素敵な映画だった。”素敵ですね♡”〜最近いろんな場面でこの言葉を多用する傾向にあるが。これは正真正銘、素敵な作品だった。ストーリーはありがちだし、旅の途中で出会う人たちがいい人すぎるし、最後のまとめ方がちょいとくどすぎるし・・・と粗さがしをすればキリがないのだが。とにかく主演の2人、台湾俳優シュー・グァンハン(許光漢)と清原果耶がいい。
22歳の清原さんはここんとこ映画に引っ張りだこ。現在公開中の草彅剛主演『基盤切り』にも重要な役=草彅くんの娘役で出ているしね。本作をみて、世の映画監督やプロデューサーたちがこぞって”今の清原果耶”を起用したい気持ちがよーくわかった。ほんとにいいんだ。手垢にまみれていない美しさと確かな演技力。若手女優多しといえども、こんな人、そうそういない。
TOHOシネマで入場の際に渡された絵葉書(映画のワンシーン)。平日昼間なので4,5人しか見てなかった。
「日本のスクリーンで許光漢(シュー・グァンハン)が観られる」。
たまに覗くブログ「中華ぐるぐる丼」の、このひと言にボクの心は大きく揺さぶられた。シュー・グァンハンって誰だ? そんなにすごいの、カッコイイの?
めざましテレビかなんかでみたプロモーションの映像では、台湾というより韓流スターっぽい風貌にみえた。
中国の百度百科、トップページのシュー・グァンハン。
あと、プロデューサーが台湾俳優の张震(チャン・チェン)というのも気になった。ウェキペディアによると、チャン・チェンがジミー・ライ氏の紀行エッセイ『青春18×2 日本慢車流浪記』にインスパイアされ、映画化を企画。監督には『新聞記者』『余命10年』が大ヒットした若手の藤井道人氏を切望し、プロジェクトが始動したという。
◆ストーリー:
*18年前の台湾。高校3年生のジミーはアルバイト先で4歳上の日本人バックパッカー、アミと出会い、天真爛漫な彼女に恋心を抱く。しかし突然アミの帰国が決まり、意気消沈するジミーにアミはある約束を提案する。
*現在。人生につまずいて久々に帰郷した36歳のジミーは、かつてアミから届いたハガキを再び手に取り、あの日の約束を果たすべく日本へ向けて旅立つ。東京から鎌倉・長野・新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かう道中で、彼女と過ごした日々の記憶がジミーの心によみがえる。
映像がとても美しい。ロードムービーの要素もふんだんにあるので、ロードムービー好きのボクにはたまらない。『トランスアメリカ』はよかったな~。日台合作の『南風』はまあまあ。
またジミーときくと、台湾の絵本作家・幾米(ジミー)を思い出す。
幾米さんのHPから。かなり前に幾米作品を映画化した『向左走,向右走』(金城武主演)をみたが、期待はずれだった記憶が。
いかんせん、タイトルが言いにくい。「青春18×(かける)2ー」なんて「青春18きっぷ」のようじゃないか。「ほんで、なんの映画みたん?」と老婆に聞かれて、もごもごしてしまった。
とにかく主役の2人が”ステキ”すぎて。映画館出た直後、ボスちゃんとイオンモールをぶらつきながら。さも自分が清原果耶ちゃんになった?ような気分でボスちゃん、超ゴキゲンでした。
*おまけ*
まさかや〜!あの周杰伦(ジェイ・チョウ)が監督・主演をつとめた映画『言えない秘密(不能说的秘密)』が日本でリメイクされるってさ(まもなく公開)。
すんません、ネット記事はいしゃく。
主演は京本大我と古川琴音だってよ。京本大我はピアノ弾けるの? そもそも設定が違うのかな?
リメイクといっても、まったく別もんでしょうな。龍井茶さん、情報非常感謝です!