チョコレート空間

チョコレートを食べて本でも読みましょう

ねんりん家(池袋東武B1)

2007-02-28 00:39:45 | スイーツ♪
池袋東武B1にオープンしたバウムクーヘン専門店。
ちょっと和風のれんな店構え。
新しいのでまだ並んでいます。





奥の厨房からできあがってきます。

         


種類は普通の丸い形でやわらかな「やわらか芽」と
でこぼこした形で固めの「しっかり芽」の2種類。
そしてギフト用の9日間もつものと、賞味期限が当日限りの生があります。
(ギフト用と生は味が違うのかしら?
 今度聞いてみよう)

   

ふわとろしっとりがなんでも好きなので、これも「やわらか芽」が好きだろうと自分で推測しつつ、「極上の生セット」¥1,470を購入。
内訳は
やわらか芽…17X17X4 ¥787
しっかり芽…7.5X18X6 ¥682

予想に反してしっかり芽がとっても気に入りました
「やわらか芽」は糖衣もとても薄く、ふんわりカステラのような味わい。
「しっかり芽」は糖衣が厚く、中のケーキ部分もしっかりしていてフォークで切るときにちょっと力が要る感じ。
噛み応えあるバウムクーヘンですが、卵の味が濃くておいしい

またリピします





中庭の出来事(恩田陸/新潮社)

2007-02-25 21:23:38 | 
とあるホテルの中庭のパーティーで劇作家の男が毒殺される。
その事件からしばらく経ち、同じ中庭で軽食を取るふたりの女優。
彼女らの話題は劇作家の毒殺について。
話が核心に触れてきたとき、片方が毒に倒れる。

そして同じ事件が演じられる劇中劇。
オーディション。
主演候補は3人の女優。

そして同じくその事件と芝居について語る男ふたり。

話はどこへ向かっていくのか。
劇作家殺人事件の解決?
ほんとうの事件と劇中劇が交錯して、果てにはほんとうの事件の登場人物たちもが作中人物となり、観客は読者になる。

かなり実験的な小説でした。
これをよりによって連載がケータイ小説だったとはびっくり。
読んでる人たち判ったかな。

恩田さんはお芝居好きらしく小説の中でよく芝居を演じている場面や女優が出てきます。
やはり演劇の世界を扱った『チョコレートコスモス』は未読ですが、本書もまるまる脚本のような感じでした。
そして話の構成。
書いてて判らなくならないかなと思ってしまう重層構造。
最後まで読み終えて、きれいに組み立てられていたと思いましたがそれと面白さとはまた別。

私が読んでいて構成を追いすぎたのかもしれません。
ただ今回の登場人物たち、そしてストーリーはこの実験的な試みのための素材どまりになってしまったような感じでどちらにもあまり魅力を感じませんでした。
アパートの部屋の前にゴミ袋を捨てる女性の話や、噴水のところで倒れた女の子の話なんかの方がよっぽど印象に残ります。

小説でありながら物語の力が薄いというか。
恩田さんの魅力は多少ラストがぐだぐだになろうが、物語の持つ力やその映像を心の中に呼び起こすような世界観だと思っているので。
本書はちょっとあまり好きにはなれませんでした

マチ子の日記②

2007-02-24 02:24:40 | マトリョミン
池袋に初めてお歌の稽古に行って来たわ。

みんなの前で大きな声で歌うので緊張しちゃった。
先生の注意を聞きながらうっかりぐるぐる言っちゃうし。

昼間もずっとロッカーの中に押し込められてたしマチ子疲れちゃった。

そうだ、
スポーツ選手がよくしてるっていうあのネックレスでもしてみよう。

           
                      
これで疲れが取れるかしら。



気晴らしにちょっとおしゃれもしてみるわ。
アラ、なんだかこうするとちょっとブロンドっぽくない?
シックよね。


実はこの服、押切もえちゃんのコラボ商品なのよ
ステキでしょ。

え?それって洋服じゃないだろって?

洋服よ、洋服!!


