チョコレート空間

チョコレートを食べて本でも読みましょう

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レンジでチップス

2006-11-23 14:22:48 | Weblog

楽天を見ていて発見。
「電子レンジで油を一切使わずお手軽にパリパリのポテトチップスができる」
という言葉に惹かれて見てみた。
http://www.rakuten.co.jp/angers/517239/517423/761411/
画像を見る限り、フツーのポテチだ。
買った人のレビューを見ても、マイナスコメント的なものもなく、「使うレンジによって分数を変えないと焦げたりする」という注意点がある程度。
もうこの時点で物凄く買いたくなったんですが、いちおう実物見られるんなら見たいなと思い、百貨店などを見に行きました。
そして百貨ではないですが、東急ハンズのキッチン用品売場の電子レンジ用品のところで発見!
1,260円とお手頃だし、買っちゃえ!

さっそく次の休みの日に挑戦。
まずはオーソドックスにジャガイモでポテチ作成。
付属のスライサーでじゃがいもをスライスしてゆく。
手を切らないようにする押さえもついているし、とてもきれいに薄く切れます。
油で揚げないのでできあがり後は塩が馴染まないということで、アク抜きがてらスライスしたものを塩水にちょっとだけ放り込みます。
キッチンペーパーで割と雑に拭き、レンジでチップスの本体のお皿にスライスしたものをどんどん食洗機の皿のように立てかけてゆきレンジへ。
6~8分ということでしたが、ウチのレンジは7分半から8分がちょうど良かったですね。
できあがりは!
ちょっと感動しました
だって普通のポテトチップスですよ。
油で揚げたものしか食べたことがないので、味気なくてまずいとかないのかなというのが最大の不安でしたが味は買ったポテチと遜色ない。
むしろおいしい。
そしてパリパリ感も普通に揚げたポテチと変わりません。
そしたら油ゼロだし、かなりヘルシーだしこのほうがよっぽどいい。
もうポテトチップスというものを買う必要ってないんじゃないかと思います。
難点は、一度に作れる量が決まっていること。
25枚くらいかな?
でもジャガイモ3個分作りました。
写真は自分で作ったものです。
レンジに入れる前にカレー粉をかけたり、乾燥バジルをかけたり、さらに塩水じゃなくコンソメ水に入れたりとか工夫でフレイバーも種類できますよね。

今度は蓮根、ゴーヤ、サツマイモとか他の野菜で挑戦しよう


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アリスAlice in the right hemisphere(中井拓志/角川ホラー文庫)

2006-11-18 20:10:09 | 
1995年大学の研究所で60名以上の人間が同時に意識障害、内数名は死亡という悪魔が通ったような惨事が起こった。
後に言う「瞭命館パニック」
その原因は生まれつき左脳が萎縮している7歳の少女、比室アリスだった。
それから7年、文部科学省は原因を究明するため核シェルター並の施設に彼女を確保し観察を続けてきた。
7年間ほぼ眠り続けてきたアリスが再び目覚め、またもや悪夢の惨事が勃発する。

本書は科学ミステリーと言って良いものかどうか、そっち方面の知識に全く乏しいので判りません。
作者の展開しているものがある程度「なるほどね」というものなのか、全くトンデモ系のものなのかその区別すらつかないので…
初めて聞く言葉も満載で、これは本当にあるの?それとも作者の造語?とか思いながら…詳しい人がいたら教えて欲しい気持ちです。
アリスが持っている恐るべき能力が左脳の未発達で自閉症の患者に稀に見られるサヴァン症候群となっています。
サヴァン症候群とは、一度聞いただけの音楽を見事にピアノなどで弾いてしまったり、ぱっと見ただけの風景を正確に記憶し、複雑な建物なんかも窓ガラスの枚数までも正確に描いてしまったりする恐るべき記憶能力です。
実在の人物では画家の山下清やモーツァルトなどがそうであると言われています。
しかしこの超絶した記憶力が人々に意識障害をもたらすとか、そんな事とどう関係するの?
結局どういう能力なんだ?というのが本書の途中まで謎です。

彼女の能力についての説明が、その造語?な世界なのです。
サヴァンといってもひとつの事に秀でているだけでなく、多岐に渡っているのでひとつの世界観をなり得た。
左脳の論理的世界と違って、論理を組み立てて理解していくものではなく全てを一括で処理してしまう。
それは世界をフラクタルとして認識し、普通の人間が認識している世界を1次元とするとアリスの世界は9.7次元なのだという。
その9.7次元とはアリスにモンシロチョウの絵を描かせた場合、スーパーコンピュータでなければ描けないような複雑系のフラクタルを描き、それをコンピュータに解析させると「9.7次元」という結果が生まれたという。
そしてその世界観を伝達する(彼女には伝達したいという意思はない)ために発する声/音が人の脳、特に癲癇発作を引き起こす部位を刺激し、過剰な刺激を与えてしまう。
同時に理解しがたい9.7次元に無理矢理さらされた人間は自分の世界を見失ってしまう。

この難しいアリスの世界だけでなく、人の脳の話-例えば子供の脳の柔軟さが大人とは別の生物といっていいくらいかけ離れているとかそういう話も面白かったです。
あとこのアリスの危険技(?)ダイナマイトスマイル。
なんか、ダイナマイトボディとかそんなのを連想してしまいますが、「原始の笑顔」
笑顔的な意味はなく、新生児がふと浮かべる笑顔のようなものでありながら完璧な笑顔。
見た人間を魅了するが笑顔というより威嚇に近いと。
ググってみましたが心理学用語などでは出てきません。
Yahoo検索で一番に現れるのは俳優の北村一輝さんのファンサイトの名前でした

