『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

イギリスという国 オックスフォードよりVol.19

2006年10月30日 | Weblog
昨日、何か書ききれなかったイギリスについて思うこと。

イギリスの特徴は良い言い方をすれば、のんびり、マイペース。
伝統を守る反面、新しいものを作り出す意欲凄い。
悪く言えば、とろい、ルーズ。頑固で目立ちたがり屋。

僕は良い方で捕らえているから、この国が本当に好きになりました。
昨日の日記に書いた地下鉄やバスが遅れる理由。
こちらにいて思うのは、この国民性が一番の原因だと思います。

たとえば日本でバスに乗ることを考えてください。
小銭を用意しておく。大きなお札は問題外。
もしもおつりを貰う時もスムーズに、後ろの人の邪魔にならないようにする。
それだけにイギリスへ来て、最初にドキドキしたのはバス料金を払う時。
ところが、こちらは全然違うんです。まるで昔の日本のバス。
乗るときに行き先を告げる。往復か片道か?訊かれる。
料金はそれによって変わるので、その場で払う。
コインでも運転手さんに手渡しで確かめてもらう。
切符が売られる。それを取って中に入る。次の人はその間待っている。
これが凄く人に優しいのです。せかしたりする人は居ません。
年寄が乗った場合はさらに席に座るまで発車しない。
こんなことをやっているから、時間通りなんて無理なのです。
でも、それが当たり前のイギリスは本当に素敵です。

日本の我家は列に並んでじっと待っている方。
だからずるくて図々しい連中にいつも横入りされてしまう。
大人がずるいから子供もずるい。我家の子供は正しいのに損をする。
トイレの順番待ちやレジの順番待ち。日本は浅ましい人が多い。

イギリスはキューと言われる一列に並ぶ習慣が徹底されている。
日本のように先を争う浅ましい行為はまず見かけない。
見ようによっては馬鹿みたいに長い列に並んでいる。

サッカーで日本に足りないのはずるさだって、南米の選手や監督が言う。
あのマラドーナがWカップで6人抜きの偉業を成し遂げたのもイングランドが相手。
あれはフェアプレーをするイングランドが相手だから出来た偉業。
南米なら、足をかけて転ばせて終り。
馬鹿と言われようが、フェアにやって損をするイングランド。

科学技術だってかつては世界の最先端。
音楽だってビートルズ以降ブリティッシュロックや
パンクロックもイギリスから。
科学技術にいたってはちょっと学問の方に走りすぎて
他国に遅れを取った感じはするけれど、
世界最高の権威はやっぱりオックスフォード、ケンブリッジ。

昨日、ウィンドウショッピングをした時も店内をゆっくり見ることが出来る。店員がせかしたりしないからなのでしょうね。
ゆっくり見られるから買いたくなる。

それにこちらの一流デパートは驚く事に、店員が全て燕尾服ですよ。
それでいてジーパンの僕のようなお客にも、きちんと応対する。
ここで買い物したいなぁって思ってしまう。
要はプロフェッショナルなのですよ。

いい事ばかりじゃないし、悪いところも沢山あるでしょう。
でも、東京では街を歩いていて人間が優しく感じるなんてこと
オックスフォードやロンドンに比べると多くはありません。

ルーズで頑固で自分中心のイメージが強かったイギリス。
フェア、イーブンという言葉が生活の中に根付いているイギリス。大人が子供の手本をきちんと出来ている、優しい国イギリス。
こんな国を馬鹿になんか出来ません。

僕はこの国なら何とか住めそうな外国って気がしました。
コメント
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