生チョコレート シャンパン(グランプラス)

2007-02-18 02:21:18 | スイーツ♪


グランプラスhttp://grand-place.co.jp/のシャンパンガナッシュ。

お店は品川のようですが、行ったことはありません。
バレンタインの時期に百貨店に色々なショップが大集合しているときに見かけるのです。
以前にオレンジガナッシュを買ったことがあり、おいしかった記憶があったので買ってみました。
大き目の生チョコ8個が入って1050円。
今日びのチョコではお手頃なほうです。

私はチョコ星人なので、この時期あちこちでチョコを見て買い漁っていますが、さすがに近頃のチョコは高くてそう簡単に買えません。
昔ゴディバなんかが出てきたときは、まぁ、お高い!と思ったものですが、最近はそんな値段のチョコが当たり前のように出回っています。
ひと粒500円のデルレイとか、ウェハースひとつ800円~のBABBIとか。
デルレイのダイヤモンド型の生チョコも買ってみたことがありますが、もちろんおいしいけれど他と比べて格段においしい!さすがだわ!とは思いませんでした。
正確には私の味覚では判りませんでしたというべきなのかもしれません。
すご~く高ければおいしいのは当たり前、前提条件。
格別でなければ許されないと思います。

このガナッシュはお手頃な割には(といっても日常感覚でおやつと考えると高いですが)かなりおいしいと思います。
リピート買いする価値あり
ちょっとひと口で口に入れるには大きすぎる生チョコは、口当たりが柔らかく、シャンパンのフルーティーな香りがふわっと立ってくる感じです。
シャンパン、オレンジ、ミルク、ブランデーと4種類あるそうです。

トリュフチョコなんかも試してみたいです。









月の骨(ジョナサン・キャロル/創元推理文庫)

2007-02-14 09:52:02 | 
<まさかり少年>は下の階に住んでた。
というぎょっとするような書き出しで始まる。

主人公のカレンは20代でかなりの美人。
過去には色々あったけれど今はハンサムでやさしくて彼女のことをとっても愛している旦那さまと娘でまだ赤ん坊のメイと3人暮らし。
ご近所にはゲイの男性で陽気で楽しいエリオットという親友もいる。
そんな何の問題もない人生を送るカレンだが、メイがお腹にいる頃から不思議な夢を見始める。
話は夢にしては整然として、連続している。
夢の舞台は「ロンデュア」
彼女は実在しない息子のペプシと5本の骨を捜す旅をしているのだ。
同行するのは帽子を被った犬のミスター・トレイシーや駱駝のマーシオ。

カレンの生活と夢の世界ロンデュアが交互に語られる。
実生活のカレンの生活もなかなか変化に富んでいて、住んでいるアパートの下の階に住んでいた少年が母や姉をまさかりで殺害するという事件が起こり、その「まさかり少年」から気に入られて刑務所から手紙を貰い続けたり、映画監督ウェーバーから求愛されたり…。
そしてロンデュアではペプシは5本目の骨を手に入れるためにその世界の支配者と闘わなければならないという。
そして…。

またしてもラストはキャロルならでは。
夢と現実が交錯してといっても甘ったるい雰囲気ではないカタストロフ的結末が訪れる。
話が最後の数ページになってくるとドキドキしてくるのってこの人くらいだと思う。
しかし好きなキャラクターだっただけに今回はショックでした。

シリーズ物第1作らしいです。
ただ前の作品に出てきた人がチラっと出てくる程度で特に話としての繋がりはないというのを読みました。
もうこのシリーズなどキャロルの古めの本は増刷されていないようで本屋では見つけ辛いのですが、続けて読みたいです。

マチ子の日記

2007-02-12 01:07:13 | マトリョミン
わたしマチ子。
本名はマチルダよ。
ちょっと見マトリョーシカに見えるかもしれないけどマトリョミンなの。
お腹にテルミンが入ってるのよ。
先週この家に来たばっかり。





なんだかこの家、動物だらけね。
動物園ってわけじゃないわよね。

         



きゃあああぁぁ~!!






なんつって

マトリョミン

2007-02-05 12:17:32 | マトリョミン

マトリョミンとは電子楽器テルミンをマトリョーシカに内蔵してしまった楽器です。
存在を知ったのは数年前で、テレビでした。
テルミンを作ったのはロシア人のテルミン博士ですが、マトリョミンは竹内さんという日本人のテルミン奏者の方が作られたそうです。
その方が
「マトリョーシカ型のテルミンです。名前はマトリョミン」
と紹介してるのを聞いて、『ちょっと、ふざけてるの?』と思ったものでした

しかしなんだか年末くらいにマトリョミンに対して急にスイッチが入ってしまい…とりあえず池袋西武で3回講習というのをやっていたので出てみました。
なんか面白い

そして迷うこと一週間…
ついに昨日、ウチにマトリョミンがやってきました
思っていたより大人びた雰囲気です。
お店には3人のマトリョーナがいましたが、いちばん小柄な人でした。
名前はマチルダさんでマチ子と呼ぶことにします。

さっそく教本DVDを見て練習。
どうしてもマチ子さんの声がひょろひょろ安定しなかったりなかなか大変です。
ほんの30分くらいで小柄なマチ子さんを支える左手が疲れてしまいます。
きっと余分なところに力が入りまくっているのでしょう。