映像でアリスの9.7次元の百億の蝶が舞う世界見てみたい感じもしますが、ダイナマイトスマイルとか、ちょっと滑稽になりそうですよね。

左脳が萎縮しているのに左右対称の完璧な笑顔が作れるのか(そもそも美少女たりえるのか)とか、9.7次元を持っていたとしても人間の声帯からそんな音波を発せられるのかとか突っ込みどころもあるんですが、作者の他の小説は未読ですが、かなり独特な論理展開が私は面白かったです。
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蛇行する川のほとり(恩田陸/中央公論新社)

2006-11-06 01:01:07 | 
川のほとりにある「船着場のある家」「塔のある家」
小さな天蓋のついた石造りの音楽堂。
真夏のそんな場所を舞台にした少年少女たちだけの数日間の物語。

毬子は美術部の美しいふたりの先輩、香澄と芳野に演劇祭の背景画を仕上げるために香澄の家で夏の合宿をしようと誘われる。
学校でも目立つふたりの美しい先輩に誘われたことで有頂天になる毬子に、親友の真魚子(まおこ)は不穏なものを感じる。
それぞれに美しくて完璧でふたりだけでその完璧さが閉じられているような二人がなぜ毬子を誘ったのか?
香澄の家は両親が避暑に出かけて少女3人だけの合宿になるはずだったが、香澄の崇拝者であり、闖入者の毬子を憎んでいるかのような香澄の従兄弟の月彦と、月彦の幼馴染の暁臣が加わり5人での時間が始まる。
その時間は危ういバランスの上に成り立っていた。
実は香澄が毬子に何かしでかすのではないかと見張っているのだという月彦。
一見人当たりがとても良いけれど何かを探り出そうとしている暁臣。
そして香澄と芳野。
まだ彼らが幼い頃、この「船着場のある家」で女性が絞殺されてボートの上で見つかり、同じ日に音楽堂の屋根から小さな女の子が落ちて死んだ。
その事件に彼らの全員が関係しているらしい。
毬子はその事件に関係があるのか。
その謎が徐々に明らかになったとき、カタストロフィが訪れる。

少年も出てはきますが、これは少女たちの物語です。
恩田ワールドの少女たちが常にそうであるように、彼女たちも美しく潔癖で青春時代の醜さ、汚さは徹底的に持ち合わせていない。
文章自体もそこここに少女の潔癖さがちりばめられている。
「どんなに綺麗な女の子でも、アイドルは、アイドルになった時点で、もう汚されている。大勢の見知らぬ男の子のために笑うことを承知するなんて、どうしてそんなことに彼女たちは耐えられるのだろう」
「少女というのは無残なものだ。
 あたしは、学校ですれ違う彼女たちを見ていると、いつも弔いをしているような気分になる。いっぱいの笑顔と喚声で短い時間を駆け抜けてゆき、自分が何者かも知らぬうちに摘み取られて腐っていく少女たち。」

とても非現実で残酷な美しい空間が読んでいて心地良い世界でした。
しかし読み始めたらあっという間に、ちょっと惜しいくらいあっという間に読み終わってしまいました。
本書はまさにそうですが、恩田作品には川や海など水が出てくるものがけっこうあります。
水路に囲まれた水郷の町が舞台の『月の裏側』
船で死者の甦る島へ渡る『ネクロポリス』
タイトルですが『麦の海に沈む果実』『図書室の海』など…。
水を渡ることで非現実世界へ連れて行かれる感覚がより、増すということもあるのかも知れません。





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雪虫 -刑事・鳴沢了-(堂場瞬一/中公文庫)

2006-11-01 00:13:41 | 
湯沢でひとりの老女が殺された。
新潟県警の鳴沢了はこの事件を担当する。
特に大きいとも思えない事件だったが、少ない手がかりを辿ってゆくうちにおよそ50年前、この老女が戦後の新潟で新興宗教「天啓会」の教祖だったことを知る。
そして更に元天啓会の幹部だった老人が殺され、当時の天啓会でも信者による殺人事件が起きていた事も判ってくる。
事件は50年前にまで遡るのか?

主人公、鳴沢了29歳。
祖父は引退まで現場を務め「仏の鳴沢」と異名を取り、周りから今でも慕われている名刑事。
父は「捜一の鬼」と呼ばれ現在は警察署長。
三代続く刑事ながらも父とは確執があり、まともに口も利かない。
しかし自分は刑事に生まれたのだという自負があり、そのストイックさは協調性を欠くところもある。
趣味はバイク。
そしてどんなに忙しくてもきちっと磨いた靴を履き、皺のあるネクタイを締めるなど許さないというこだわり。

なんというか、全体的に登場人物たちに魅力を感じませんでした。
鳴沢も新人が相棒となり彼にいちいち嫌味を言いながらもついてくる様子を見守り、父とも交流が出てき、事件の目撃者となる高校時代の初恋の相手との恋愛模様なども絡んで来て徐々に変化が出てくるのですが、なんともジコチュー。
誰の言葉か忘れましたが、
「ハードボイルド小説は、俺が俺がのヒロイズム」
というのがありますがまさにそんな感じ。
周りの警察官、初恋相手の喜美恵、父親などもぱっとしない。
一番それでもキャラが立っていたのは新人の大西くんでしょうか。
ラストの結末のつけ方にしてもこんなに長かったのにちょっとこれでいいの!?という感じだし…。

鳴沢了シリーズで現在6冊くらい出ているようです。
きっとこのシリーズは堅物で本書のラストで正義はひとつじゃないかもということを悟ったかも知れない鳴沢くん(29歳なんですけどね…)の成長物語でもあるのかも知れませんが、この先も彼の成長を見守りたいわ、続きも読みたいわ、という気分にはなりませんでした
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