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刑事コロンボ/忘れられたスター

2010-02-11 23:39:59 | 映画

昔よく金曜ロードショーで『刑事コロンボ』を見ていました。

日本版のお初は、NHKだったようなんですけど、その頃のことはさすがに知らず…。

現在、去年秋からNHKのBSで刑事コロンボ全話一挙放送中なのです。
初回は知らなくて残念ながら見逃しましたが、その後は録画してコツコツ見続けてます

『刑事コロンボ』といえば
・犯人が最初からわかっている
・どうやってコロンボが犯人を追い詰めるかが見どころ
・かっこいいアクションシーンなどいっさいなし

という異色刑事ドラマ。

昔金曜ロードショーなどで見ていた頃は学生でしたが、いま見てみると改めて構成のクオリティの高さにオドロキです。
昔は、金曜ロードショーでやっているし、映画だと思っていたんですが、テレビ映画だったんですね。
それであのストーリーのクオリティは、素晴らしいなぁと改めて感心しました。

今回は国内初のノーカット版の放映だそうです
それゆえ昔の声優さんが吹き替えしてないシーンだけ別の声優さんがやってたりするなんていうところもあるそうです。

さて、今回のBSで放映はまだですが、私が過去見ていた限りで一番好きだった作品は
「忘れられたスター」
主演(犯人)は『サイコ』のジャネット・リー。

ジャネット・リーの役どころは、老いてしまったかつての大女優グレース。
今は引退しているけれど、昔の栄光を忘れられません。
そんな彼女にふたたびブロードウェイミュージカルの話が舞い込みます。
資金さえあれば、その話は実現するのだけれど、医者である彼女の夫は大反対。
資金提供を断固として拒みます。
どうしても再び、かつてのようにスポットライトを浴びたい、という夢を諦められない彼女は、資金を手に入れるため、夫を自殺に見せかけて殺害するのです。

そこへコロンボが登場。
じわじわと彼女を追い詰めてゆくのですが。。。

コロンボの犯人にはいろいろなタイプがいます。
身勝手な理由で殺人を行う人、追い詰められて殺人を決行する人。
たいがいは知能犯で、かなり頭の良い人物が多いです。
女性の犯人というのは数が少ないのですが、この話はまたラストが異色です。

【以下、ネタバレあり。文字色反転させています。
マウスでドラッグすると読めるようになっています。】

このお話も殺人の理由はかなり身勝手です。
夫が頑なに資金提供を拒否していたのには実は理由があったのです。
グレースは脳の病気に侵されており、もう先が長くなかったのです。
本人にはそれを隠してただ反対をしている風にしていたのですが、彼女の体の事を心配してのことだったのです。
それを知らずにどうしてもカムバックしたい一心で夫を殺害するグレース。

最後にグレースが犯人であることを知ると、彼女の長年のパートナーであり、賛美者でもある振付家ネッドは全てを知って彼女を庇う証言をします。
自分が犯人であると…。

そしてなんとも切ないのが、ネッドはコロンボに対して「せめて彼女が亡くなるまでは、自分が犯人ということにしておいてほしい」と頼み、自分が犯人であるとグレースに言うのだけれど、病気が進行しているグレースは自分が夫を殺した事も既に忘れており、本気でネッドを犯人だと思い、悲しむのです。

また異色なのは、コロンボがネッドの希望を受け入れて、彼を連行してゆくところです。
キラキラした瞳で自分の昔の主演映画に見入るグレースを残して。

コロンボが逮捕しなかった、唯一の犯人でしょう。

逮捕しないとか、ちょっとドラマ的すぎる終わりかたではあると思いますが、それも含めて一番好きな作品です。

「忘れられたスター」のBS放映は夏ごろだそうです

現在BSでコロンボを見ていて、初めて見るもの、ほとんど覚えてないものが多いです。
先日放映された「別れのワイン」もかなりしゃれた作品でした

全69話あり、来年まで放映は続くようなので、楽しみに見たいと思います。
新たなお気に入りも生まれるやもしれません。


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心霊写真(パークプム・ウォンプム、バンジョン・ピサヤタナクーン監督/2004タイ)

