてくれた和服姿のO嬢とか。
☆誰かがどこかの小学校の校長先生になったとか。(声も聞いたことないくらい、おとなしかった あのN君が!)
☆誰かさんが2回、いや3回?離婚したとか。
☆誰かが同窓会で再会した誰かさんと山奥で住んでいる?とか、いないとか。
☆お開き近くに、酔っぱらったT君(女たらし系)がボスに近寄ってきたり。
☆野球部の女子マネOさんが、娘さんも親子2代で女子マネ⚾してると聞き、いいな~とおもたり。
☆会の終わり、出口で遭遇して握手したM君はまるでバイプレイヤー(俳優さん)のようやな~とおもたり。
☆極めつけは、やまちゃんのこの発言:「こんなに笑ったの久しぶり!」
3年時のクラスメイト女子5人でしみじみ話せたのもよかった。子や孫がいたりいなかったり、結婚してたりしてなかったり。でもみんなベースは「変わらんな~」。
ボスちゃんが二次会に行かないと知ると、みんなから説得されてしもて…。でも元々、行かないと決めていた。もっと喋りたいけどキリがないし、すでに喉がガラガラしていた。名残惜しいけど、一次会に行けただけでもじゅうぶんだ。みんなに会えて、パワーを貰った。これでしばらく頑張れそうな気がするぞ~(じつは効能は10日ともたなかった😿)
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この日はママ家に行かないつもりだったが(伝えてあった)、同窓会の最中に着信があったので、やはり帰りに寄ることに。やれやれ。
(言うてもわからんやろけど...)老婆に同窓会の報告を少しした。
(老婆の耳元でデカい声で...)
「田宮君のお母さんてな、100歳らしいわ」
と、老婆が覚えているかわからないが、当時テレビで応援してくれていた野球部のエース君の話をした。
案の定、「甲子園? そんなん行ったか?」と記憶なさげ。
しかし、しばらくしてから思い出したように、こう言った。
「えらい、遅い子やな」
100-60=40 40歳で産んだ子
なるほど、そこまで考えてなかった。老婆、ちゃんとわかってますがな(爆)。まんざらボケてもないか。
(ママちゃん、元気でなにより😅)
参加者157名。苦手な写真、顔が米粒くらいでさいわいした(^^;。