みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
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通潤橋

2009-08-07 11:55:34 | 益城郡
今回は、有名な矢部の通潤橋を紹介します。
この橋はとてもよく知られていますが、作られた歴史や苦労を学んだうえで眺めると、また別の感動があります。
なんといっても驚くのはこの橋は水路だということ。水不足に苦しむ農民のために、積年の苦労の末作られたもので、なんと今でも現役で、水田に水を送る用水路として機能しています。

通潤橋のたもとには道の駅通潤橋があります。駐車場、トイレが完備されていますので、まずは安心です。
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多目的トイレも広く、使いやすいものです。女子トイレにはベビーベットがありますので、ママさんはこちらで準備ができますね。
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さて、トイレも済ませて出発!駐車場から木製の橋を渡って通潤橋へ向かいます。この橋は傾斜が急ですので介助者にお手伝いをお願いした方がいいでしょう。
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橋を渡ると水路に沿って歩道が続きます。橋を渡って歩道へ下る傾斜は角度がありますので、姿勢の保持に不安がある方は後ろ向きの方が安全です。歩道は石畳で、多少凹凸がありますのでキャスターが小さな車いすの方は注意してください。
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歩道の脇の水路にはコイやニジマスがたくさん泳いでいます。駐車場にある物産館でえさを買っておいたので早速えさをあげてみました。日差しの強い暑い日でしたが、魚たちの元気な事!すっかり心がなごみます。
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足元に気をつけながらボチボチ進むと、目の前に通潤橋があります。見上げるほど大きな石橋です。休日には定期的に放水が行われています。放水されるとこんな感じです。写真は参考までに。
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通潤橋へ近づく歩道は最後に未舗装になりますが、地面は固く問題なく進めます。ここから橋の上には階段しかありません。ただ、この橋は下から見上げるのが一番美しいですから、十分ですね。不揃いの切り石を手作業で積み上げていったのかと思うと、ただただ感動します。今もこの地域の米作りを支えている大切な水路です。
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ところで取材当日は真夏日。散策と観光の後はちょっと一休みです。道の駅併設の物産館には矢部の名産、お茶を使ったおいしいソフトクリームがありますよ。そのほかにも今が旬のブルーベリーを使った冷たいデザートも出ていました。
この日は事務局長を含めて3人で取材してましたので、お茶のソフトクリームとブルーベリーのシェイクをいただきました。

両手にデザートを握ってご満悦の大川さん。最高にご機嫌です。
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お茶のソフトクリームにはお茶っぱの粒が入っていて、濃厚な味わいですが後味サッパリ。暑い日にはかき氷に気が向きますが、このソフトならいいですね。さすがに名産。
ブルーベリーのシェイクはその場で生のブルーベリーをミキサーにかけて作ってくれます。こちらはすがすがしいフレッシュな味わい。甘すぎず、酸味が残っているのが暑い日にはうれしいです。おススメ。

大川さんはいつもの通り。ミルクとお茶のミックスのソフトクリームを召し上がりました
ミルクとお茶、それぞれ味がしっかりしていて、なにより「盛りがいい!」とのこと。合格!
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多少傾斜が厳しい個所がありますので、介助者と一緒に楽しむことをお勧めします。通潤橋は間近に見ることができますし、食事処もあり、トイレも設置がありますので安心して観光ができます。熊本が誇る国指定の重要文化的景観です。併設の資料館とともに、じっくり観光してくださいね。
 


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清和文楽邑

2009-08-07 10:23:41 | 益城郡
こんにちは

清和文楽邑は、県道218号線沿いの道の駅文楽邑に併設されている施設です。清和文楽は熊本県指定重要無形文化財に指定されている農村文楽で、江戸から続く熊本が誇る伝統文化です。
嬉しい事に、車いすでも安心して観覧できますので、ご紹介します。

道の駅に併設されていることもあり、駐車場も広々としていて、障がい者用駐車場も4台分ありますので安心です。まずは、お隣にある物産館。ここは物産の販売のほか、食事処もありますのでお芝居の観覧前後に食事をするのもいいですね。
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入口がちょっと狭いので大型の車いすユーザーは注意が必要です。中には様々な物産が販売してあり、地元ならではの加工品も多く、眺めるだけでも楽しめます。
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通路幅は車いすが移動できる程度はありますので、十分買い物が楽しめます。

お食事処には、座敷席とテーブル席があります。
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座敷席も車いすを真横に付けられますので、乗換ができる方はこちらでもいいでしょう。車いすでそのまま食事をするならテーブル席ですが、テーブルの高さが2種類ありますので、一番奥のテーブルを選ぶと車いすのまま食事ができます。
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メニューの中でおススメはこちら、だご汁!定食メニューもありますから山里ならではの味を楽しんでくださいね。また事前にお願いしておくと、きざみ食に対応したUD弁当も作っていただけます。団体での利用の際には是非利用してください。通常メニューのお弁当をきざみ対応していただけますので、みんなと同じお弁当を楽しめるのがうれしいですね。
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食事処の奥に多目的トイレがあります。買い物や、食事の折にはこちらを利用するといいでしょう。

隣の施設が文楽邑です。
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受付を済ませると、車いすのまま劇場に入る事ができます。完全にバリアフリーですので不安なく観覧できますよ。
今回は、館長さんに特別に案内をしていただきました。こちらの施設はUDのワークショップをされていて、そのときのアドバイスをもとに、こまやかな改修をしてくださっています。例えばこの入り口ドアも開く方向を変えて車いすが入りやすいようにしてあります。うれしいですね。
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観覧席も車いすのまま楽しめるようになっています。無理な傾斜を登ったりする必要もありません。
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この施設の中にも多目的トイレが設置されています。このトイレは観覧席の一番奥のドアから出たところにあります。観覧席通路はスロープになっているので、多少傾斜がありますが介助者といっしょなら大丈夫でしょう。
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ちなみに、道の駅駐車場にも使いやすい大きなトイレがありますので、この施設内でトイレに困る事はないでしょう。もっとも気軽に使えるのは、この道の駅駐車場トイレだと思います。入り口の幅も広く、入りやすいので介助の方も安心です。

清和文楽邑の館長さんとしばらくお話ができました。とにかく熱意を持ってバリアフリーに取り組まれていて、古くなってきている施設をいかに使いやすく工夫するか、いろいろと考えをお持ちでした。お年寄り、ベビーカーを押すお母さん、車いすユーザーをはじめとする障がい者、みんなが楽しめる施設になっていくといいですね。お話を聞く僕たちもついつい熱が入ります。
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文楽邑のとなりには資料館もあり、こちらももちろん車いすでも安心して利用できます。各館の館長さんをはじめスタッフのみなさんの快い対応と、施設の充実。清和の良さを満喫できる素晴らしい施設です。
季節を問わず楽しめる場所ですので、皆さんも是非足を運んでみてください。
 


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