後姿。
うずまきが少なめでキレイだと思います。
お店の人が「あんまりうずまきが多いと見ちゃって目がまわりそうっていう方もいらっしゃるみたい」と言っていましたが、余裕がないせいか気が付くとどこも見ていない。
音を聞くことに必死だから。
ちょっとアヤシイ感じになっている気がする。

これから二人三脚で頑張ります

テレプシコーラ(山岸涼子/メディアファクトリー)

2007-02-01 21:13:32 | 
雑誌ダ・ヴィンチでブックインブックのような形で毎月16ページくらいで現在も連載されているマンガです。
山岸涼子さんといえば、バレエマンガ「アラベスク」や若き日の聖徳太子を主人公にした「日出処の天子」などなど、歴史を題材にした物からホラーまで幅広い作品を描いておられます。

私は日出処天子や、ホラー物、ツタンカーメンなどは読んでいますがバレエ物のアラベスクは未読です。
今さら読もうにもなんだかあまりにも絵が初期のものすぎて手が出ないということもあり…作家さんと違ってここらへんはマンガ家さん独特の部分ですよね。
正直また今頃なぜバレエマンガ!?という気持ちもありつつ単行本で読み始めました。

ストーリーは家がバレエ教室をやっており、母がバレエの先生という環境の中小さい頃からバレエを続けている姉の千花と妹の六花(ゆき)がバレリーナを目指して成長してゆくというものです。
姉の千花は小六ながらずば抜けた才能を見せ、容姿にも恵まれ、またひと一倍努力家で学校の成績も一番を取るほど。
将来のことまで早くも見据えて英会話に通ったり、留学や休みをしやすいように私立の有名中学を受験する。
母が所属しており、中学から本格的にレッスンを受ける大手のバレエ団の貝塚バレエでもジュニアで一、二を争う有望株になる。
一方、主役である妹の六花は姉や母の陰に隠れて甘えがちでバレエに取り組む姿勢もさほど真剣ではない。
ただちょっと発想に面白いところがあり、もしかして彼女は将来振付という道を?と思わせる展開が端々にある。
そして六花の同級生としてバレエの素晴らしい天分を持つ空美(くみ)という少女が出てくるのだが、これはわざとか山岸さんの悪い癖なのか途中からまったく出てこなくなってしまったのですよねー
空美は早すぎた天才と呼ばれた叔母からレッスンを受けて物凄い才能を持ってはいるものの、生活保護を受けるほどの極貧生活で生活費のために無理やり少女ポルノの写真を撮らされている。
しかもその現場で「面がまずいから帽子か何かで隠そう」と言われるほど遠慮なくブサイクに描かれているのです
お金持ちでクリスマスにおめかしをして家族でくるみ割り人形の舞台を見て、そのあとレストランで食事、おせち料理は料亭で予約している六花の家庭と親に殴られて無理やり写真を撮りに連れて行かれる空美の家庭との対比は容赦がないです。
その後色々な困難を経て主人公の六花は徐々に自覚を持ち、成長してゆきます。

一方、姉の千花はバレエ団の舞台の子役だけれどくるみ割り人形のクララに抜擢されたその舞台で不運な事故で膝の靭帯を痛めてしまう。
そしてさらに医療ミスといって良い手術をされ、リハビリを続けるも二度、三度と手術を受ける破目に。
三度目の手術後もまた障害が発見され、さすがの千花も絶望する。
そして千花の選んだ道は…。

先日10巻が発売されて読みましたが、彼女の選択はあまりに辛すぎました。
マンガながら読んでここまで衝撃を受けたものは久しぶりです。
ただ才能に恵まれた天才といった絵空事的な描き方ではない、本人の努力、家庭の事情から何から地に足着いたしっかりとした描かれ方の作品だっただけにショックだったのだと思います。
こんな怖いくらいにしっかりとした中学生はなかなかいないかとは思いますが。
でも千花ちゃんには持ち前の勝気さで医者でもなんでも違う道を選び取って、そこでまたトップを目指して欲しかったです

先月1/23に発行された10巻で、なんと第1部終了!

第一部終了!!??

うーん…うーん…終わる気配ないと思ってたけど、この先ずっと続くつもりなんだ、そんな超大作なんだ。
そりゃまあ開始当初小学5年だった主人公がやっと中2になったくらいだから長そうですけど。

でも面白いです。
真剣に読めます。
今年の春頃から第2部が始まるそうなのですが、いったいどんなところから始まるのでしょうか。
何年か経っているのでしょうか。

ネタばれが怖くて読まずにいたダ・ヴィンチですが、とりあえず2/6発売号がテレプシコーラ特集なので買っちゃおうかなと思っています。