2006-05-23 18:16:31 | 映画
カメラマンのタンは悪友トンの結婚式の帰り道恋人のジェーンの運転で家へと向かっていた。
ふたりでふざけあって運転して、目の前にいた女性に気付かずに撥ねてしまう。
いったんは戻って生死を確認しようとするものの、怖くなってふたりはそのまま逃げてしまう。
その後ジェーンの大学で卒業写真を撮っていたタンの写真に妙な光や女性の横顔のようなものが写る。
そして次々と心霊現象が起こり始める。
耐えられなくなったふたりは事故現場を訪ねるが、その日車がぶつかって看板が壊れる事故はあったが怪我人やましてや死者など出ていないという。
では彼らに起こっている現象はなんなのか?
ジェーンがもういちど写真を見直していると、光は校舎のある部屋の窓に必ず掛かっているように見えた。
そこは動物の死体のホルマリン漬けなどがたくさん置いてある実験室で、ジェーンはその部屋の中をポラロイドカメラで撮り歩くと、ある壁の一角に今度ははっきりとこちらを向いた女性が写真に写る。
目の前には何もないが、たったいま撮った写真には女性が写っている!
パニックを起こしたジェーンが慌てて教室から出ようとすると、壁に掛けてあった写真が突然落ちる。
見ると、そこに写っている女性こそがその写真の霊だった。
この写真から彼女の身元が判り、タンが昔付き合っていた女性だということが判る。
そんなときこの前結婚式を挙げたばかりのトンが飛び降り自殺をし、彼の妻からタン達と仲の良かった他の男ふたりも自殺したと聞く。
ジェーンがタンを問い詰めると、昔この彼女と別れるために他の3人が何かしたらしいという。
ジェーンとふたり彼女の実家を訪ねると既に彼女は自殺しており、その悲しみに耐えられなかった彼女の母親は遺体を埋葬せずに部屋のベッドに寝かせたままにしていた。
真相は隠したまま、彼女の霊を弔うためにとふたりは葬式をして遺体を火葬することを勧める。
タンの周りに心霊現象は続いたが、火葬によってその現象も終わったかに見えた。
しかし…。

タイ映画自体、ほとんど観たことがなく『マッハ!!!!!』に続き2本目でした。
最初のほうがけっこう怖かったです。
あとはちょっと緩んできたというか、オチも想像できたし、音で脅かす部分が多くなってきた。
韓国ホラーより怖かった(大きく括りすぎ)けど、やっぱり映像的に『リング』『呪怨』などのジャパニーズホラーの影響ありありなカンジ。
こういうホラーの怖さとして、自分がやってしまったことへのとても大きなしっぺ返しというのも確かに怖いんですが、理不尽に襲ってくる恐怖というのが怖いですよね。
後半で主人公のしでかしたことがわかるのですが、彼が相当ひどいことをしているので、ま、しょうがないんじゃないかな、こんな目にあっても。というのが最終感想。
あとは映画の中で例として使用している心霊写真は一般の人から寄せられた本物だという話。
真偽のほどは判りませんが。
公開して3日目くらいに行ったんですがお客さんがあまりいないらしくて先着のお客さんに記念に渡しているというボールペンが貰えました。
書くと赤く光るです(画像)
ラッキー
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輪廻(清水崇/2006)

2006-01-11 14:28:08 | 映画
わざわざ映画館まで観に行ってしまいました~

主演、優花ってどうなの?と思っていましたが、結果的には優花が予想以上にうまかったです。
それがいちばんだったかな?
幽霊が出てきたら不条理なことなんでもOK!的な部分も多少ありましたが(なんか化け物みたいなのが出てきて生きている人をわーっと連れて行って終わり、みたいな)、ストーリー的にはちゃんとまとまっています。
ややネタバレですが最後にあっ!と驚く真実があるのですが、私の好きな映画でやはり生まれ変わりがモチーフになっている『愛と死の間で』を思い出しました。
比べちゃいけないですけどね。
あとはこの清水崇さんのパターンなんだろうな、というパターン化された恐怖のアイテムみたいなものに気付いてしまうと怖がれなくなってしまいました。

以前ビデオで『呪怨』(日本版)は見て、怖い場面もあるんだけど--たとえば伊藤美咲がテレビを見てると画像がだんだん歪んで行くところとか--あの幽霊がなぜか白塗りなのがちょっと興醒め。
今時、っていう言い方もヘンかも知れないけどなんで幽霊が白塗りしてんだ?って。
しかもだんだん登場の露出度の高すぎるので出てきた顔見て腹立ってきたりしてました。
…って言いながらなんで観に行くんだ、という感じですが
テーマ的に輪廻転生とか好きなのと、CMが怖そうだったからでしょうか。

これもハリウッドから早くもリメイクオファーが殺到しているとか言っていましたが、うう~ん、判らん。
オリジナルビデオかせいぜい番組改変期のスペシャルドラマで良いでしょう、なにも映画にしなくってもというのが正直な感想なんですが。
というわけでレンタルビデオで十分だと思います。
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コーブス・ブライド(ティム・バートン監督/2005)

2005-11-09 13:01:41 | 映画
連続してティム・バートン作品を観てしまいました。
パペット・アニメなんて小学生の頃に見た『くるみ割り人形』以来。
CMでの印象は、キャラクターがみんな薄らキモイ、でしたが。

ストーリーは、お金はあるけれど魚屋で成金の息子のビクターと名門のお嬢様ながらもう救貧院へ行くしかない!というほどギリギリ貧乏なビクトリア。
両家の利害の一致により一度も会ったことのないふたりは結婚することになっています。
式のリハーサルでビクトリアの家を訪れたビクターの一家。
ふたりはそこで初めて会いますがお互い好感を持ちます。
ところが式の練習でビクターは失敗の連続。
とうとう神父を怒らせ、式は延期する羽目に。
森をトボトボ歩きながらひとりで練習をするビクター。
枯れ木に結婚指輪を嵌めて終了!と思ったらそれは埋められた死体の飛び出していた手の骨、結婚指輪を嵌められた新婦になれなかった女の死体だった。
誓いの成立とばかりにビクターはこの死体の花嫁(コーブス・ブライド)につきまとわれて死者の世界に連れて行かれる。
なんとかして元の世界に戻ろうとするビクターだが、騙されて結婚の直前に殺されて埋められたコーブス・ブライド、エミリーにだんだん同情してゆく。
そしてなにがなんでも死者の世界に引き込もうとしていたエミリーも、それが彼を殺すことになると躊躇する。
一方ビクターの突然の失踪により、ビクトリアはまた他の男とむりやり結婚をさせられようとするのだがビクトリアはなんとかビクターを救い出そうと努力する。

もっとブラックなテイスト溢れるストーリーなのかな(登場人物のイメージ?)と思いきや、やさしいうつくしいお話でした。
ビクトリアはヒロインというよりヒロインの友達的外見だしエミリーもちょっと腐っちゃって肋骨とか見えちゃってるけどふたりともなかなか、いやかなり良いお嬢さんたちだったのに対して主役のビクターが優柔不断でふたりにシツレイです
でもまあ男なんてこんなもんかな。なんて…
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チャーリーとチョコレート工場(ティム・バートン監督/2005)

2005-09-14 10:43:21 | 映画
主人公のチャーリーの家はとても貧乏。
街外れにある家は傾いているし、つぎはぎだらけ、ご飯は毎日キャベツのスープ。
両親とおじいちゃん・おばあちゃんX2の7人家族。

ある時世界的なチョコレートメーカー、ウォンカチョコレートの社長ウィリー・ウォンカが
”チョコレートに入っているゴールデン・チケットを当てた5人の子供を特別に工場へ招待します。中のひとりには特別賞も用意します”
という告知を出し世界中が大騒ぎに。
チョコレートは年に一度誕生日の日にしか買えないチャーリー。
お父さんが歯磨き工場をクビになって家計はますます苦しくなりますが1週間早い誕生日プレゼントとチョコレートを貰いす。
けれどそこにゴールデン・チケットはありませんでした。
お金持ちな子供、太って毎日たくさんのチョコを食べる子供など次々とチケットが当たった子供のことが新聞やテレビで報道されてゆき、4人の子供が発表されたあと、道でお金を拾ったチャーリーは1枚のウォンカチョコを買います。
買ったその場で開封すると中にはゴールデン・チケットが!

喜んで家に帰って家族に報告するチャーリーですが、はっとします。
当たったお店でそのチケットを50ドルで売ってくれ、500ドルで売ってくれという大人たちがいました。
もっと高く買ってくれる人もいるかも、そうしたらうちの家計は楽になる。
そんな思いを口にするとおじいちゃんが言います。
「お金は毎日世界中でたくさん印刷されている。
だがこのゴールデン・チケットは世界に5枚しかない。
きっともう一生出会えないだろう。
それをお金なんかと交換するトンマはいない、お前はそんなトンマなのか?」
このへんてこりんな映画の中で唯一泣けたおじいちゃんのせりふ…。

そう、ストーリーを書いていくとほんとに絵本らしいお話っぽいのに実際じつにへんな映画です
さすがティム・バートン&ジョニー・デップ!!
面白いかどうかの評価はきっぱり別れそうな映画です。
私はかなり気に入ったクチですが、おかっぱ頭のアメリ風超変人ウィリー・ウォンカ、この変さ加減は他の人がやっていたら絶対違うはず。

工場へ来た途端にディズニー・ランドの『イッツ・ア・スモール・ワールド』ばりな人形のお出迎え。
『イッツ・ア・スモール・ワールド』が大嫌いだというバートン監督、いきなり燃やしちゃいます、顔は溶けて目玉とかどろっと出ちゃいます
工場の従業員はウンバ・ルンバというたくさんの小人とリスだけ。
このウンバ・ルンバもひとりの俳優さんがCGではなく何度も演技してそれを合成したとか。
この人もかなり濃い、ややせんだみつお似のおっさん(?)でイイ味出してます。
5人のうちワガママな子供たちはひとりずつかなりブラックな歌と踊りと共に減ってゆき、それもなんともいえないおかしさが…吹き替えは見たくないです。
ウィリー・ウォンカの、何十年も会ってない厳格な歯医者の父があのドラキュラで有名なクリストファー・リーっていうのもやっぱりわざと?
そういうへんな突っ込みどころ満載なのもくすりと面白いです。

原作も以前映画化とか聞こえる前になにかで恩田陸さんが(だと思う)絶賛していたし気になります。
因みに私が観に行った六本木ヒルズの映画館では場内にチョコレートの香りを流していました。
ステキな演出です
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